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新年に最高の贈り物を

作者: つーなな

恋愛難しい……w

高校生ってこんな感じで大丈夫かな?笑

私は古賀 夜宵。高校二年生。


時計を見ると、11時20分。あと40分、、、

彼氏はこの前別れたばかりで、暗い気持ちのまま新年を迎えてしまいそうだ。


母は離婚して出て行ってしまっい、父は朝から泊まり込みの仕事に出かけた。

だから、私1人。

彼氏も両親もいない。

世間ではなんというのだろう。


正月ぼっち?大晦日ぼっち?

年明けまで起きとく意味も無いし、寝ようかな。

そんなことを考えていると、携帯が鳴った。


クラスの男子からだった。

同じマンションなのに、あまり接点はなく、そこまで喋らない。

こんな日に、なんの用だろう。


通話ボタンを押して、耳に当てる。

「もしもし」の言葉は聞こえてこない。

イタズラ電話かなぁ。

赤色のボタンを押そうとした時。


「も、もっ、もしもし!」


緊張しているのか、震えた声。

なんと返せばいいんだろう。


「もしもし。どうしたの」

「あの、そのー・・・・・・えと……」

「?」


私は首を傾げる。

クラスメイトの鈴木 雅斗くんは、こんな人だったっかな?

お調子者で、いつもふざけてるのに。


沈黙が続いた。

切ったら失礼だし、喋る言葉も見つからない。

私は、喋る事を諦め始めた。


「その、彼氏、いますか……」

「え!?い、いません……」


相当勇気を振り絞った事だろう。

最後の方の声は、小さくなっていた。


まさか、そんな事を聞いてくるなんて。

何でだろ、罰ゲームとか、かな?


「なんかの罰ゲームでしょ?それか、間違い電話?」

「ち、違う!」


一旦沈黙してしまった。

「違う」の言葉に、少し期待してしまった自分がいる。


「自信持てよ!」

「え……?!」


スマホ越しに一生懸命叫ぶ鈴木くん。

想像していなかった返事に、少しびっくりしてしまった。


「あ、ごめん……うるさかったよな」

「ううん、大丈夫。びっくりしただけだから」

「自信持てよ、古賀は、、、」


古賀は、、、?

気付けばもう11時55分。

あと、5分…….....。


鈴木くんは電話を切っていた。

何でだろ、なんだか悲しい。

彼氏にフラれた時みたいに。


寝る気も失せたので、テレビのリモコンを取り、電源を付けた。

毎年見ていたバラエティー番組が流れている。


楽しそうでいいなぁ。

そう感じていた。

あと、2分。


テレビを見ながら新年を迎えよう。

来年こそ、彼氏作ろう。


_ピーンポーン!

チャイムが私を呼ぶように鳴る。

もしかして、もしかしたら……。


そう、胸が高鳴る。

ううん、きっと郵便。宅配……。

期待しちゃだめ。期待して、外れたらあとが苦しいから……。

そう自分に言い聞かせ、恐る恐る、モニターを見る。


鈴木くん.........。


私は何も言わずにドアまで走って、鍵を無造作に開け、ドアを開けた。


「古賀は、、、」


ドキドキと胸が鳴り止まない。

どうしていいかも分からず、鈴木くんの目をじっと見ていた。


「古賀は、素敵だよ!」


鈴木くんが言い放ったあと、テレビからは、

「新年あけましておめでとうございます!!」


と聞こえていた。

嘘、嘘……こんな素敵な年越し、初めて!

これを伝えに、来てくれたんだ.........。


「俺と、付き合って下さい!」

「はい……!」


私は間髪入れず返事をした。

鈴木くんは、ゆっくりと顔を上げて、真っ赤になった顔でこちらを見つめた。


「新年、あけましておめでとう」

「あ、あけましておめでとうございます!」

「今年は、よろしくね」

「よろしくお願いします」


顔を見合わせて、一斉に笑う私と鈴木くん。

もう、幸せでいっぱい.........。


「母さんいるけど、家、来るか……?」

「…いいの!?」

「お、おぅ……!」


私達は、素敵な元旦を過ごせました。

この素敵な恋は、私達だけの秘密です。


END_

最後まで見てくれてありがとうございます!

応援して頂けると嬉しいです!!

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