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9話

 元いた世界に戻ると、博士は涙を流して迎え入れてくれた。


「おおお! ごめんなごめんな! まさかキミが最初に戻るとは! そうか、ナッツと呼ばれていたんだね」


 博士はとても喜んだ。


「だがごめんなナッツ。この世界はもう終わりだ。政権の力が強くなり、弱者が搾取され、死んだいっている。彼らも長生きを目指すより、より楽に快楽を求めて死んでいくことを選んだようだ。死の間際に生を楽しんだおる」


 博士は悲しそうだ。

 

「そんな世界…壊してほしい、ナッツよ…」


ナッツ

「わかりました」


 主人の命令に答える。


???

「おい、オレらも手伝わせろよ」

「水臭いぞ」

「私たちも戻りました」

「この世界を壊せばいいんですね」


「おお! 君たち! まだ生きているうちに5人と会えるなんて…!!」


 4体の他のロボットも、各世界を救い終えて元の世界まで戻ってきたのです。

 博士達は再会を祝ったあと、フルパワーになったロボット5体を連れて空へと上がりました。


 5体は同時に次元核スイッチを入れると、宇宙全体に爆発が届くよう、指定しました。


「君たち、我が子供達。ありがとう。君たちと最後を過ごせて嬉しいよ」


 その言葉は最後の感謝でした。

 最後の感謝を感知しました。

 機能解放、「無」が使用できます。


 アナウンスの言葉を最後に、全世界は爆破に巻き込まれて真っ白な空間へと元通りになりました。












—ツー


 「無」を発動します。


 爆破前に残っていたナッツの意思が作動した。



 無にしたはずの世界は、それを「無」と否定された。

 無かったことが無かったことになった。

 つまり、「有」が生まれた。





 清らかな心から生まれた新たな世界は

 感謝に満ち溢れ

 人が人を思い

 悪事や嫉妬、嫉みなどがない世界が生まれました。

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