表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

死神

結局、昨晩の【訳あり商品】では僕の後ろに着いてくる【死神】を殺すことは、出来なかった。


僕の後ろには小さい時から【死神】が着いていた。それは他人には見えず、僕一人が認識することができる。


最初、初めて目にしたのは、まだ訳あり商品を集めていなかった4歳の頃。 自分の家の近くには、少し広めの公園があり、よく砂場で砂の山を作って遊んでいた。


公園は、まあまあ広かった為、近くに住む子供達がよく遊んで鬼ごっこや、かくれんぼをしていた事をよく覚えている。


自分はあまり人との接触がない為混ざらなかった。


そんなある時のこと、いつもどうりに公園の砂場で一人遊んでいると、鬼ごっこをして遊んでいた子供の一人が花壇のブロックに脇腹を強く打ち付けられた。


周りにいた子供の一人が鬼でその少年を追いかけタッチした時に、力加減を間違えて押したように花壇に打ち付けられたのを見た。


周りにいた子供達も、痛そうに脇腹を抱えている少年を心配した。が、その少年は平気そうに笑っていた。


『大丈夫、大丈夫。ただのかすり傷だよ。』


『本当に大丈夫か?』


『心配ないよ。こう見えて僕、体が上部だから』


そんなことを言う少年に、周りにいた子供達は安心したかのようにまた鬼ごっこを再開した。


その時、長可はありえない物を見たかのように砂場遊びを中断して花壇で怪我をした少年を凝視した。


その少年には、黒いローブに、大きな鎌、骸骨の顔をした怪物がその少年の後ろを着いてきていた。


あれは童話の中に出てきた【死神】だとすぐに、わかった。

長可は、叫びそうな声をぐっと堪えた。


なぜなら、周りはそれを()()()()()()()()()()()()

あんなに大きな背丈をしているのに、誰もその存在とは目が合っていなかったからだ。


4歳とゆう小さな脳みそでもわかってしまった。あれは、この世の物では無いことに。


そんな時、あの花壇で怪我をした少年がいきなり地面に横たわり倒れた。

それを見た子供達は、急いでその子供の周りを囲い心配した声を上げると、コポコポと口から大量の血を少年は流していた。


それを見た子供達が泣きながら、少年を揺さぶるが少年は手を痙攣させて、そのまま動かなくなった。


その瞬間に、死神は大きな鎌を振り落として、少年の体が切られる。が、その少年の体は無事だった。だが、体が切られた事は確実ではあった。


見間違えかと思った瞬間に、少年の体から小さな魂の様な物が天に登っていくのが見えた。それはまるで、抜け殻を残して旅立っていくような美しい翼を持って。


結局、地面に横たわるのはその少年の抜け殻だけ。その少年の前に突っ立ている死神僕に目線を向けると、その瞬間に、僕はあの死神と目と目が合った。


余談だが、あの後、警察やら救急車などが来てあの、少年はその後事故として片付けられたが、死因は【臓器破裂】だとゆう事を風の噂で聞いた。


ただ、あの花壇で押してしまった少年は、結局あの事件以来この町を出ていったらしく、それからとゆうものの誰もその少年を見ていない。


そして年月が立ち、現在、小学六年生。

今、僕は学校に向かっている最中だが、あの時からまるでストーカーの様にずっと後ろを着いて来る様になった死神。


最初の頃は無視をしてきた。だが、後ろでチラつくローブにはほぼ毎日イライラしていた。が、特に害はなくただジッと僕を見ていたが、本当に害がなければの話だ。


この死神と目が合ったあの時から、二つ苦労することができた。

一つがこの世の物では無いものとの接触することができること、そしてもう一つが、自分の周りでは交通事故、殺人事件、強盗その他もろもろの事件が多発していること。


そして一番に厄介なのは全ての事件の主犯は()()だとゆうことを僕だけが知っている事。


最初は警察にも話したが、子供の話には聞く耳を持って貰わないためもう、周りが死んでもあまり関心が持てなくなっていた。


そして、僕はある時から、死神を倒す為に色々な訳あり商品などを壊して死神に攻撃している。


ちなみになぜ壊した本人が襲われないかとゆうと、多分自分に着いている死神の方が幽霊にとってはよっぽどたちが悪すぎて、弱い僕よりも死神を最初に攻撃するらしい。


そんなことをしているためか、よく幽霊からは僕を攻撃することが多く、自分はうんざりしており痺れを切らしていた。そして、学校ではよく変人扱いされる始末。


だが、まぁ直接的で悪質的ないじめには合っていないためこうして学校には行っている。


まぁ、別に行かなくてもいいが、弟の為にも、ちゃんと行かなければならい。


「はぁ〜、今日は何も無いといいけど……」


そう、小さなため息を着いて死神と一緒に登校した。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ