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★相変わらず、人の気を逆撫でするやつ


 ナギは軽やかな身のこなしで、障害物を避けていく。パルクールと言ったか。風見は悪態をつく。地の利はこちらにあった筈なのに、相変わらず逃げ足は早い。


そしてついにナギを見失ってしまった。


仕方なく追跡を一時休止し、風見は各所に設置された内線で所長に連絡する。


「侵入者1名。相手は火炎の国の少佐ナギ」


そして館内放送を行うよう指示し、電話を切る。受話器を置いた後、現状に対して舌打ちした。


「ここで魔法が使えないのが辛いわね」


風見は火、水、空気、土の四大元素全てを扱える魔法使いだ。現在、その内の3つが制限されている。補足だが、この工場で扱っている物質(もの)の性質上、電波が通りにくく、スマートフォンや携帯電話での会話が難しい。故に、所々に設置されている内線で連絡せねばならないのだ。


「わざわざ宣誓までして、ムカつく」


先のナギの『使うなよ!』と言う警告を思い出す。あの場所での危険性を理解してないと思われたのが、甚だしい。しかも能力を使ってまで言ってきた。


「相変わらず、人の気を逆撫でするやつ」


そう呟くと、風見は再び追跡に戻った。



 魔法と言うものが存在する。先生によると存在しない世界もあるらしいが、私が行き来出来る世界は全て魔法が存在していた。


そして魔力が強い者ほど、4大元素が扱える。殊に4つ全てを扱える者は、私の知っている限り片手で足りた。その一人が、風見だ。


また4大元素を扱えない魔力が弱い者は、能力者と呼ばれ、限定的ではあるが各自独特な能力を持っていた。


端的に言うと、魔法使いは4大元素のどれかを扱え、能力者は一芸と言う具合だ。


ちなみに私は能力者である。


「風見に見つかったのは痛いが、お陰でこの施設を心置きなく暴れられる」


なにせ風見はアルカナの一員。そう、つまり此処はアルカナの建物の一つなのだ。

そして施設内の構図を発見した私は、とある場所へと向かうのだった。


ナギの能力の説明は、もう少し後になります(>_<)

飽きずに読んでいただけると嬉しいです。

今しばらくお待ち下さい。

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