はじまり
俺は生まれてこのかた奴隷だ。料理はできるし、家事もできる。まあ、出来ることは大抵出来る。
と言ってもまだ俺は五才だ。前世から料理は得意だったしな。この奴隷商会では俺も料理を手伝ってる。奴隷商会では特技を増やすために色んな事をやらされる。なかなか有意義だ。
俺はこの世界で再現出来るように頑張っている。どんなご主人様に買われるか期待半分だ。まあそこら辺の商人に買われるのがおちだろう。
奴隷商会には子どもがたくさんいる。俺はそんな子ども達と仲良くなった。勉強を教えたりしていった。勉強自体は奴隷商会で教えているがなかなか教え方が下手な気がする、まあ大きくなったらわかるかもしれないがな。文字自体は簡単だし計算も教えている。
俺は木工の時間にソロバンを作って流行らせた大人も使い始めた。かなり便利だ。奴隷商がいい人で俺に開発した権利として自由に使えるお金をくれた。この時俺は生産に強いと思われていて売り先も親方の所になると言われていた。
ドワーフのところだ。まあどこでも良かったので王都の名工ドランの所に貸し出された。ドランはドワーフでかなり厳しいことで知られていた。奴隷商の所でドワーフの教えを吸収したのが原因だった、まだ七歳だが お祝いに秘蔵のブドウジュース(アルコール入り)を出した子どもものめる奴だ、なかなか評判が良かった。
「美味しい!」
「旨い!」
「大人の仲間入りだ!」
と、子ども達から人気になった。なかなか旨いもんだ。そして王都に旅立った。俺は戦闘もできるため道中狩りにいそしんだ。奴隷商は基本的に優しい。基本だかな。塩を好きにつかっていいと言われたので塩、薬味として美味しい薬草を細かく刻んで振りかけた。そして玉葱をくし切りにして串に刺した。
「旨い!」
「美味しいですね、塩加減が絶妙です」
「うめー!鹿肉がこんなにうめーなんて!」
奴隷商人と護衛の冒険者が喜んでくれている、それがなにより嬉しかった。
そしてついに着いた。ドランの所だ。見た目は頑固オヤジだった。俺は挨拶した、ドランも応じた。
「ローです、宜しくお願いします」
「ああ、取り敢えず仕事を教える、こい!」
「はい」
「鉄のインゴットを作るわかったか?!」
「はい、コークスはどこですか」
「あそこの箱の中だ」
「はい」
「手際は悪くなさそうだな」
「もう出来ますよ」
「おう、今いく」
「溶けました」
「入れろ」
「あ、お世話になりました、ここで頑張ります、ありがとうございました」
「はい、頑張ってくださいね、まあ貴方は言うことなしですがね」
「では」
「はい」
「おう金だ、受け取れ」
「はい、契約成立ですね」
「ああ、更新までな」
「では」
「ああ」
「ふぅー、一段落だな、それにしても根性あるなお前、ローだったか?」
「はい、このくらいは出来ますよ」
「そうか飯にでもするか」
「なに食べます?」
「エールに合うものだな」
「じゃあ枝豆と肉ですかね、買ってきます」
「おう金だ」
「はい」
「厨房借ります」
「おう、食えりゃあいいぞ」
「はい!」
「気合い十分だな」
「枝豆の塩ゆでできましたよ!」
「おう、塩かまああった方がいいがな」
「エールに合いますよ」
「もぐもぐ、なんだこれエールにメチャクチャ合うじゃねーか!」
「唐揚げももうすぐ出来ますよ」
「メチャクチャいい匂いだ!腹へったぞ!飯だ!」
「はいはいどうぞ」
「旨い!お前は料理も出来るのか?!」
「はい、一応ですが・・・・」
「これで一応か?!旨いぞ!」
「ハハハ、良かった」




