第一話 入隊
初めての作品です。
読みにくいところもあったりしますがよろしくお願い致します。
第1話 入隊
遥か遠くへ、、、
人類は常に移動してきた。遥か遠くを目指し大航海時代より船で世界駆け巡り、出会い、争い、協力をしてきた。
そして人類は大量輸送手段として鉄道を選んだ。
これは航空機を発達出来なかった人類のもう一つの世界のお話しである。
西暦2055年、日本では世界5大起点駅の一つ東京がある。
首都から首都を結ぶブルーライン、そのアジア方面で最も大きな駅が東京である。
この東京駅を中心に主に日本近海エリアの運航を守るのが鉄道自衛隊である。鉄道自衛隊はいくつかの小隊に分かれ、それぞれの任務にあたっている。
2055/07/03早朝
宗谷 悠馬「本日付けで鉄道自衛隊第七小隊、金剛に配属しました。宗谷悠馬です!!よろしくお願い致します!!。」
元気のよい張りのある声で一人の若者が入ってきた。
研修期間が終わり、憧れの鉄道自衛隊、初勤務である。宗谷は期待と夢いっぱいになんと2時間
前に出勤してしまった。
宗谷「、、、誰もいない」
席もわからず入り口にたたずむ宗谷。室内を清掃ロボがせわしなく動き回る。
清掃ロボの邪魔にならないよう、部屋の片隅に立つ宗谷。
宗谷「しまった~~。どうしよう」
清掃ロボ「スミマセン、セイソウチュウニツキ、タイシュツネガイマス」
行き場をなくした宗谷は部屋から出される。
基本的に小隊ミーティングルームは勤務1時間前くらいまでは清掃ロボや警備ロボの管理下になる。
鉄道自衛隊の勤務には国家機密もある為例え隊員といえど時間外の入室は閉ざされている。
しばらく時間が経ち清掃ロボ達も退出しだす。
隊員らしき人達が小隊ミーティングルームに向かってくる。
気合が入りすぎて緊張感を維持できなくなった宗谷はまごまごとしながらたたずんでいた。
刈谷 爽太「おう!新人か?早いな。」
伊賀 希美「新人さん?私は伊賀希美、よろしくね。」
刈谷「俺は刈谷、武装管制をしている。よろしくな」
二人は明らかにまごまごしている新人オーラ全開の宗谷に話しかけた。
もともとミーティングルームまで自体幾重ものセキュリティがあるため、見知らぬ人物となると新人位しかいない。
宗谷「本日より配属になりました。宗谷悠馬ですよろしくお願い致します。」
伊賀「新人かあ~、懐かしいなあ~~。宗谷君、私は情報管制をしてるから機会あればよろしくね、因みに去年からの二年生だよ、何か困った事あれば何でも聞いてね。」
他の隊員たちもちらほらと入室してくる。隊員たちは自分たちのお気に入りの場所に座る。
隊員達の入室が済み、幹部が登壇する。
武藤「隊長に敬礼!!!」
副隊長の武藤仁が張りのある声で場を引き締める。
隊長の坂本龍牙が静かに敬礼を返す。
坂本「本日から新人が配属される。新人研修センターよりの定期配属だ。宗谷、挨拶を。」
坂本が宗谷に新人の挨拶を促す。
宗谷「本日より金剛配属となりました宗谷悠馬です。機動海戦をメインにしてました。練度においては、皆様に劣ると思いますがご指導のほどよろしくお願い致します。」
武藤「現場においては、瞬時の判断が生死を分ける。相手は新人だと容赦はしてくれない。むしろまごつけば、そこを突破口に狙ってくるだろう。浮かれるなよ新人!!!」
坂本「宗谷、常に己を鍛錬し、乗客を守るのが我らの任務。機動海戦部隊は花形のように言われるが、実際は地味でつらい任務が多い。それでも守るべきモノのための我々だということを忘れるな。」
館内放送「鉄道自衛隊第7小隊は出場体制をお願い致します。まもなく出場の時間です。」
ミーティングも終わり、各自が指定の車両、席に着く。
基本的に鉄道自衛隊にはそれぞれの任務に特化した車両が多い。その中でも金剛は対テロリストに対する、迎撃、警戒を主務とした実戦型任務車両だ。
先頭車両、金剛型機動車両金剛01をメイン動力車両として、3連サイドカノン砲、メイン主砲に大型超電磁砲2連装砲タイプを車両上部に、レーザー&実弾型速射回転4連砲を車両底部に装備された戦闘車両を前方、中、最後尾にそれぞれ配備、その制御、機動海戦部隊を格納する車両がそれぞれの戦闘車両の前に連結されている。また乗客等、救出避難用にシールド展開車両が現場によっては連結される。この車両は乗客の生命維持及び保護を最優先に車両自体はチタン合金でできており、さらにレーザー等の光学兵器用に電磁光学シールドまで展開できる。
この金剛型編成に限って言えば、核爆発などの核汚染区域に於いても走行突破可能であり、また被弾防御性能に於いても現在の技術をもってもダメージを与えれない最強の防御力を誇る、通称、光源氏と呼ばれている。
これらの車両にて日本近海に於いての救助活動やテロ対応が行われる。




