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君の中で

作者: 千織 燈花

僕はとてもさえない根暗な男子だが

一つ自慢したいことがあるそれは僕にはなんと超絶かわいい恋人がいることだ

僕には恋人がいる、愛してやまない恋人だ

すごく愛らしく思わず抱きしめてあげたくなるような恋人で

背丈は僕の肩くらいだから155センチくらいでふっくらとした桜色の唇が魅力的な女の子だ。対して僕は屁理屈をこねるような根暗な性格で顔もそんなにかっこよくはない、どんなに頑張っても中の中いや中の下だ、そんな彼女がなぜ僕と付き合ってくれるか全くわからない。


普段はよくデートに行くが彼女と一緒にいるとまるで僕と彼女はさえない兄と読モの妹のように見えてしまう


「たっくんいくよ、早くいかないと時間が無くなっちゃうよ」

そういって僕の手を引いて歩いて行った

そんな元気いっぱいな彼女に僕はすごく引かれているし何よりも一緒にいたいと感じている

一生一緒にいたいとすら感じてしまう

いや事実俺は彼女と一生一緒にいたいずっと俺の腕の中で幸せにしたい

俺が幸せにしたいいまそう感じているのだ

「たっくんなに何かを決意した!みたいな表情してるん?」

「いや、らいがかわいいからいけないんだよ」

「なにそれ変なの」

「らいの笑顔がかわいくて守りたいなーって」

「らいはの笑顔がかわいいのはたっくんが横にいるから安心してかわいくなるんだよ

それより早くいこ」

まったく恥ずかしい会話だ、まるでバカップルだこんな毎日を守ろうと俺は誓った


デートもあらかた終わり

よる彼女を家まで送っていきさよならの時間がやってきた

そしてこの時間が人生で一番悲しいそこで悲しい顔をしている僕のほほに

らいは、はいつも

「今日も送ってくれてありがとうまたね」

そういってほほにキスをしてくれるそれがとてもうれしくて

僕はらいはを抱きしめる強く強く抱きしめる

そして帰宅してらいはのぬくもりを忘れずうちに寝るのだ

そんな日常に異変を感じたのはあっる講義を受けているときだった

それはいつものようにつまらない教授の講義を適当に聞き流しながら講義を聞いて出席確認票に日付を書いてるときらいはが横から

「たっくん記念日が続いてほしいからって出席表に昨日の日付書いちゃだめだよー」

いやそんなはずはない、今日は記念日の12月17日のはず

「らいこそ何言ってるんだよ、今日は記念日だろ」

「たっくん覚えてないの?昨日のこと」

「はぁきのうのこと?昨日はあれ?なにやったっけ?」

らいはが本当に心配な顔で俺のことをのぞいてきた

「また、記憶ないの最近多すぎるよしかも昨日のこと忘れるなんておかしいよ病院行こ」

「いや平気でしょ」

「だめ、いくのいいからいくよ」

こうなったら、もうだれにも止めることはできない

手を引かれ近くの総合病院に連れていかれ検査を受けた

その日は検査を受けただけで結果は後日という形になった。

翌日は全休で家でダラダラしてると急に母親から

「たくや来なさい明日私も病院に行くわ」

「そんなおおげさならいはといくからいいよ母さん来なくても」

「いいやいきます」

珍しく頑固な母親に押し負けてしまい

しぶしぶ同意することに


そして次の日

母さんと、らいは、とともに病院に行くと

医師が言いずらそうにらいはを見て

「彼女さんは外に出てもらった方がいいでしょう」

はぁ何を言うんだこのくそメガネあり得ないだろう

それに対してらいはは何かを覚悟して寂しそうに

「わかりました」といい診察室のそとにでていった

その時俺の中では怒りがわき

どうしようもない怒りがわいてきた、抑えらぬ怒りを隠そうともせずに

腕を組み医者をにらみつけた

「怒こる気持ちもわかりますがこれから話すことを若い彼女さんに背負わすの私にはできないあなたがこれを聞いてそれでも話したいなら私から改めて話しましょう」

おいおいそんなにやばいのかよと思っていたら医者が重苦しく口をひらいた

「あなたは・・・」



わたしは病室を追い出された。すんごく悲しい確かに私とたっくんはまだ、ただの恋人だから聞かせることができないのかもしれないそれは仕方のないことだけど恋人である私に聞かせられないほど重い病気なのだ分かってしまう。いつも元気でお茶らけているたっくんが大好きでとても大切なのに最近たっくんの物忘れはとてもひどい、最初はいつものようにふざけているのかなって思っていたけどどうやら違ったみたいで本当に忘れてるみたいで本当に心配で寝れずにネットでいろいろ調べて出てきたのが若年性認知症や若年性アルツハイマー病などがでてきた。もしそうなら一週間フレンズのように忘れらてしまうかもしれないとかなり恐怖を覚えたすごく怖いと思った。


自分の中にあったそんなはずはないと思う可能性がポンポンとシャボン玉のようにでてきてはそれを手で割ってかき消すだけどかき消して割ったシャボン玉は私を爆撃のように襲う一つ一つが大きく降りかかるそして病室から追い出されたことでその恐怖は確信に変わってしまった。目頭が熱くなり言葉にならない声が嗚咽となり不安が私の中をかきめぐった、それがどうしようもなく私を苦しめる


そうしてるとふとたっくんと出会った時のことをおもいだした

大学で知らない人ばかりで緊張していると横から

「あのー教科書まだ買えてなくてみせてもらえませんか」

それがたっくんとの初めましての言葉だった

「ど、どうぞ」

そして私はしばらく声を出していなかったせいで声がかすれて上ずってへんな声になってしまい彼に笑われてしまった。

その彼の笑顔がとてもかっこよくてもっと見たくてたまらなかった今思えばこの瞬間のために私は今まで生きてきてこの笑顔を見た瞬間彼のとりこになり落とされてしまっていたのだと思う。

そんなことを思い出していると彼がふらふらと診察室から出ていくのが見えた


らいはがでていったあと医者から聞かされたのは何かの間違いではないかと思うような絶望的なものだった、らいはを外に出した医者の判断は正しいとさえ思った。

「たくや君は脳がんですそれも海馬にがんがあります、なので症状としては若年性アルツハイマーの症状も出ています、余命はながくて5年はやくて半年ですしかしたくやくんがたくやくんでいられる時間は3か月あればいい方でしょう、記憶が最近のものからどんどん消えていくもしくは変質していくかもしれません」

それを聞いて僕の脳裏にはいろんなことが廻ったまずはらいはのことだ、このままではあいつは一生残る心の傷を負ってしまうだろうそうならないために手を打たなければそう思いまだ話している母と医者を置いて病室を出た

まず一番に考えたのは、らいはと距離をおき、らいはから嫌われることだ

そのうえでらいはの前から消えることだ


まず僕はともだちにたのんでらいはのまえでキスをした

深いやつディープキスってやつだそしたらいはのやつ

「たっくんすきだよって」いって同じようにきすしてきた


らいはにビンタした

「たっくんすきだよってはぐをされた」


一週間そんなことをしたとおもうそしたらもうらいはとの出会いが思い出せなくなっていた

ぞっとした心が締め付けられた

考え事もおぼつかないくやしい

こわい狂いそうだそんな感情すらもきえていく

かみにかくことにした

らいはすき

らいはの背が低いところが好き

らいはってどんなせたけだっけ?

らいはすき

らいはの唇が好きなに色だっけ?

らいはすき

らいはってだれだ?


あれ俺ってだれだ?

なんさいだ?


ぶーんくるまはやい

ぶーーん

ぶん


ぴこんぴこんぴこんぴこん

病室に鳴り響く心電図のおと

ベットには男の子が一人私の大好きなたっくん

「たっくんはじめましてらいはっていいます」

たっくんはぽかんと開いた口からよだれをたらし

こっちをみながら

「あ?らいは?」

といい出会った時の笑顔を見せてくれた

たっくんは記憶をすべてなくしてしまった

言葉もなくしてしまった

わたしはたっくんの笑顔を見てないときっと壊れてしまう

たっくんは変わってしまった

だけどたっくんの笑顔だけは変わらない

だから私は毎日自己紹介をして

たっくんにいう

「はじめまして、愛しています」

たっくんのその笑顔をが見たくて


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