二 二人、戦場へ
結婚して三か月、、
しかし、いまだに主従関係、、
そして、二人は王座の間に向かった、、
そこで言われたことは戦場への出兵であった、、
そうして、ギメルドとマリスは一緒に戦場へと向かって行った、、
ギメルドとマリスが夫婦になってから三か月がたった、、
しかし、三か月が経っていたが、二人はまだ主従の関係が抜けていなかった、、
「ねぇ、、ギメルド、私たち、夫婦になってからもう三か月よ、、」
「そうですね、、それがどういたしました?我が主。」
「その、我が主という呼び方をまずはやめなさい、私たちはもう夫婦なのですよ。」
「そうですが、夫婦である前に主従でございます、従者であり騎士でもあるのです、ですから、私が主であるマリンス様のことを呼び捨てなどできません。」
「そういうものなの、、?」
「そういものなのでございます。」
「随分と面倒くさいのね、、騎士って、、」
「そう言わないでくださいませ。」
「そういえば、私たちはどうしてこうして歩いているの?」
「エドリス王からの呼び出しついでに散歩がしたいといったではありませんか。」
「そうだったかしら?」
「はい。」
「まぁ、そんなことはどうでもいいとして、、お父様の呼び出しは?」
「時間のことでしたらもう過ぎていますよ。」
「え、、?どうして言わないの!?」
「主に意見を言えるような立場ではありませんので、それに、時間については聞かれませんでしたので。」
「あなた、、そういうところあるわよね、、はぁ、、いいわ、向かいましょう、、」
そうして、二人はエドリス王のいる、王座の間に向かって歩いていく、、
そして、数分間歩き、王座の間の扉に着いた、、
「相変わらず、広いわね、、」
「そうですね、では、、」
ギメルドが扉をノックする、、
すると、エドリス王の声が聞こえる、、
「入れ、、」
「失礼いたします。」
ギメルドが扉を開け、二人はエドリス王の前に現れた、、
「随分と遅かったな、、マリス、、ギメルド、、」
「申し訳ありません、エドリス王。」
「して、、どうして、遅れたのかな?マリス、、?」
「私が散歩をしていたの、だがら、遅れたの。」
「そうか、、まぁ良いわ、、ギメルド、お前に南方の戦場の前線に行ってもらいたい。」
「かしこまりました。」
「、、内容はまだ言っていないぞ?」
「内容を言ってなくとも、言ったとも、王の命令は絶対ですので。」
「おまえは、、どこまでも「騎士」なのだな、、」
「お父様、私も南方の戦場の前線に行かせてください。」
それを聞いた、エドリス王と大臣たちが驚く、、
「、、!?な、、何を言っている!?お前は何を言っているのか分かっているのか!?」
「えぇ、理解しています、戦場の前線、、一瞬の油断が命取り、、でも、私はギメルドを信じていますし、私も「魔法」は使えます。」
「しかし、、だな、、」
王が悩んでいると、大臣の一人が口を開く、、
「では、エドリス王、、マリンス様の「魔法」の力を確かめてみては?」
「それもそうだな、、なら、マリス、、お前の力を確認する、、」
そういうと、王は王座を立ち、大臣達を連れ、中庭に歩いていく、、
そして、中庭に着き、王が口を開く、、
「さぁ、あの的に攻撃を、、」
王が差した的は、マリスたちが立っている場所から十五m離れていた、、
それは、魔法使いであったとしても当たるか否かの距離、、
その的に当てることができるのは歴戦の魔法使いか天性の才を持った魔法使いだけ、、
「、、ねぇ、ギメルド、、私はあの的に当てられると思う?」
「えぇ、マリス様ならきっと。」
その言葉を聞いたマリスは笑って答えた、、
「そう、、なら、戦場では私を絶対に守りなさいよ、、」
マリスはそう言い、指先に小さな火の玉を出し、的に向かって投げた、、
それは、的の中心を正確に射貫き、爆音を立て、的を破壊した、、
「どう?お父様?これで認めてくれる?」
「、、お前は、そこまで強くなったのか、、よし!!認めよう!!ギメルド、、絶対に我が娘を傷付けさせるなよ?」
「は!!我が命に代えても必ずや!!」
ギメルドは返事をし、二人は戦場へと馬車に乗って向かった、、、
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