これからも二人で
新幹線はもうじき東京駅に着くらしくかなり速度を落とし、周りの人達は荷物をまとめ始めている。
これから1度会社へ行き、出張の報告をあげる。
もう一頑張りしたら1週間ぶりにうちに帰れると思うと疲れた体にやる気が湧いてきた。
付き合ってからすぐに借りたちょっと郊外のちょっと広い二人の部屋で彼がご飯を作って待っててくれている。山本は幸せを感じていた。
付き合う前に二人で何度も何もしない1日を過ごしていたからか、二人の暮らしは最初から穏やかなしみじみとした幸せに包まれていた。
大好きな味噌汁に悲しい思い出が付きまとってしまうと、付き合う前から別れた後の山本の心配をしてくれるほど優しい下野。
そんな彼の優しさに惹かれ、彼と共に暮らし彼を守りたい、癒したい、彼の生活を楽しいことでいっぱいにしたいと昔も今も心から思ってる。
一緒に暮らしていると下野には本人にも変えられない強いこだわりがあったり、眠いのとお腹がすくのが本当にダメだったりと新しい発見が沢山あり、もっと彼の事を好きになった。
良いところもそうじゃないところも、山本は丸ごと彼が愛しかった。
そんなことを考えていると下野からメールが来た。
「サキのことだから思い出してるんだろうけど、あれはプロポーズじゃないからな!!」
ここまで思い出に浸っているのも下野にはお見通しだった。
「嬉しかったんだからいいじゃーん」
そうメールするとすぐに返事が帰ってきた。
「本当のプロポーズの時はもっとすごいこと言うからな」
「あはは、お待ちしてまーす!」
「くっそー!何か悔しいけどまぁいいや、気をつけて帰ってこ来いよ。」
「はーい!」
私達の味噌汁に悲しい思い出が付く日は決して来ないだろう。
二人ともご飯と味噌汁が大好き!そして何より私はヒロが大好きで、愛しく思っているんだなぁと再認識して、山本は笑顔で新幹線を後に仕事に戻っていった。
「ただいまー!あーお腹すいたぁ」
「おー!お帰り!ご飯と味噌汁出来てるよ!」
読んでいただきありがとうございました!
ラジオで下野さんと巽さんに「好き!」ボタンを押していただいて本当に嬉しかったです。
「さようなら、二人の味噌汁 そして俺」バージョンですが登場人物は下野ヒロさんなので、妄想気持ち悪!っとならずに読んでいただければ幸いです。
ありがとうございました!