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龍の掟  作者: 氣赦烙
高校生活開始の式
14/62

海の幸と誕生日前

七月も日数がなくなり、来週は八月だ。


今日、空歩達六人は黒崇御用達の別荘に来ている。

「今日は幸を取るぞー!」

黒崇はそう雄叫びを上げた

今日空歩達が別荘に来たのは竜宮院の依頼基お使いを命じられたからだ。

空歩と麗羅と黒崇はその内情を知っておりその他三人はただ別荘にある海の幸などを取りに行くという名目で来ている。

今日は竜宮院と黒崇、両家が総出でことにあたる。

黒崇が大声で発した

「美味いもん食べたいかー!」

「おおー!」

「声が小さい!食べたいかー!」

「おおおー!!」

黒崇と空歩以外の四人は気合いを入れている

空歩は俯瞰しながら笑みを浮かべた


海に行くと竜宮院と黒崇の人達がいた。

海の幸をたくさん摂るため、総出なのだとか

「空歩!タコがいるぞ!」

黒崇ははしゃいでいる

「空歩!アワビよ!アワビ!」

麗羅もはしゃいでいる。

「空歩!どっちが多く取れるか勝負だ!」

黒崇は勝負をもちかけてきた

 

昼になり昼食を取る

海辺には黒崇の屋台がズラッと並んだ

全員で焼きそばを食べた。

そして今日取ったばかりの海の幸で豪華にバーベキューを食べた。


夕暮れ時、今日は別荘で泊まることになった。

夕食はたこ焼きパーティー

お昼に取ったタコを使った豪華なたこ焼きパーティーだ。

「なははは!美味い!美味いぞー!」

朝前が笑いながらたこ焼きをほうばっている

「ああ!それあたしのよ!」

「ははー!早い者勝ちだ!」

鈴音と黒崇がたこ焼きの取り合いをしている

「美味し!」

希が食べながら感想を零した

「うん!美味い!」

麗羅も美味しそうに食べている

みんなは舌鼓をしてたらふく食べた。


夜、就寝。

男組と女組で別れて眠っている。

そんな中海辺に空歩の姿があった。

眠れなかったので刀を振るっている

「どうしたの?空歩?」

麗羅が別荘の方から現れた

「ああ、ちょっと眠れなくてさ、稽古してたところだ。」

「あたしも、眠れないんだよねー。少し付き合おうか?でもここじゃ迷惑か」

麗羅は自分が言った上で思い返して言った

「いや、そんなことはないよ?」

空歩は麗羅に返した

「え?でもうるさく…」

「そうじゃなくてさ」

「?」

麗羅は首を傾げた

「じゃあ、俺の手を握って」

空歩は麗羅に手を差し出した。

麗羅はそれを握った

すると空歩と麗羅はその場から姿を消した


目を開けるとそこには一面真っ白の空間が広がっていた

「ここって、竜宮院?」

竜宮院のトレーニングルームに酷似した場所だった

「ここは異次元ボックスで作った異次元空間だよ」

異次元ボックスで別次元の空間を作り、その空間に二人で飛んだとか、理屈はこんな感じ。

「ここなら問題ないだろ?時間は普段とおなじ」

時間は外の空間と同じで夜の0時30分といった所だ

「今が0時30分くらいだから1時間くらいしたら帰るか」

二人は夜の修行をした。


黒崇の別荘は今日の朝帰ることになっている。

海には竜宮院の人も、黒崇の人もいなかった。

静かな海だ。

「皆、忘れ物はないか?」

黒崇がみんなに聞いた

そして空歩が皆に言った

「帰ろうか」

夏は過ぎていく


八月

八月初日の空歩は家でのんびりしていた。

本を読んだり、ゲームをしたり、夏休みを満喫していた。

今日のお昼は家で食べるようだ。

夏にさっぱりと冷えたそうめん。

夏といえばそうめんだ、

と言わんばかりにそうめんをたら腹ほうばる。

「ふぅ、おなかいっぱい。ごちそうさま」

そうめんを片付け、部屋に戻ると再び本を読んだ。

そうしていると日も暮れて夜になった。

夕飯を食べ部屋に戻り寝る準備をする。

学生の夏休みという感じだった。


次の日

空歩は麗羅の道場に来ていた。

行くとすぐさま道場内で落雷を受ける空歩

「いて、」

その落雷は雷夢から放たれたものだった。

「竜頭空歩」

髪が微妙に逆立ち今にもなにか言いたそうな顔をしている

「ど、どうした?」

空歩は少し戸惑いながらも聞いた

また始まったと頭を抱える麗羅

「お姉様をそそのかそうとしてもそうは行きませんよ」

雷夢の力は中学にあがり成長していた。

「今日は私が稽古をつけてあげます」

「ん?今日は」

「いいから来なさい!!」

そう言うと突進して組手を始める雷夢


体術も以前よりも遥かに向上している。

雷の力を宿した拳は受け流すだけでもビリビリ来るものだった

「烏間流忍法雷夢義!」

また道場内で雷が落ちた、それを交わす空歩。

「ぐぬぬー!竜頭空歩!」


すると天井へと飛び上がり大きく足を上げる空歩、そして思いっきりかかと落としを繰り出し、それを寸止めで止める。


寸止めで止めた足をどける空歩

それが雷夢に火を付けた

「竜頭空歩!もう怒りましたよ」

雷夢の周りに稲光が走る

ググッと力をためて突進する雷夢

それをタイミングを合わせて額にチョンと手刀を当てる空歩。


一瞬時が止まる。


次の瞬間雷夢は倒れた

「全く、あんたが空歩に勝てるわけないでしょ」

麗羅が駆け寄った

目をぐるぐる回す雷夢

「はぁ、もー。」

…決着が着いた

 

次の日…

空歩はバイトをしていた

麗羅は非番だ

その麗羅はと言うと、道場で雷夢に修行をつけていた。

麗羅は、雷夢からすると空歩程ではないにしろかなりのやり手なので修行をつけてもらう事は物凄くありがたいことになるのだと言う。

雷夢曰く。


カランコロン…

「いらっしゃいませ」

店には鈴音が入店して来た

「あれ?麗羅ちゃんはおやすみ?」

「今日は休みだよ」

空歩はいつものコーヒーを出した

「そういえばそろそろ麗羅の誕生日だな」

「えっ?あの子誕生日なの?」

「お姉様の癖に知らなかったのかよ」

「それを早く言いなさいよ!」

焦る鈴音

「こうしちゃ居られないわ!」

マスターが空歩の後ろを通りかかる

「マスター!」

ダンと立ち上がる鈴音

「はい?」

「頼みがあるんだけど…」

「?」


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