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凡人princess  作者: 時雨
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初めてのドレス

 どうにかせねばと考えているうちに、私は着替えルームまで来てしまったようだ。


「さあ、姫様のウエディングドレスはこちらにご用意しております。」

「はあ……用意周到ね。って感心している場合じゃなくてねー」

「あらもうこんな時間ささ、姫様着替えますよ!」


彼女の仕事ぶりが早すぎて、抵抗する間もなくあっという間に白いドレスに着替えさせられた。

流れるように髪を整えてメイクもさせられて……。ここから出なければと思っているのに、こんな体験はもちろん初めてだったので、好奇心に負けてしまい、結局逃げ出すことは叶わなかった。


「さ、姫様完成しましたよ!とてもお美しいです!」


改めて完成したお姫様の姿の私を鏡で見る。開いた口が塞がらなかった。これって……まるで有名なアニメ映画に出てくるプリンセスのようにキラキラしていて、とても素敵。腰回りからフワッとボリューミーなスカート。(なんだかこの表現じゃお菓子みたいだな。)試しにくるっと一周体を回してみると、ドレスがふわーっと一緒に回り出した。


「す……素敵!」

「ドレスなんていつも気慣れているじゃないですか。まるで初めて着る人みたいですね。」

「初めて着るのよ。私はプリンセスじゃないんだから」

「姫様……もうすぐ式が始まってしまいますよ。そろそろ目をお覚ましに……」

「寝てないわよ!」


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