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交錯編-そんな警戒するなよ

文章の区切りの都合上、普段より少ないです…。

申し訳ございません。

 私は別世界ーーー火炎の国に来ていた。

目の前には己を呼び出した人物が、意地の悪そうな笑みを浮かべて立っている。


「どうだ?アイ、初めての火炎の国は?」


「火の国と対して変わらないな」


「風の国よりは都会的だろう」


少し拗ねた表情でナギは言う。隣に立っていたヒナタにそっくりな男ーーールカは溜息を吐く。


「あそこは立地の問題で大きな建物や機械を入れられないから仕方ないだろう。代わりに輸送産業はかなり強い」


輸送産業ーーー主に空輸の技術はアルカナの技術と組み合わさってから、かなり進んだと言われている。

空間転移装置を開発したアルカナだが、エネルギー上の問題で大量輸送には向いていない。その為、現代でも主に陸路が使われているのだ。


「風の国は高低差の多い国だし、昔から主要運搬は空輸だったからな」


「風使いが多いことも相まってか」


通常、空輸ーーーつまり飛行機での輸送は、大量に運べない為、コストがかかる。しかし風の国とアルカナによって、大量輸送が可能になったのだ。


「地上で運ぶより、空から運ぶ方が早いしな」


と、ルカが言うと、ナギは面白くなさそうに呟いた。


「その代わりに、天候の影響は受けるけどね」




 私が火炎の国にいる理由は、火炎の国から正式に依頼が来たからである。そして呼び出してきた人物がナギだと知り、嫌な予感が過った。


「一体、私に何をさせるつもりだ?」


「そんな警戒するなよ」


「前回、何をやらされたのか忘れたのか?」


「…色々と助言したじゃん」


ナギの言葉に私は詰まる。そうなんだよなぁ。

ナギはしてやったと言わんばかりに、ニヤリと笑う。


「大丈夫、一緒にとある国に行って欲しいだけだよ」


ナギの笑みに、ルカの顔が引き攣ったが、私は気づかなかった。


「パンタシアって言う国にな」

明日も更新します!

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