物語を考えるとき、誰しもが考えるあらすじについて
あらすじ。粗筋や荒筋とも書く。物語や物事の大まかな流れのこと。
小説を書いてみたことがある人ならまず考えるであろうあらすじ。「小説」「書き方」で検索しても、まずはあらすじ、起承転結をしっかり考えましょう、そうしないと後々矛盾が出てきてしまったり、詰まったりして困ってしまいますよ。と説明しているサイトをよく見ます。今回書きたいのは、いやいやそんなことないのでは、ということ。今から自分なりの理由を説明していきます。
例えば、物事をごくごく簡単なあらすじにしてみましょう。例えば、「少年が、冒険をする」とか、「少女が、恋をする」とか。こういう風なあらすじに全ての物語を分類していった場合、おそらく数百のあらすじで全ての物語をカテゴリ分けできると思います。
数百。そう、たった数百です。あらすじで考えれば数百種類の物語しかないのに、世に出回る物語の総数は遥かにそれを上回り、こうしている今もまた新しい物語を紡ぐ人が生まれ、それを読む人がいます。それは何故か?
答えは簡単。例え同じあらすじでもそれ以外の部分が圧倒的に違っているからです。物語の大筋には直接関係のない主人公達が食べた料理の味とか。たわいもない会話のシーンとか。物語の結末には直接関係の所で作者は自分の個性を出すことができます。「世界観」なんて言葉で表現されたりもしますよね。
それなら奇想天外なあらすじをうんうんうなりながら考えているより、平凡なあらすじでもいいからまずは書いてみるのがいいんじゃないでしょうか。あなたの世界観が面白いものなら、それでもきっと評価されるはずです。
みたいなことを思ったわけです。はい。