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メグミのダンジョン攻略 その3 罠だらけっ!そして、再会?!

 メグミです。まだまだ私の出番ですよ。

 一度はおわりを覚悟した挟み撃ち。それを退けた私たち。次は何かな?カマイタチ?


 絵のデーモンが逃げていった角を右へ曲がると、そこは今までの通路とは全然違っていた。


 5メートルほど先で床が突然無くなり、代わりに細いロープが一本張られている。

 ロープの長さは10メートル以上ある。その先はまた普通の通路。


 あ、絵のデーモンはどこにもいなかった。どこかの壁が動いて、隠れちゃったのかな?


「うわぁ……このロープを渡るってこと……。」

 ツムギちゃんがつぶやく。

「まさに綱渡りだね。」

 と、私。

「メグミさんは、こういうの得意そう。」

「えへへ、まあね。このくらいなら、何とかね。」

「私はムリだよぅ……。メグミさん、置いてかないでえ。」

「置いていかないよ!……でも、どうしよう。ツムギちゃんをおんぶしていくとか。」


 私がツムギちゃんと相談していると、スラ子ちゃんが言った。

「どうなっているのでしょうか。不思議です。」

「?……スラ子ちゃん。不思議って、何が?」

「はい。実際にはロープなどありませんし、床はちゃんと存在します。そうは見えませんが。」

「……存在しないものが見えている……幻覚という事ですか。」

 ツムギちゃんが言う。

「床があるかどうかは、これでわかるんじゃないかな。」

 私は通路の端に落ちていた小石を取り上げ、そう言う。


 ポンッと投げた小石はロープにぶつかり、はるか下へ落ちていった。

「ほらっ、やっぱり床は無いよ!」

「いえ、幻覚によって小石が見えなくなっただけです。メグミさんが投げた小石は、そこに落ちています。」

 スラ子ちゃんが触手を伸ばし、ロープの横の何もない空間から何かを拾い上げ、渡してくれる。

 それは今、私が投げた小石だった。


「もう一度投げてください。ただし、目を閉じて。」

 とスラ子ちゃんが言うので、その通りにしてみた。

 ポイッ……。コッ、コロコロコロ……。

 あ、石が落ちた音が聞こえた。

 目を開けてみると、小石は見当たらない。でも、確かに床はあるみたい。

「そっか。見えないだけなら大丈夫だね。ツムギちゃん、行こう。」

「ま、待って!メグミさん。わかっていても……やっぱり怖い。」

「しょうがないですね。では、私が床になります。お二人は私の上を歩いてください。」

 スラ子ちゃんがそう言うと、ロープが掛かっている(ように見える)場所に、2メートル四方の床が現れた。

「スラ子ちゃん。乗っていいの?」

「はい。遠慮なくどうぞ。私がお二人の体を支えるわけではないのでご心配なく。」

 見えない床がちゃんとあるのなら、スラ子ちゃんは歩ける場所を示してくれてるだけって事だね。

「ツムギちゃん、これなら大丈夫だよね。」

「はい。スラ子さん、ありがとうございます。」


 床になってくれたスラ子ちゃんの上を進む。私たちが前へ行くと、スラ子ちゃんはその分前に床を作ってくれて、後ろの床は無くなる。

 うん。歩いている感触は今までと変わりない。

「こんな幻覚を見せるなんて、どうなってるのかな?」

 ツムギちゃんが言う。

「不思議だね。魔法なのかな?」

 わたしは答える。

「バクバクの街の本屋さんでは、魔法について書かれた本はあまり無かったです。魔法というものがどういうものか、よくわかりません。」

 スラ子ちゃんが言った。そういえば、本屋さんでいろんな本を読んでたって言ってたっけ。

「私も、よく知らないけどね。不思議な出来事を魔法のせいにしてるだけかも。」


 あとちょっとで綱渡り地帯も終わり。無事に渡れてよかった。と思っていると、

「最後のところには、本当に床がありません。なるほど。幻覚であることを見抜いた者をハメる罠ですね。」

 スラ子ちゃんは実際に床がない場所を示してくれる。その幅は1メートルくらい。ちょうどロープの終わりの所だ。

「い、意地悪だねぇ……。」

「しかし、ロープの幅の分は床があります。真面目に綱渡りをしてきた者は、この罠にはかからないわけです。」

 うーん。変なところで律儀(りちぎ)

 とりあえず、このくらいの幅ならジャンプで飛び越せる。ツムギちゃんも大丈夫だと言ってるし。

「一応、命綱をつけましょう。安心して跳んでください。」


 というわけで、無事クリア。

 でも、スラ子ちゃんがいなかったらどうなっていたか。改めて感謝。


 そのあともなんだか色々あった。

 カヒトと分断されたのと同じ仕掛けの罠があったり、一人しか通れない回転扉みたいな仕掛けがあったり。どっちもスラ子ちゃんのおかげで引っかからなかった。


 くねくねした通路の先に宝箱もあった。でも、確実に罠だし、どんな仕掛けなのかスラ子ちゃんにも分からないから触らなかった。

 後ろ髪を引かれる思いで引き返す。


 幸いなことにモンスターと戦うことはなくて、その点では安全だったけど、罠ばっかりで疲れちゃった。


 どこをどう通って来たのか、もう私にはわからない。

 次の角を曲がると、正面に人影があった。

 カヒトだ。


「あ、カヒト!やっと合流できたね!」

「マスター!……あれ?マスターはほかの場所にいるはずですが……。」

「メグミさん、スラ子さん。あれ、カヒトさんじゃないよ。」

 と、ツムギちゃん。


「えっと……また、板に描いてあるって事?それとも幻覚?」

「いえ、ちゃんと、そこにいるようですが……。」

 と、スラ子ちゃん。

「幻覚かどうかわかんないけど、見た目が全然違うよ。カヒトさんはもっとカッコよくって……いえ!別にカッコいいと思ってるわけじゃないけど……。」

 ツムギちゃんがなんだか一人で慌ててる。


「……触り心地が違いますね。マスターはもっといい感じです……。」

「え?スラ子ちゃん、あの人に触ってるの?危なくない?」

「私は相手に気づかれずにくっつくことができます。触っているのがばれていなければ問題ありません。」

 確かに、私たちにもスラ子ちゃんはくっついてるけど、最近その事を忘れちゃうくらい違和感がないもんね。

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