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チート頭脳の完全計画【パーフェクトプラン】  作者: 東条李禹
陸の海賊団編
4/7

『爆』初デート・後編

やってきました。

ついにデート決着・終盤戦です。楽しんでいただけたら嬉しいです。

投稿予定に遅れてしまいすみませんでした。


〈陸の財宝の在り処はどこ〜だ〉


「解いてやる」と言ったものの、ヒントが少なすぎた。

優梨が時間稼ぎをしだして数分が経つが、俺は謎を解けていなかった。


『奴らがこの騒ぎの直前にバラまいたこの紙、ヒントには違いないが…』


考えている間にも優梨が命懸けで時間稼ぎをしている、

そう、考えるだけで汗が止まらなかった。


「ドーン」


爆発の音が響き渡る。

「!?、優梨は大丈夫なのか?」

俺の焦りは限界まできていた。


◇◇◇


その頃、優梨は


「時間稼ぎっていっても、どうやって気を引けばいいのでしょう?」

優梨は時間稼ぎをする方法に迷っていた。

「先程も爆発がありましたし、急がないと」

「なにを急ぐんだーい、お・じょ・う・ちゃ・ん?」

気がつくとそこには、あのドクロ覆面の男がいた。

危ない。

直感でそう感じ取って距離をとった。

「へー、悪くない動きだ」

男が褒めているスキに飛び蹴りをする。

「おっと」

簡単にかわされ、指頭打ち。

意識が朦朧もうろうとするなかで、男は前蹴りをしてきた。

「な!?」

反応する間もなく二撃を喰らわされ、意識が無くなった。


◇◇◇


「ドーン」


「また爆発か、これで5度目だな」

奴らのゲーム(?)が始まってもう1時間、約20分ごとに爆発が起きていた。

遊園地が消えて無くなるのは時間の問題だった。

これじゃ、謎を解いても意味が無い気がしてきたな。


「みなさーん、謎は解けましたか〜?」


遠くから声が聞こえる。

優梨は時間稼ぎに失敗したのか?

優梨からの連絡は無く、状況は全く把握できていない。


「解けないみたいだから〜、ヒントをあげちゃいま〜す。爆発した場所を思い出してねー」


「爆発した場所!?今までの爆発は5回、場所は‥…」

俺は遊園地のパンフレットを使い爆発した場所を手持ちのボールペンで印をつけた。

「これは‥.そういう事か」


「ドーン」


6回目の爆発が起きた


間違いない、謎は解けた、さあ海賊退治といこうか。


◇◇◇


陸の海賊団・本部


「まだ解けないのかなぁ」

「結構簡単だったと思いますよ」

「でもまだ誰一人来てないじゃん」

「しかし、我々の目標はゲームをする事ではありません」

「だけどさぁ」


「おい海賊」


「へ!?」

話をしていた二人が変な声だしてこっちを見ていた。

「何でしょう?」

高身長の男が喋りかけてきた。

「謎が解けたぜ」

「そうですか、おめでとうございます、では場所はどこでしょう?」

「あんた達の真下だろ」

「正解です、理由をお聞かせ願えますか?」

「今までの爆発は計6回、場所はジェットコースター・メリーゴーランド・コーヒーカップ

 ボート乗り場・サーカス広場だ。これをつなぐとダイヤになる」

「お見事!ですがそれでは5回しかありませんよ」

「そうだ!そうだ!」

小さめな女子(?)が急に話に入ってくる

「まあ最後まで聞けよ。この6回目の爆発場所で俺は確信した」

「何をでしょう?」

「とぼけるんだったいいけどね‥残り爆弾、爆発させたらどうなるかね…」

「まさか、あなた」

「爆弾はプラスチック爆弾、残りの数は4個。因みに音だけは同じだが6個目からは爆発の範囲が狭い」

「…………」

「無言は正解ってことでいいのかな」

「そこまでだぜ〜兄ちゃん」

話に割り込んで来たのは、例のスタートの合図した男だった。彼の体は素人の目から見てもかなり鍛えてあることがわかった。

「アンタがリーダーか?」

「あたり〜俺が団長の三島亜紀斗(みしまあきと)でーす」

「そうか…じゃあ三島、そこまでっていうのは何だ」

全てを知っている俺には何があっても海賊に勝つ自信があった。


だが、しかし、


「コレだ」

「!?」

人間、本当に驚いたときは言葉などはでない。

そこにいたのは、動けないように四肢を拘束された優梨だった。


『連絡が取れていないから心配してはいた、だが、あの優梨が負けるはずがないと、どこかで思っていた』


予想がの出来事に俺は焦りを隠せずにいた。『ヤバイ』この言葉だけが頭の中を回っていた。

数秒の沈黙、この中で俺は焦りながらも対抗策を考える。


「なんだ兄ちゃん、だんまりかい?」

「取引だ、取引をしよう」

「取引だ〜?、俺が主導権を握る中でか〜い?」

「そうだ。こちらにはお前らの作戦が全部わかってる上に爆弾も解体し、組み直してお前らの近くにセットした

俺も無傷では到底すまないが、お前らはリーダーを含めて一網打尽だ」

「言うね〜、証拠はあるのかな〜」

「リーダー、あいつの言っていることに嘘は無いかと」

高身長の男が横から告げる。

「へ〜お前がそこまで言うなら信じよう。で、俺からはこの子を返せばいいのかなぁ」

「いや、まだだ、まだ釣り合ってない」

「釣り合わない?何が」

「お前らの引き上げまでが取引の条件だ」

「話にならないな〜!条件がこちらに不利じゃないかな?」

声はフワフワしていたが、明らかに今までよりも声のトーンが低かった。


『これが犯罪集団のリーダーの威嚇か、想像以上に重い…だが、引けない』


「お前たちの作戦は全て知っていると言っただろ。この下にある物も知ってるぜ」

三島が喋りだす時間を与えずに続ける、

「太平洋戦争の終了後、日本は核兵器に関して非核三原則というものがあった。『核を持たず・作らず・持ち込ませず』中学校で習っただろ? パンフレットによると、この遊園地は埋め立て地ならしい。ここからは推測でもあるが、ここはアメリカ軍の極秘基地でお前たちの狙いはアメリカが持ち込んだ核兵器、または核兵器の設計図といったところだろ」

「へ〜そこまで知っているんだ。確かにその情報を警察に漏らされるのもマズイね」

「情報は漏らさない。と言っても仕事はもう終わっているのだろ?」

「ピンポーン。というわけで条件を飲んでやるよ、兄ちゃん名前は?」

「池上亮太」

「この子は?」

「三枝優梨」

「亮太くんと優梨ちゃんかぁ、覚えておくよ」

三島はそう言い残すと、もう一度拳銃を取り出して空に向かって打った。


「フィニッシュ」


他の奴らも同じようにマイクで終了を伝えて、待機していたヘリに乗って逃走した。


やっと終わった。

一呼吸おいて、優梨の拘束をといた。

「大丈夫か、優梨?」

「ええ、おかげさまで大丈夫でした、亮太さん」



波乱万丈の初デート、終わる頃には名前の違和感がなくなっていたように思えた。

読んでいただきありがとうございました。

次回事件の総集編みたいな感じで中途半端に解いた謎を詳しく振り返ります。

今回に比べて次回はとても短くなると思います。

これからもよろしくお願いします。

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