ピクニックとガリボリ君の謎
日曜日
今日はソティと空歩と麗羅との三人で公園に来ていた
公園でピクニックするらしい
「今日は修行しなくてもいいの?」
「いや、山々なんだが風利奈が行ってこいって言うし、帰ってからにしようか」
今回の企画は風利奈らしい
修行三昧の三人を労っての事だろう
「まぁ、公園で修行もありかな」
「公園で修行!どうやって?」
「こうやって」
そういうと空歩は指を上げた
指に氷の力が集中する
「こうやって歩きながらでも修行ができるしな」
「じゃあこんなのはどう!」
麗羅は手の平を広げた
氷と水、雷、風の混合技を見せた
「これ活かせるかな」
「なにか出来ないかやってみよう」
三人はシートを広げてピクニックすることにした
その間も修行は続く
「感覚としては忍術の感覚に似てるね」
麗羅はおにぎりを食べながら言った
「確かに忍術と似てるね」
伸びをしながら言った
空歩は手の平を広げた
「風よ」
風をそよがせた
「氷結せよ」
その風が凍った
「凍った」
空歩は風で遊んだ
「…」
「どうしたの?」
「守るべきもののためにたたかうだけだ…なんてね」
「ふふっ!どうしたの!」
「カッコつけたかっただけさ」
「変なの〜」
麗羅は言った
「じゃあその守るべきものの中に私は入ってる?」
「今までもこれからもいるよ」
「ありかと」
「妾は?」
「いるよ、ちゃんとな。それに、麗羅もソティもちゃんと俺を入れといてくれよ?」
二人は無言になった
「え、む、無言か。うーん、じゃあこうしよう、俺が入らなかったらその時はなるべく多くのみんなを入れてあげてくれ。持ちきれなかったら俺がいるよ。任せとけ」
「…」
二人は呆然と、驚きの顔をしながら空歩の話を聞いた
「じゃ、最後にもうひとつ、これから先どんなに険しくても、諦めるな。俺がいる。俺が絶対、切り開いてやる。だから、二度も三度も同じ事言いたくないがな。絶対諦めるな」
「それが、どんなに険しくても?」
「ああ」
ソティは空歩に言った
「汝、妾の力わけたもうなりけり」
ソティは空歩に手を添えた
「…ありがとう」
「妾の方が、じゃ」
「わ、私からも」
麗羅も手を添えた
「二人してどうしたの。」
「空歩が変な事言うから」
「く、空が言わせた」
「言わせたって」
三人ともいい顔
「そ、そろそろ離してくれないか?」
三十分黙って手を添えていた二人
「まだ」
「まだじゃ」
…木の影で神達三人が見ていた
「今日の修行は終わったな」
「三人に伝えます?」
「いらない、見てたいし」
三人もちゃんと入ってるよ
と、どこからか声がするのであった
「お、お腹すいたな〜」
「まだじゃ」
「まだ」
これが丸一日続いた
「もう夜だよー、帰ろうよー」
「まだ」
「まだじゃ」
風利奈が言った
「…二人とも、何も食べずにあのまんまだけど、大丈夫か?」
夜は更けていった
翌日、平日の学校が終わり、竜宮院修練場
空歩は一人で修行していた。
「はぁぁぁ!」
龍火一閃を振るっている
「神・龍人化」
龍人化した。
「龍進式抜刀術…」
居合の構え、
「三燈六烽斬!」
三つの斬撃が炎となり六方向に飛び、それは大きなうねりと共に瞬くままに残心斬る。
三燈六烽斬
「?」
打ち終わると違和感を覚えた
空歩は龍火一閃を異次元ボックスにしまった
そして神化した龍人化をした
「龍進」
技を放つとやはり違和感を覚えた
「????」
空歩は思った
(なんだ?これは!?)
少し考えた
そして
(なるほどな)
「龍進」
もう一度龍進をした
すると違和感の理由に気づく。龍進をしている間時が止まっていた。
しかも
キキッ
技を打ち終わると技のキレと威力、広範囲にも渡る衝撃波、地鳴り音にも似た僅かな静寂にも近い音。
神化してから技を放つと威力、精度、能力値、キレ、音。
全てが違っていた
これは神化したからというものだけでは無いと思った空歩。
勿論、神・龍人化しないでした時の龍進は比較にならない程の技の味だった。
では何故こんなことが起こったのか
秘密はこう。
あらゆる時が止まっているのは神化した時に技を使い起こった事象。
キレと威力は余りにも大きい技の発動で生じたキレと威力の爆発から。
それに伴って周囲の空間、空気、領域が耐えきれなかった間の衝撃による衝撃波。
そして音。
音は一見何も無かったかのように思える。
しかし、地球の構造上このような音が鳴るのは不自然。超威力で放たれた技を使い、終わった時に踏み込んだ足が地球の地面を蹴った勢いで音が鳴ったのだ。これがどういうことか分かるか?
その足が地球にクリーヒットした時に鳴ったのだ。地球は軽い脳震盪になっていた。
(この技、共にこの神化。見極めないとな)
空歩は龍人化を解いた
「空」
ソティが下から出てきた
「どっから出てんの?」
「いやここにいるかなって」
「答えになってない」
「お腹空いた」
「…」
空歩は言った
「…帰るか」
「うぬ!」
二人はコンビニに寄る算段を口にしながらコンビニに寄ってガリボリ君を買って帰った
帰り道
「空、何をしていたのだ?」
「ちょっと修行をね、」
「どうだったのじゃっ?」
空歩は少し考えた
「うーん、ボチボチかな」
「ならば良い、ガリボリ君美味い」
ガリボリ君は甘塩っぱかった




