三 強さの違い
馬車に乗り、戦場の中間点に着く、、
そこで、マリスが指揮官と話す、、
ギメルドがダンジョン生まれと魔獣の名前付きの強さを説明する、、
そして、得意とする戦い方についても、、、
二人が乗る馬車が、前線へと続く戦場の中間点にたどり着く、、
出迎えをしたのは、指揮官であった、、
「エドリス王から、お話は聞いております、、ですが、、」
「安心はできないと言いたいのでしょ?指揮官 ガレンジットよ、、」
「はい、、全く持ってその通りでございます、、あなたは、我が国の宝なのですから、、」
「そう、、でも、王たるわが父が許しを出したのだ、、今更、拒否されることは許されませんよ。」
「、、かしこまりました、、では、こちらでも護衛をつけさせていただきます、それが条件とさせていただきたい。」
「、、はぁ、、わかったわ、、」
「そう嫌そうに承諾しないでください、我が主、面子という者もございますので。」
ギメルドが笑いかける、、
「はぁ、、ギメルドがそこまで言うのであれば、、そういえば、私、馬車から降りたいわ。」
「かしこまりました。」
ギメルドが返事をし、馬車から降り、マリスをゆっくりと馬車から降ろす、、
「このたびは、、」
「いいわ、そのような挨拶は、それで戦場は?」
「ここから、まっすぐ行ったところでございます。」
「そう、、ところでどこの誰と戦争しているの?」
「そ、、それは、、」
「言えないの?ギメルド。」
「はい、今回の戦場は、ダンジョンから出てきた名前付きの討伐でございます。」
「、、?名前付きって、大抵討伐依頼が出されても長年倒せなかった魔獣なんかがなるんじゃないの?」
「えぇ、大体はそうでございますが、ごくまれにダンジョンでも発生するのです。」
「そう、、それで違いは?」
「明確な違いは「強さ」です。」
「そう、「強さ」ね、、では、どちらが強いの?」
「環境によりますが、今回のような状況では圧倒的にダンジョン生まれです、魔獣は少人数の戦闘、つまり、冒険者との戦いを得意とし、ダンジョン生まれは団体戦、集団戦を得意とする傾向がございます。」
「なるほどね、つまり、討伐するには逆にすればいいのね、、」
「はい、一部例外もいますがそれであっています。」
「そう、、まぁ、どうやら今回のやつは違うみたいね、、」
マリスがそういうと、正面から兵士が飛んでくる、、
それをギメルドが片手で勢いを殺し止める、、
「生きてる?」
「いえ、どうやら手遅れのようです。」
「そう、、なら、指揮官。」
「は!!」
「いま、前線で戦っている者たちを下げなさい、私たちの戦いに不要よ。」
「かしこまりました。」
指揮官が頭を下げ、伝令役を走らせる、、
「それじゃ、行きましょう、ギメルド。」
「かしこまりました。」
そうして、二人は戦場の最前線へと歩いていく、、
戦場へと向かう道中で、戦っていたであろう者たちの遺体を目にする、、
遺体には、かぎ爪以外に貫かれた形跡があった、、
お読みいただきありがとうございます。
誤字脱字、意見などありましたら、コメントなどしていただけると幸い。
高評価、ブックマークなどもよろしくお願いします。