第百三十六話:孤児院襲撃! ヒャッハー!
戦闘シーンってなんだっけ?(すっとぼけ)
アリスとアスカ、そしてアンヌを孤児院に戻してアインにはあの二人の為に食事を作らせる。アミタには地下で薬品類を作ってもらおう。
「今からぼくも孤児院に戻るから、あの二人の事は頼むぞ」
「はい、ご主人様。それでどちらが正妻ですか?」
「どっちも違うからな!」
「ということはどちらも側妻ですか?」
「そこから離れろ!」
アインが最近ぼくをいじってくる様な気がする。誰の影響だろうか? 多分フォルテだろう。家にいる頻度が高いからな。まあアミタの方が殆ど家に居るからより高いんだが研究室から出てこないからなあ。
扉を繋いで孤児院に移動する。子どもたちが泣きそうな顔をしている。
「どうしたんだ?」
「あのね、レナせんせーがどこにもいないの!」
「きっとわるいやつらにつれていかれちゃったんだ!」
「うわーん、レナせんせー」
しまった。この子たちのケアを忘れていた。正直泣かれると困るんだよなあ。ええと、こんな時にどうすれば。ううん、子どもをあやす系のパペットも作っておくべきだった?
そう思っていたら子どもたちが急にパタパタと倒れていった。これは、一体?
「ご主人様、片付いた。任務完了」
「アスカ!? お前、何をしたんだ?」
「睡眠魔法」
なるほど。永遠の眠りに誘うようなものでは無いよな? おい、目を逸らすな。
「……強く掛けたらそうなる可能性もある。ぶっちゃけ子どもに掛けた事ないからどうなるのかは不明」
おおい! ううん、これはアミタに気付け薬を作っといて貰わないといけなさそうだ。よし、まあ手分けして子どもたちを中に運ぶぞ。アリスは抱えて、アスカは浮かせて、アンヌは搬送用のベッド使って。ぼく? 一人ずつおぶってるよ。
「主様、私が倒れても背負ってくれる?」
「いや、無理だから。アリスが倒れた時なんて敵が眼前に迫ってる時くらいだろ? もうダメって場合じゃないか」
「主様のいじわる!」
言いながらもきちんと子どもたちを数人まとめて運んでくれるからアリスはちゃんとしてる。ぼくの方がペースが遅いくらいだよ。疲れなくても力も体力もないんだよ。
最後の一人を運んだ時に、なんか玄関前がうるさくなっていた。何だ?などと言うのは呑気か。見てみるとこちらは数人、向こうは少なくとも二十人以上っぽい。
「あ、あいつは! 見つけたぞ!」
見つかっちゃった。先頭に居るのはぼくを捕まえた衛兵隊長ではない。商人の手先なのか冒険者崩れのチンビラだ。モヒカンとかじゃないからやられ役ではないのかも。
「おい、お前。ここの孤児院の奴らはどこに行った?」
「ぼくが知っているわけないだろう!」
「そうか。ならわかった。その身体に聞いてやるぜ!」
やめて、酷いことするつもりでしょ。エロ同人みたいに! ……ごめんなさい。ぼくは酷いことされてもそうでも無いけどおかしいってバレちゃうかもだからね。
「主様に近付くなあ!」
ぼくの後ろからアリスが飛び出してきて飛びかかって来た男を蹴り飛ばす。うん、結構飛んだね。
「ご主人様に酷いことしていいのは私だけ」
「アスカちゃん?」
「もとい、私たちだけ。もちろん一番はアリス姉様」
「よろしい!」
よろしくねえよ! というかなんだお前ら頭の中を……あ、念話繋げたままだったか。ぼくがこいつらに襲われだした時に会話を筒抜けにさせてたんだよ。だからアリスが頑張って走って来たんだ。
「女が増えたところで」
「アリス、やっていいぞ」
「了解!」
アリスのしなやかな肉体が踊るように動き回る。武器は持っていない。だが、その体術はチンピラどもを圧倒していた。
「なんだよ、こんなの聞いてねえぞ! 孤児院にいる奴らを攫ってくるだけって話だったのに!」
ほう? それは一体誰の依頼だ?
「言えるわけないだろうが! 依頼主の名前は言わねえのが当たり前よ」
「まあそりゃあそうだよな。お前ら何者だ?」
「俺たちか? ヒヒヒ、聞いたら小便チビるかもしれねえな。俺たちは泣く子も黙る闇ギルドの人間よ!」
なるほど。いや、こんなにあっさり喋ってくれると思わなかったよ。それとも闇ギルドってバラしたら諦めて抵抗しなくなるとでも思ったのだろうか? それとも全員殺すつもりだから問題ないと? いや、出来るのかどうかは別として。
「まあ、知ったところでお前らは全員殺すつもりだけどなあ! 目撃者は殺すようにボスにも言われてるんだ!」
どうやら後者だったみたいだ。とりあえず聞くことも聞けたし適度に半殺しますか。はんごろしって言ってもおはぎの事じゃないよ?
五分後。全員を気絶させて、逃げられないように足も折った。さて、尋問の時間だ。ぼくは残酷なこと出来ないからアンヌに任せるよ。死なないようにやるには多分適切だろうからね。メスも持ちたがってたし。




