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チート頭脳の完全計画【パーフェクトプラン】  作者: 東条李禹
陸の海賊団編
5/7

『爆』初デート・総集編

前回よりも少し短くなると言っていましたが、結局いつも通りになっちゃいました。

すいません。

楽しんでいただけると嬉しいです。


初デートが終わり、事件も終わった。


後に、この日は誰も忘れない1日に、


犯罪集団・陸の海賊団が核兵器という国と取引ができる力を手に入れた日、


言うなれば、罪人の独立国家ができた日になった。




不動学園ふどうがくえん・二年C組


教室のドアを開けると、そこは…地獄だった。


「よーお、亮太くーんちょっといいかな(怒)」

「なんだよ石川、そんな怖い顔をして」

「遊園地の件を忘れたとは言わせない」

「いや、だからあれは」

「言い訳は聞きたくない。親友だと思っていたのに残念だよ、SYSのみなさ〜んやっちゃってください!」


SYS=三枝優梨親衛隊の略称

   親衛隊隊長・生徒会長 睦月海斗むつきかいとを中心として

   学年、性別を関係なく集められた優梨の親衛隊である。


「お前が池上亮太いけがみりょうたか、親衛隊隊長の睦月海斗だ」

「せっ生徒会長!?」

「お前の行動はSYSの鉄の掟・美少女法度の第5条に違反した」


美少女法度=SYSが自ら定めた鉄の掟、

      違反した者は優梨の周辺、半径5メートル以内の接近を禁止される

      らしい。


「え、美少…何て言いました?」

「美少女法度だ。知らんのか」

「いやでも、転校してきて一週間も経っていないのに」

「そんなことはどうでもいい。お前の罪は重い、覚悟し…」


会長が喋り終える前に一人の女子生徒が入ってきた。

彼女は、襟元を掴んで今にも俺に殴り掛かろうとしていた会長に向かって飛び蹴りをかます。


「グキ」


やけに生々しい音が響いた。

見ると会長の顔が明後日の方向を向いている。


「大丈夫でしたか?」


そこにいたのは、この騒動の元凶である三枝優梨さえぐさゆうりだった。


「おう、今ので大丈夫じゃなくなったぞ」

怒りを込めて言ったつもりだったが、彼女には…

「いやだ亮太さん、人前で…」

全く違う言葉に聞こえたらしい。

「いや、話聞けよ優梨」


「グキグキ」


またまた生々しい音が聞こえた。こころなしか、周りの視線が痛い。

目をそらしている間に生徒会長が復活していた。


「池上亮太、貴様はーーーーーーー!!!!!!者共やれー責任は私が取る」

会長の合図とともにSYSの隊員が飛びかかる。

辛うじてかわすことができた俺は、優梨を連れて保健室に走った。


◇◇◇


不動学園・保健室 



「ガラガラ」


「すいません、C組の池上です。三浦先生いらっしゃいますか?」

そこにいたのは気の良さそうな女性だった。

「いらっしゃーい、池上くんと…あなたは?」

「三枝と申します。先日転校してきました」

「三枝さんね よろしく、養護の三浦みうらです」

軽く自己紹介を済ませた後、本題に入る。

「で、要件はなにかしら?」

「実は…」

今までの経緯を全て話す。

「ホームルームが終わるまででいいので、お願いします」

「そういう事ならいいわよ、ゆっくりしていきなさい」

「ありがとうございます」


こうして三浦先生のおかげで余裕が生まれた俺と優梨は、遊園地での事件について話していた。


「亮太さん」

「どうした?」

「あの事件の謎を解いたのって亮太さんですよね?」

「ああ、そうだけど」

「謎、教えて下さい」

「は!?急にどうした?」

「あの後何度も考えましたが、さっぱりでした」

「そうか、じゃあ問題形式で教えてやろう。そっちの方が面白いしな!」

「わかりました。お願いします」



・問題・


爆発は何回あったか?    


6回です。


爆発のあった場所は?


ジェットコースター、メリーゴーランド、コーヒーカップ、ボート乗り場、サーカス広場、野鳥の森ですね。

順番もこの通りなはずです。


爆発の規模に違いはあった?


わかりません。


財宝は何?


わかりません。


「OK」

「どうでした?」

「爆発の規模は6回目だけ小さかったことと財宝の正体は核兵器(または核兵器の設計図)ということ以外は当たっている」

「ですが、今のことがわかってもやっぱり謎は解けません」

「…そうだな、遊園地のパンフレット持ってる?」

「はい。謎を解くヒントになると思いまして」

「じゃあ5回目までの爆発場所を線で結んでごらん」


優梨は俺の言う通りに手持ちのパンフレットに線を書き込んだ。

するとできたのは、あの図形だった。


「どんな形になった?」

「五角形、いやダイヤの形にも見えますね」

「そう、それが謎を解く重要な鍵だ」

「このダイヤが財宝を表していると?」

「ちょっと違う、そこに一手間加えるんだ」

「一手間ですか?」

キョトンとした顔でこっちをみてくる。

謎はまだ解けていないらしい。

「頂点を全て結ぶんだ」

「わっわかりました」


先ほどと同じ要領で線を書き込む。

するとできたのは、星形だった。


「星ですか?」

「そうだ、そして6回目の爆発はどこであった」

「野鳥の森でしたね」

「野鳥の森の場所は星形の中にできるもう一個の五角形ダイヤの頂点になるんだ」

「更にその五角形の中にあるのが海賊団の本部、ということですか」

「正解。ここからは俺の推論だが…」

俺は核兵器のことについて優梨に説明をした。

「そういうことですか、少し強引なオチの気もしますけどね」

「そこは何とも言えないな、奴らにはゲームという認識でもあったたみたいだからな」


「キーンコーンカーン」


俺は少し笑みを浮かべてから立ち上がる。

「謎解きはここまで! さあ教室にもどるか」

「はい!」

読んでいでいただきありがとうございました。

次回からは新展開です。

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