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燃えろ!ツタンカーメン部  作者: 片桐青
ツタンカーメン部って何だ?!
4/25

04

佐藤が部室のドアを開けると、そこには何故か全員揃っていた。まだ昼休みのはずなのに。


「え、なんなの?なんで居るわけ?」

「僕は、祐樹くんに聞きたいことがあって。」


セルゲイの言葉に、ほーん。と気の抜けた返事を返しながら佐藤は部長席に座る。


「なに?」

「顔を金色に塗って寝袋に入って寝てたって本当?」


次の瞬間、缶コーヒーを飲んでいた藤木くんが盛大に吹き出した。


「セルゲイくん、それどこ情報?」

「クラスの、女の子が言ってました。」


佐藤はとても面倒くさそうな表情をしながら肯いた。


「本当だけど?」

「うわー…この子隠そうともしてない…」


相変わらずのふてぶてしい応対に、藤木くんは自分の額をぺちんと叩いた。


「でもそれ、あれやからね。セルゲイくん。ツタンカーメン部の活動内容の一つやねん。」

「あ、そうなんですか?」

「やってんのは部長だけだけど。」


ツタンカーメン部の部員のはずなのに、藤木くんと西田くんはやっていないらしい。


「なんでやらないんですか?」

「俺たちはツタンカーメンの呪いの真実を突き止めるのに精一杯だからねー。」


自分が吹き零したコーヒーを拭きながら藤木くんは答える。


「だから早く捕まえろし。じゃないと、いつまでも部活っぽくならないじゃん。」


佐藤の口ぶりは不機嫌だった。西田くんと藤木くんは、大人しく返事をする。


「ところで、他の二人はなんで居るわけ?なんかあった?」

「…あ。」


部長に言われて、藤木くんと西田くんは顔を見合わせた。


「部員募集のポスター、また破かれてまして…」


そう言いながら、恐る恐る西田くんは粉々になっているポスターだったものをテーブルの上に置いた。


「俺たちの周り、敵だらけだよ。部長。」


藤木くんが真剣な眼差しで忠告しているにも関わらず、佐藤はツタンカーメンの歴史を読んでいる。全く自由な部長だ。


「そんなことより、ツタンカーメンの呪い早くどうにかしろし。周りのことは今、どうでもいいし。ぶっちゃけ俺たちに関係なくね?」


まるで嘲笑うかのように言う部長。これに西田くんは我慢が出来なくなった。


「なんなん、人任せもええ加減にせえよ!俺はあんたのせいで嫌がらせ受けてるんやからな。もう知らん!」

「おい、西田くん!」


西田くんはテーブルを強く叩いてから、部室を出て行ってしまった。藤木くんはすぐにその後を追っていった。部室には、セルゲイと佐藤だけが残る。


「これ、どういうことなの?」

「…周りが敵だらけってことみたい。」


セルゲイの問いかけに、佐藤は小さく呟くように返した。

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