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第壱話 驚け!

「アッラッシャッセ―ラッシャッセー」


あぁ、疲れた…

大学に通う響輝は、いつも通りコンビニで晩御飯を買っていた。

響輝が高校の時に両親を交通事故で亡くし、一人で住むにはデカい一軒家で一人暮らしをしていた。勿論兄弟などはおらず掃除なども全て一人でしていた。

最初のころは「寂しい」という感情はあったが、日に日に薄れていき今ではもう慣れてしまった。


「アジャッシター」


「ふう、もうちょっとまともに喋ることはできんかねぇ。」


「なんじゃ?お前も晩飯か?」


そう声をかけてきたのは「布袋 マミ」

布袋と書いてふたいと呼ぶ。不思議な奴だ。

高校の時に転校してきた。

眼鏡にストレートヘアー、葉っぱの形をしたピンをしている。

何故かボッチの俺に話しかけてきて、仲良く?なった次第だ。

しかも、ほかの人とは普通に話すのに俺と話す時だけ「お主」等昔の言葉を使ってくる。

よくわからん奴だ。

マミも同じく高校の時に両親を亡くしている。


「あぁ、そうだがマミは?」


「ちょっと珈琲が切れたので買い出しにな。っん?なんじゃお主?いつもコンビニ弁当なのか?」


「そうだよ。なんか悪いか。」


「儂が作ってやろうか?…そうじゃ!お主の家の部屋は二部屋空いおろう?儂が一緒に住んでやろうか?」


「それはやめてくれ。後なんで俺と話す時だけ昔風の言葉なんだ?」


「ん~、仲良くなった証とでも言っておこうk…」


そう言いかけたとき、向こうの信号から誰か走ってきた。

あれは…クラスの女子か。

おいみんな見てろよ、マミの変わりようが見れるぞって誰に話しかけてんだ俺。


「お!マミじゃーん。こんなところでって…あ…」


おい、そのあ…はなんだあ…は!

まぁ、それはいいとしてそろそろくるか?


「あ!えっとね、今珈琲切らしちゃって…買いに来てたの。」


「一人で来てたら危ないよぉ?こんな感じの男にさらわれちゃうよ?」


おい、俺を指さすな。

そんなこと絶対しねぇよ。


「んじゃあマミそろそろ帰るわ」


「あっうん!あっ待って響輝!」


「何だ?」


「また今度、お主の家に作りに行ってやるから期待しとくがよい。儂の飯は上手い絶品じゃぞ?」


「まぁ、期待しとくぞ」


なんであいつ俺と話す時だけ変えるのかねぇ?

というか、あいつの飯って多分和食だよな。あの話し方からして。早く帰って飯でも食うか。

そう思っていた矢先、道端に傘が落ちていた。落ちていたというより和傘なので

倒れていたというのが自然だろう。それにしても…柄が不気味だ。

あれ目か?まるで唐傘お化けみたいだ。

もう一度よく見ようと近づいたとき、急に傘がばっと上がった。

そして傘の持ち主らしき少女が一言


「おどろけぇ!!」


…結論から言う。少女が可愛すぎて怖くない。

そして俺はロリコンでもない!

迷子か?とりあえず、空気を読むには…


「ウワービックリシタナー(棒)」


「ちょっとなんで棒読みなのよ。」


「それより君、迷子?」


「迷子っていうよりはぁ…」


少女説明中…


とりあえず、いろいろ分かった。

まずこの子は多々良小傘と言って妖怪なんだそう。

んで気づいたらここにいたらしくとりあえず落ちている傘のふりをしていたら俺が来た。

そしてよくわからないのが、この子は「幻想郷」から来たらしい。どこやねん。


「んで、小傘…でいいのか?とりあえずどうするんだ?」


「どうするも何も、このままじゃ帰れないし…」


嫌なフラグが立ってるんですが。

これあれですよねーお決まりのパターンですよねー。


「…そうだ!」


「はい、何言いだすかわかるけど言ってみ?」


「君の家に住まわしてよ!」


…やっぱり?

ポリポリと頭をかく。なんでそんな「魔法少女になってよ!」的なノリで?


「しゃーねーなぁ。ほら行くぞ?」


「やったぁ!」


もう一度言う。俺はロリコンではない!

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