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過去編-閉じ込められて、

ドゥンケルシュタールとは、リヒトシュタールと対と言われるレアメタルだ。


効果は魔力の減少、無効化である。アンチメタルとも言われ、掛けた魔法の力を減少させ、結果的に無効化するのだ。リヒトシュタール同様、その効果は純度による。


『サイ…メトリで…簡単にだが…坑内、を見た…。純度、は低いが、ドゥ…ケルシュタ…ルの影響で、大まかにし、か把握で…ていな…のだが、爆破された…入口、から…二手に分かれ、ている。私…お前た…とは、反対側か…入、た』


師匠の言葉に、私は頭の中でYの字を思い浮かべた。つまり師匠は別ルートから入ってきたのか。私は「分かりました」と答えると、こちらの状況を伝える。ガスによる脅威に、流石の師匠も呻き声を上げた。


『村…きの奴、めっ!』


え、村崎がいたの?じゃあ、サトリはデマで、犯人は村崎?うわー、あいつに嵌められたのか、私達。

おそらく、作業員の男が見た毛むくじゃらは、アルカナ派の変装か細工だろう。着ぐるみでも着込んで此処まで来たのなら、ご苦労な事だ。


帰ったら仕返ししてやるっ!と強がってみるが、早く今の状況をどうにかしなくては。私がもう一度師匠に呼びかけようとした時、監督が声を上げた。


「もしかして、途中で二つの青いボタンはありませんかっ!」


『青、、ボタン…?』


師匠が周囲を探る。そして


『あっ、た…。3m、程先にあ…る様だ』


サイコメトリで探ったのか。

師匠の返答に、監督達は喜びの声を上げた。状況が分かっていない私と師匠に、監督は早口で説明する。


「昔使われていた物なんですが、遮断壁なんですよ。Y字に分かれているのは、遮断壁を下ろして、道を一本にしガスを外に排出するんです」


ゴールドラッシュ時代に使われていた、避難対策らしい。ドゥンケルシュタールを採掘し終えた場所には、その様な魔法が施されているとの事だった。


「どちらかボタンを押していただければ、魔法で遮断壁が現れ、片方の坑道を塞ぎますっ!此方の坑道を遮断壁で塞いで貰い、ガスが追い付く前に外に出ていただければっ!!」


みんな助かる。見えた希望に、私達は歓喜した。


「閉じ込められて、どれくらいだ?」


私はそう呟き、スマホを取り出そうとポケットに手を入れた。

その瞬間である。


絶望の音がした。

ミラの言葉が読みにくいので、下に書いときますね。


『サイメトリで簡単にだが坑内を見た。純度は低いが、ドゥンケルシュタールの影響で、大まかにしか把握でていないのだが、爆破された入口から二手に分かれている。私はお前たちとは反対側から入った』

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