7話
オリジナルの能力、サーチアイを使って先生の足跡を辿る。
すると、学校の地下に続いていた。
学校の地下に降る途中、マキコは思いを吐いてきた。
マキコ
「ワタシ、なんとなく気持ちが悪かったんだよ…この学校、ていうかこのオートメイトの文化…だってさ、おかしいじゃん。機械が人間と繋がるなんて。だからワタシ、ここ抜け出して色々調べてたの」
「僕にはわからない。僕は機械そのものだから」
マキコ
「は? 何わけわからないこと言ってんの。やっぱなんでもない」
地下に辿り着くとそこはもぬけの殻だった。
足跡は部屋の中央で終わってる。
マキコ
「何もないわね。ここまでご苦労様、帰りましょ」
感謝を検知。レベルが上がります。
機能解放、透視、解除、護衛が使用可能です。
「見える!! マキコ!! 見えた!!」
地面の下に続く階段だ。
解除の能力を使う。
地面が大きな音を立てて動き出した。
地下への階段を降りていくと、そこには大きな大きな機械が設置されていた。
マキコ
「なにここ、気味が悪いわ」
スピンズ
「おや、なんで生徒がここにいるのかね? ていうか、なんで生きてるの、お前達」
先生が後ろの暗がりから現れた。
マキコ
「先生こそ、なんでここに」
スピンズ
「なんで生きてると質問しているんだ、回答しろ。おまえら禁断の果実を食っただろ?」
「はい」
スピンズ
「じゃあ、なんで停止してないんだヨォ!!! オレは全世界の心臓を停止させたのに、なんでお前らはまだ生き残ってんだよおぉぉ?! あぁん?!」
マキコ
「は?」
スピンズ先生は頭を掻きむしっている。
スピンズ
「おかしいおかしい! 地球人の心臓は全て機械に変えたはずなのにおかしいおかしい!」
スピンズ先生の緑の髪の毛は全て抜け落ち、頭皮が顕になった。
そして、止まった。
スピンズ
「まぁ、いいや。死ねよお前ら」
スピンズは口がバクっと開けて、自身の体を飲み込み始めた。
スピンズとは似ても非なる刺々しい見た目の機械恐竜になってしまった。
「あぁぁぁぁぁぁぁあ!!! こいつら殺せば地球は俺たちのもの」