108/119
朱江スタイル
「ふんふふん!」
朱江は今、お絵かき中だ。
クレヨンでぐりんぐりんと絵を描いていく
「できた!」
でん!
「パパ!」
そこには黒いデカイ丸のような絵があった
「ぐっふ!」
描いていく
描いても描いてもできるのは黒い丸のような絵だった
それはと言うと
空歩はいつも黒の服を好んで着る。
だから
朱江にとっては黒くて丸いのが、
パパなのだ。
しかし!
空歩はすんごく嬉しかったのだ。
確かに朱江が描いてくれた。というのもある。
だが、それは、幼い頃…
空歩は幼稚園の頃
カゴに絵を描く工作で
黒く、丸いものを描いた
そこの上には
お母さんありがとう
と書いてある。
今でも残っていて
宝物の一つ
だからこそ、
大好きな
朱江から
それを描いてもらったのが
嬉しい、
のだ。
……
「朱江ちゃん、何書いてるの?」
「パパだよ!」




