表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/325

過去編-絶対に行く!!

 ナギが風邪をひいた。


「お腹でも出して寝てたんでしょ!」


「昨日、暑かったしな」


と、言いながらルカと風見は、寝込んでいるナギを甲斐甲斐しく看病していたのだった。


「うぅ、頭痛い……」


そんな二人の言葉が響いたのか、ナギは頭を抱えた。風見が額に手を当てると、熱が高い。演技ではないようだ。

風見は「これじゃ無理ね」と残念そうに首を横に振る。


「先に私達で行ってくるわーーー残念だけど」


「あぁ、そうだなーーー本当にな」


「うぅ、私のマンゴー…」


ナギの呟きに「やっぱり狙っていたか」と二人は溜息を吐いた。床に書類が散らばっており、昨夜ベッドの中で読み込んでいたと窺える。おそらく、さっさと任務を終わらせて遊ぶつもりだったのだろう。

ナギは熱のせいなのか、はたまた本当に悲しんでいるのか分からないが、目を涙で潤わせ


「絶対に行く!!」


と声を張り上げたが、次の瞬間くたぁと布団に沈み込んだ。けほっと熱の篭った咳が出る。



 ナギのマンゴー発言が何処から出てきたかと言うと、今度の任務地である菴羅(あんら)がマンゴーの生産地だからである。


「けどマンゴーて、夏じゃない?今は秋よ」


「菴羅はこっちと真逆の季節なんだ。向こうはこれから暑くなるぞ」


ルカの指摘に、風見は「あ、そっか」と納得する。


「菴羅は反対側に位置するものね」


「だからわざわざ、こんな僻地にまで来たんだろ」


そう言って、二人は現在、火炎の国にある転移装置の前にいた。これは異世界や遠方へ転移する用の物だ。

氷雪や疾風、大地と言った同じ大陸内の移動なら、城やアルカナ本部にある転移装置で充分なのだが、惑星の裏側にある国には行けなかった。


「あんたの能力でも無理なの?」


「あぁ、ついでに異世界間の移動も無理だ」


そう言って、ルカは不意に思い出した。以前、ナギが言っていた物の事だ。


「リヒトシュタールを使えば、もしかしたら可能かもな」


まぁ、あのレアメタルが手に入るとは思わないが。

ルカはそう呟くと「準備出来ました」と呼ばれ、転移装置の入口へと向かったのだった。


 暑い…と到着して、風見は開口一番にそう言った。


「流石、南の島」


「日差しがキツイ…」


日傘でも持ってくれば良かった、と風見が呟く。チラリとルカを見た。


「これからまた移動でしょ?あんたが前もって行っててくれれば楽だったのに」


「俺を足として使うな。それに、転移装置の都合上、そう何度も起動出来るかっ」


ルカはフンッと鼻を鳴らす。


今回は滅多にない、ルカ&風見編。

もちろん、ナギも後から出てきます。


解説回は9/17 公開予約済み

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ