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8話

マキコ

「まずい! なにこいつ!!」


 僕はリモートソードを振るう。

 距離が離れていても、かつてスピンズだったものの顎を削ぎ落とした。


スピンズ

「あぁぁぁぁぁあ!!」


 周りのガラクタはスピンズの元へ集まり、アゴが修復された。


マキコ

「なにあいつ! キリがないじゃない!」


「マキコ! 変なことを言うかもしれないが聞いてくれ! 僕に感謝をしてくれ!!」


マキコ

「は?! この状況でなに言ってんのよ!!」


「頼む! お願いだ!! 嘘だと思ってやだてくれてい!!」


マキコ

「あー! もうわかったわよ!! ありがとう! ナッツありがとう!! 本当にありがとう!!」


 感謝を検知、患者を検知、患者を検知。

 レベルを一定値まで引き上げます。

 

 ナッツはその後、足からジェットを吹き出し、空を待った。

 その後、リモートソードで虚空を切り裂き、ギリギリまで引き延ばした腕を解放して、勢いをつけ、左腕でスピンズを殴った。


 その後、よろけたスピンズの再生を凌ぐ速さで切り付けていく。

 

「ありがとうマキコ! マキコのおかげで強くなれたよ!!」


スピンズ

「おかしいおかしいおかしi…」


 音を立てて崩れた後、スピンズは動かなくなった。


マキコ

「え、なに今の…」


 マキコは地面にべったりと座り込んでいる。


「ふう、終わったね」


マキコ

「違う! 早く電源を戻さないと! きっとこの機械が全てのオートメイトの心臓につながっているんだわ! だからわざわざ人間をオートメイト化させていたのね!」


 マキコは電源スイッチに向かって走る。


—銃声


 手から煙を出していたのはナッツだった。


「ダメだよマキコ。僕には分かってしまうんだ」


 マキコの胸元は風穴が開いている。

 しかし血が出ていない。

 漏電した火花が散っている。


「君もスピンズの仲間なんだろう。僕の頭がそう結論出しているよ。推測できるって嫌なことだね」


マキコ

「な、なにいってるの…グハッ」


 マキコは機能を停止した。


 —足音


 後ろを振り返るとピン先生が立っていた。

 

ピン

「あぁ、ナッツ君…」


 ピン先生の目元の機械は取れていた。 

 ピン先生はオートメイトではなかったのだ。


「先生!」


ピン

「ありがとう…ワタシ1人気づいたところでどうにかなる問題ではなかった…この世界は侵食され過ぎてしまったのです…しかし、あなたはそれを救ってくれた」


 感謝を検知、また、世界の感謝を検知しました。

 レベルが閾値を超えました。

 機能解放、次元移動装置が使えます。


「ピン先生。僕も目的を果たせたようです。あとは任せます」


ピン

「どういうことです? あなたは皆に称賛されるべきです、ワタシが報告します」


「いや、先生、僕の目的は人を救うこと。これが目的なのです」


ピン

「は、はぁ」


 次元移動装置を作動する。


「ピン先生、あとは頼みます」


—消える音


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