第四話:モンスター倒して金策しよう
砲弾の値段は九十式戦車のものを参考にしました。
「あとはモンスターを倒してそれを売ったらお金になりますよ」
「は? やっぱりモンスターっているの?」
「ええまあ。魔獣とか猛獣とかたくさん」
「このジャングルにも?」
「宝庫ですね」
頭が痛くなってきた。つまり、ここは魔獣の巣の真っ只中って事なのか?
そんな事を考えていたら家がガツンと揺れた。なんだなんだ? 急いで外を窓から見てみる。そこには全長二メートル位のデカいイノシシのような動物?魔獣?が居た。なんか家に突撃して来てるんだけど!?
「なっ、なっ、なっ」
「おや、あれはヤマイノシシですね。魔獣ではありません。食べると美味しいですよ」
「食べるよりも食べられるよマジで!」
「ご心配なく。草食……いや、雑食だったかな?」
「あてにならねえ!」
「こういう時は……えい!」
フォルテはまたパソコンの前で怪しい踊りを踊った。今度は何をしようとしてるんだ?
「出来ました!」
「何の話だ? 今、それどころじゃ」
「検索エンジン「アカシックレコード」です!」
「アカシックバスター?」
「嫌ですよう。ここはラ・〇アスじゃないんですから」
なんでそれをお前が知ってんだとは思ったがあのフォルトゥーナの分体ならそういう事もあるかもしれんよな。
「これはアカシックレコードというこの世界の理が書いてあるやつです。検索したら情報を取り出せますよ。ほらウィキペディ〇みたいな感じです」
「ウィ〇ペディアの情報が全部正しいと思うなよ?」
かつてはぼくも〇ィキペディアをいじくって遊んでたこともあるのだ。
「とりあえずこれであのヤマイノシシを調べてみましょー。ヤマイノシシっと」
【ヤマイノシシ:大陸中部を中心に生息する動物。体長はデカいもので三メートル程度。普段は草食だがいざとなれば肉も食べる雑食。肉は脂身が多いが美味しい】
「だそうですよ」
「肉も食べるのか……」
「でも美味しいらしいですよ?」
「その前に倒さなきゃいけないだろうが!」
いや、待てよ? こういう時はこの妖精が魔法かなんかでスパーンと……
「あ、私は戦闘力ないので応援してますね」
「ぼくもないよ! 戦闘力どころか戦闘経験もないよ!」
「あー、仕方ないですね。じゃあ防衛システムを起動しますね」
「防衛システムだって?」
そういうとフォルテはまたパソコンの前で踊り始めた。すると画面が光って変なアプリが追加されていた。
「籠沢家防衛システム……なんだこりゃ?」
「読んで字のごとくですよ。これで撃退、いえ、退治しましょう」
「退治って言ったって……とりあえず武器一覧があるなあ」
武器一覧。機銃掃射、戦車砲、ミサイル、スタングレネード、毒ガス、フローティングマイン……いや、物騒だな!? というか毒ガスってこっちまで危ないんじゃ。
「毒ガスは終わった後にシャワーで流せますよ」
「ああ、この洗浄ってやつね」
「じゃあまずはミサイルで……」
ミサイルなんか撃ったらこの至近距離だと家ごと吹っ飛ぶと思うんだよなあ。やはり大きさ的には機銃掃射は効きそうにないし戦車砲かな。
「戦車砲準備シマス。砲弾発射マデ五秒デス」
機械音声で案内された。このアプリのナビはフォルテじゃないんだな。
五秒後、発射準備完了のアナウンスが流れたと思うと照準器とレバーとボタンがせり上がってきた。これを弾けば発射出来るのか? よし、じゃあヤマイノシシに照準を合わせて……撃ー!
ドカン、と音がしてヤマイノシシの前頭部に砲弾が直撃し、ヤマイノシシはゆっくりと倒れた。
「よしよーし、退治成功ですね。おめでとうございます」
「あ、うん、ちょっとびっくりした」
「それじゃあ回収しましょう」
「外に出るの?」
「いえいえ、ストレージに収納しようとすればいいんですよ。この家の周りはだいたいストレージ収納できる範囲です」
「ストレージってそんなに便利なの?」
「いえ、これはストレージが能力「引きこもり」と連結した効能です」
マジかよ。そんなの設定したっけ? 引きこもりってすげえな。いやまあなるべく家から出たくないって思って色々組み込んだけど。
「ストレージ収納、ヤマイノシシ!」
叫ぶとなんと家の目の前にあったヤマイノシシが無くなり、代わりにぼくのストレージにヤマイノシシが入った。そして「売却しますか?」ってメッセージが映し出された。試しに売却したらいくらだ?
【売却代金は二百万円です】
マジか! これで二百万……かなりボロいな。いやまあ普通は冒険者とか騎士団とかが何人もかかってやるんだろうからそんなものなのかもしれない。
「よし、これで売却してネットスーパーで通販が出来るぞ!」
「あ、砲弾の補充も必要ですからね」
「いくら?」
「百万くらいですかね?」
ネットスーパーを見たら九十五万だった。あっという間に半分減ったが?