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龍の掟  作者: 氣赦烙
十二代目

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21/139

何呪の窟とソティと麗羅の決意

「元々ここは龍人族が所有する洞窟だった、

そこにオーガやゴブリン、

オークが住み着いて街が出来上がっていった。


そして龍人族はその力を使い争いが絶えなかった。

妾はその一族の長、人一倍強く、皆をまとめ上げる才能もあった。


ここができ上がるのは妾が捕まる百年前の事じゃ。

当時は活気に溢れていた。」


ソティは屋台の跡を指さした


「あそこは妾行きつけの屋台での、団子が美味しかった。」

ソティは空を見上げて言った

「あの光は妾が作った陽の光を模した光じゃ。今でも光っているとはの」


「あの光はなんなんだ?」


「龍玉というものを知っているか。

あれは龍玉の中に光を循環させ、

光を絶え間なく送り続ける光の永久機関、


ソルフレアだ。


あれは作るのに三日掛かった。

光を作り出すのが二日掛かってそれができたらお腹が減って夕方までご飯を食べていた。

最後の仕上げをして完成、それで三日という訳だ」


ソティは辺りを見渡した


「この建物達は未来予知をして作ったものだ。

未来ではこんなものができるのかと胸がざわついたものだ。


これは皆で1ヶ月掛かった。勿論妾は手をつけていないぞ?皆が最後まで作るまで待っておった。


細部まで興が乗ったらしく出来上がるのが時間が掛かったと言っておった」


ソティは続けた

「しかしなぜ妾が囚われていたのかほんにわからん、なぜなのか、理由もわからん。」

ソティは俯いた

「悪い事でじゃなかったと思うよ、少なくとも今のソティを見る限り」

空歩は俯くソティの肩にポンと手を置いて言った

「そうだといいがの」

俯くソティは顔を上げた

 

何呪の窟を出る道中、麗羅は言った

「あの兼光って男が動くなら何か手を打っておく必要があるわね」


麗羅は二人を見ながら言った

「私の道場で修行しない?烏間流忍法、役に立つと思うよ」

空歩は少し考えた


(烏間流忍術、少し興味があるな。

大人数相手の立ち回りを覚えることも

これからの経験に活かせるかもしれない)


「よし、やろう」

「よし!善は急げ!今日やろ!」

「いや、明日からにしよう。今日は休んだ方がいいと思う」

そういうと担いでいるソティの方を見た

「ご飯…」

 ソティは空腹だった


 翌日、学校終わり

「よし、今日からだな」

空歩は道場の玄関に向かって一礼した

「よろしくお願いします!」

「よろしくお願いします」

ソティは空歩に向かって一礼した


「よし、まずは準備運動からだな!空歩!」

麗羅の父が空歩に言った

 空歩は準備運動をしている

 ソティも空歩の真似をして足を伸ばしている

「空歩、麗羅から話は聞いてる。忍術が知りたいんだってな」

麗羅の父は構えた

「対人戦、特に大人数における対人戦では機動力よりかは威力と低燃費を心掛けた技を習得した方がいいだろう」

麗羅の父は続けた

「まずはこれをやってみろ」

麗羅の父は息を吸った

「雷武儀!」

すると体に雷が纏いバチバチと電流が体全体を走っている

「これが雷を纏う技、雷武儀だ。使えば身体能力が上がり、戦闘にも技の威力、正確性、俊敏性が向上されるだろう。そして」

左手を前に出し、的に向かって突きの構えを取った

「はぁっ!」

突きを繰り出すと雷が放出され、的は黒焦げになった

「体外へ放出すれば飛び穿つ雷になる」

麗羅の父は雷武儀を解いた


「さぁ、やってみろ。感覚としては体の細かいところまで電流を貯めて一気に巡らせる感じだ」

空歩は目を閉じて構えた

(巡らせる感覚)

チチチッ

体に稲妻が走る

そして


ビカビカビカ!


「おお!これはすごい!俺の何倍もある雷をこうも操るとは流石だな、空歩!」

麗羅の父は拍手した

「空歩、ちょっと動いてみろ」

空歩は言われたようにちょっと動いた


バチッ!

ヒュン!


ドゴン!


畳には穴が開き、歩いた箇所は焦げ、空歩は壁に激突していた

「これを使いこなすのは至難の業だ、長い目で見ないとな」

空歩は激突した頭を擦りながら構え直した

 

三十分経過…

空歩は夥しい電流を纏いながら軽やかにステップを刻んだ


トン、トン、トトトン。


麗羅の父は唖然としていた

「これでいいか?」

空歩は麗羅の父に言った


「よ、よし、次はこれだ」

構えると今度は風を纏った

空歩は見よう見まねでやると宙にふわふわと浮いた

麗羅の父はまた唖然とした


「あとは隠密移動だな、どうしたものか」

 すると

空歩はその場から姿を消した


麗羅の父が辺りを見回してもいない。


 次の瞬間

 トン、

 足音だけがする。

 いる。

気配は見えないが完全に隠密移動をしている。


ハッとした、その瞬間

麗羅の父の道着の帯がはらりと取れた

「もういい!完璧に出来ている!」

麗羅の父は声を出した

 すると空歩は姿を現した


修行が終わり、麗羅の父は正座をしている

「空歩、これをやろう」

そう言うと巻物を渡した

「これは烏間流忍法の秘伝書だ、何かの役に立つだろう」

空歩はそれを受け取ると今日の修行は終わった

 ソティはベンチに座りながらあくびをかいた

 

帰り道

 歩きながら巻物を眺めていた

「空よ!お腹がすいたぞ!」

「そうだなー、コンビニ寄るか」

二人はコンビニで肉まんを買って帰った

 ソティは肉まんにむしゃぶりつく


翌日、学校

 今日もお昼は七人で食べている

 ソティはいつもの空歩の胡座の上。

「空、あーん」

 ソティはお弁当にある卵焼きを空歩の口に箸を向けてあーんした

(俺が作ったんだけどな)

 パクッ、と食べた

「うん、おいしいよ」

 麗羅と鈴音は箸を落とした

(かかかかっ、関節キス!)


食べ終わると剣道場で運動。

「…」

 麗羅は体育座りして見ていた


 学校が終わると空歩はバイトに向かった

「……」

 麗羅が何か言いたそうに見ていた


バイトが終わり店を出た二人

「ねぇ、くぅ、」

「空、行くぞ」

「だから電車で帰るってばぁぁぁ!」

 空歩は飛んでった

「……」


翌日

「ねぇ、空歩、」

「ん?」

なにか言いたそうにする麗羅

「ん…な、なんでも、ない」

「空よ、購買のソーセージデニッシュが売り切れてしまうぞ。早くせねば!」

ソティは空歩の手を引っ張って購買へと走った


去りゆく空歩を見ながら麗羅は思った

(いつも一緒にいたのに)

「どーしたの?麗羅ちゃん」

鈴音が声をかけてきた

「うー、ずずでー!」

「れ、麗羅ちゃん!?」


鈴音は屋上で麗羅の話を聞いた

「なるほどねー、竜頭を取られて意気消沈っと」

「くすん」

麗羅は小さく頷いた

「そりゃあね、あることよ。人間誰しも通る道。私は巡り合った事ないけど。でもね、それでも生きていくの。それが人生。」

鈴音は続けた

「麗羅ちゃんは今は辛いかもしれないけど時間が経てばその傷は塞がるわ、それまで私があなたの味方。」


麗羅は俯いたぐしょぐしょの顔を上げて言った

「がんばる!」

麗羅は気合いが入った

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