表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
YELLOW  作者: 銀蜘蛛
5/8

Present 2

俺は…何をしていたんだ?

……思い出せない。


……ん?

遠くに誰かいる。


淡いオレンジ色の髪、翡翠色の縦に割れた瞳がこちらを見た。


目が合った。

もしかしらたらそう思っただけかもしれない

しかし奴は確実にこちらの存在に気づいていて倫護に近づいてきた。


飛んでいる。翼を持っているみたいだ。よくみると脚は獣だ。


そいつは倫護の手前で止まった。


二人はしばらくお互いを観察するように見ていた。


「ほぅ。お前は逃げないのか? ワタシが恐ろしくないのか?」


しゃべった。どうやら人並みの頭脳は持っているみたいだ。


「俺がビビって逃げてほしかったのか? 翼の生えた人間なら創れるらしいぜ?」


「言ってくれるな。人間め」


奴は口調からは怒りなどは感じられなかった。

むしろ喜んでいるようだった。


「お前はなんだ? それにここはどこだ?」


今度は倫護が質問した。

正直わからないことだらけだ。


「ワタシは“ルナルド”ルナでいい。ここは“はざまの世界”お前らが契約書に印を付けたときにだけ開かれる世界…契約者とワタシだけの世界だ」 


ってことは俺が契約書にサインしたことになるのか? そんなの貰った覚えがない。


ルナは倫護のそんな表情を読み取ったのか、まさか、という顔をして一枚の紙を取り出した。



「お前これに見覚えは?」

 

どこかで見た覚えがあると思ったらピエロから貰ったビラだ。

ご丁寧にコップを割ったときに付いた俺の血まである。


「あるぜ。それがどうかしたのかよ?」


「これがその契約書だ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ