バイトの日々
次の日
四人は駅前を歩いていた
「なんで俺まで」
黒崇は不服そうにそう言った
「ほら!ここよ、ここ!」
鈴音が指さすとお目当てのレストランがあった
四人はレストランに着いた
レストランに入り、席に着くと四人はメニューを見た
「えー!このタルト美味しそう!」
「ふふふ、でも慌てちゃダメよ麗羅ちゃん、この後にケーキビュッフェが待ってるんだからね」
「でもこのパフェも美味しそう」
二人はメニューをめっちゃ見ている
「ここ雰囲気もいいし食事もおいしそうだな」
空歩が店を見渡しながら言った
「そういうもんかねぇ」
黒崇は足をだらけながら言った
「んじゃ、頼もっか」
空歩が皆に言った
注文した料理が運ばれてきた
運ばれてきた料理はどれもおいしそうだった
「うはー!見てよ空歩!このエビフライに付いてるタルタルソースめっちゃおいしそう!」
麗羅はハンバーグ定食を頼んだ。それについているエビフライに目が釘付けだった。
「それにしてもめっちゃ美味いなこれ!」
黒崇は大盛りのミートソーススパゲティをむしゃぼるように食べている
「このボロネーゼも美味しいな」
空歩はボロネーゼを食べている
「ふふん!でしょでしょー」
鈴音は得意げだ
麗羅はハンバーグを食べる度に頬を押えている
「いい店でしょ。麗羅ちゃん」
「うん!」
四人は続いてケーキビュッフェへと向かった
「うはー!おいしそう!」
女性陣二人が息ぴったりに言った
「黒崇、暴れんなよ」
空歩は黒崇に釘を指した
黒崇は少し小刻みに暴れている
四人は席に着くと空歩以外の三人はすぐさまビュッフェてへと小走りで向かった
それを追うように空歩も席を立った
「これとこれと、それとーこれ!」
麗羅はケーキを取っている
「どれもおいしそう〜」
鈴音は口がはわわわしながらケーキを取っている。
「空歩!どっちが多く食えるか勝負だ!」
黒崇はいつもの調子だ
「はいはい」
空歩は軽く受け流した
「どれもおいしそうだね!空歩!」
取ったケーキを運びながら麗羅は言った
「ああ、どれもおいしそうだ」
四人は席に戻るとケーキを堪能した
「このイチゴのケーキおいしー!」
「このチョコも美味しいな」
麗羅と空歩が食べながら感想を述べる
「おいしー!」
「むしゃむしゃむしゃ」
鈴音と黒崇はそれぞれ味を楽しんでいる
「空歩!あーん」
麗羅は空歩にフォークを差し出した
パクッ
それを見て鈴音はニヤッとした
「はい♡竜頭♡あーん」
戸惑いながらも空歩は食べた
「空歩!あーん」
「口に入ってるから!」
もぐもぐしながら空歩が言った
「はい♡あーん♡」
鈴音がトドメをさしてきた
「いやだから!」
空歩は二人に言った
「あーん」
二人の攻撃は続いた
黒崇はそれを見ながらケーキをむさぼっていた
四人は食べ終わると店を出た
「はー、美味しかった♡」
「むふふ、美味かった美味かった」
鈴音と黒崇は満足そうに言った
「ふー、美味しかった」
空歩も満足そうだ
「希にも教えてあげよっと」
麗羅はスマホで希にメッセージを送っている
「まだ時間あるけど何しようか」
空歩はみんなに言った
「ゲーセン行きましょうよ!」
鈴音はテンション高めに言った。
麗羅は言った
「じゃあ皆呼ぼうか」
希が来た
朝前は柔道の合宿らしい。
五人はゲーセンに着いた
「空歩!このシューティングで勝負だ!」
黒崇と空歩は白熱している
女性陣はメダルゲームで遊んでいる
「麗羅すごーい、めっちゃ取るわね」
「た、たまたまだよ」
頭を搔く麗羅
しかし、希がその横で倍以上の数を取っていった
「まさか希にこんな才能があるなんて」
二人は希に視線を向けている
「空歩!今度はクレーンゲームだ!」
空歩は器用に商品を取っていった
黒崇はぐぬぬとしている
「みんなでプリクラ撮りましょうよ!」
鈴音はみんなに向けて言った
プリクラに入り、各々ポーズを取って撮影した。
「うりゃうりゃうりゃうりゃ!」
鈴音は取ったプリクラに落書きを施している
できたプリクラをみんなで眺めた。
いい思い出になった
五人はファミレスに着いていた
「いやー面白かった!」
鈴音はメロンソーダ片手に言った
「また誘ってね!鈴音ちゃん!」
希は鈴音に言った
「もぐ!もぐもぐもぐ!もぐ!」
黒崇は食べながら空歩に何か言っている
「食うか話すかどっちかにしろよ」
空歩は呆れながら言った
「楽しかったー!」
麗羅は満足そうに言った
夜、みんなは話終わると店を出た
「じゃあねー」
「じゃあね!麗羅ちゃん!空歩!黒崇!」
鈴音と希は一緒に帰っていった
「おぼっちゃま」
黒崇は迎えの車に乗って帰って行った
「じゃあ帰ろっか」
空歩は眠たそうな麗羅に言った
「うん」
二人は電車に乗って帰って行った。
日付けが周り、七月中旬
六人は新幹線に乗っていた。
空歩は竜宮院のお使いを頼まれていた。
これにもちゃんと報酬が出る。
目的は一閃ではなく京都の老舗の和菓子とのことだ。
今回は旅行扱いに近く他の五名の同行が許可された。
麗羅含め女性三人は計画を練って来ていた。
朝前は腕を組みながら外の景色を眺めている。
空歩は本を読みながら座っていた
黒崇は車内販売のお菓子を食べながら頬杖をしている。
「今回の旅行楽しみね!」
鈴音は女性二人に向かって言った
「なはははは!楽しみだな!」
朝前が割って入ってきた
今回は空歩が立てた旅行ということになっている。
お金は竜宮院が全部持つという太っ腹っぷりだ。
空歩はみんなに言った
「今回は先に老舗和菓子屋に向かってから色んなところに回る予定だからな」
女性陣と朝前はやっふー!と声を上げた。
黒崇は頬杖をしている。
京都に着くと八つの和菓子屋に寄った。
どら焼きからたい焼きまでたくさんの和菓子を購入した。
空歩は行く店行く店に竜宮院から預かった紙を渡した。何やら色々書いてあるようだ。
「それではそのように」
店員は紙を見るとそう言って紙を受け取った。
空歩達はその他の時間を観光に回した。
木刀を見たり、着物を見たり、芸者さんなんかもいた。
日が暮れると空歩達は新幹線へ向かい、その足でそのまま帰った。
空歩は家付近に帰るとそのまま竜宮院へと向かった。
斎龍寺に会って今日購入した品々を斎龍寺に渡した。
「空歩さんに渡した紙は渡して頂けましたか」
斎龍寺は品物を貰うと空歩に聞いた
「はい、八枚全部、各店に渡してきました」
空歩は言った
斎龍寺は一息つくと
「ありがとうございました。それでは今回の報酬と今回購入して頂いたこちらの品は空歩様にお渡しします。」
斎龍寺は封筒と品物を渡した
「それでは今後ともご贔屓に」
空歩と斎龍寺は竜宮院の一室を出た
受付に戻ると麗羅がいた。
麗羅は空歩を見つけると空歩に言った。
「今日の旅行、こういうことかなって思って来たよ」
空歩は麗羅に言った
「まぁ、竜宮院持ち出しな。今回は一閃じゃないよ」
空歩と麗羅は受付で少し立ち話をした
「それじゃあどうする?このまま修行する?」
「いや、今日はもう遅いし帰ろうか」
「じゃあ寄りたいラーメン屋さんがあるんだけど一緒に行かない?」
「いいよ、ちょうどラーメン食べたかったし」
そう言うと二人は竜宮院を出てラーメン屋さんでラーメンを食べた。
おいしい味噌ラーメンを二人で食べた。
翌日、空歩と麗羅はバイトをしていた
忙しい様子だ。
…バイトの日々が続いた