憑依師のハーレム
第1話 目覚めと死!?
10年前
カズマ「まだだ、まだ甘い!タケルよ、お前は強くなるんだ!さぁ、立て!!」
タケル「やだよ....もぅ、痛いのやだよ、父さんみたいになんてなれないよ。」
カズマ「なんて、弱気な言葉を....草薙家に生まれたものとして強くなるのは当然!お前の運命だ!」
タケル「運命....(運命ってなんだよ...)僕は剣士になりたい訳じゃない。僕は歴史を勉強していつか、いつか、歴史の研究者になりたいだけなんだ。」
カズマ「お前は、お前と言うやつはまだそんな事を.....来い!!お前のそのねじ曲がった心叩き壊してやる!お前の夢もお前の道も私が決めるんだ!」
タケル「父さん... 」
カズマ「なんだその目は....私に逆らうのならお前を殺し、また新たに子をつくればいいだけだ。」
タケル「やだよ、やだよ、やだよ、嫌だ.....僕は負けられない........あぁぁぁぁぁぁぁ」
タケルの周りが青い炎で包まれる
タケル「これは?これは一体?」
???「力が欲しいか?」
タケル「声?なんだこれ?誰なんだ?!」
日本武尊「私は日本武尊お前は力を求めているのか?」
タケル「僕は....父さんを倒したい。貸してくれるのか?力を。」
日本武尊「ふっ...いいだろう力を貸してやろう。お前にこの我の力を...使いこなしてみるがいい!」
カズマ「なっ…なんだ!?この力は!?」
日本武尊「叫べ!!!私の力を憑依させるがいい!」
タケル「僕に…僕に宿りし力。古の力を持って、僕に記憶と歴史を!!!憑依!!!」
青い炎はタケルを飲み込む。
タケル「なんだこれ!?」
タケルの服が変わっていく。上は白い着物に紫色の羽織。下は赤い服。靴は藁足袋。腰には剣。あたりは煙に包まれる。
カズマ「くっ…邪魔な、はぁぁぁー!」
カズマは刀を一振り。煙はみるみる消えていく。
カズマ「タケル!?その姿は!?」
タケル「父さん。俺はあんたを超える!!」
日本武尊「タケルよ、私の力は炎を操りし力。その腰に刺さった剣天叢雲剣またの名を草薙剣。その剣は炎を操る。使いなさい。」
タケル「草薙剣…」
カズマ「なんだ、なんなんだその力はーー!!くたばれータケル!」
カズマはタケルに向かって刀を振り上げた。その瞬間!キンッ!鉄と鉄が当たる音がする。
タケル「父さん。父さんじゃ僕には俺には勝てない!」
タケルの抜いた剣は炎を纏い始める。
タケル「くたばれっ…!豪炎。華龍刃!!!!」
タケルが剣を振り下ろすと、刀に纏っていた炎が龍のように舞いカズマに襲いかかる。
カズマ「ぬぁぁぁぁぁぁぁ。」
カズマの体を炎の龍が包み焼き尽くす。
バタッ!カズマの体は倒れこみ辺りは炎に包まれていた。
タケル「はぁ、はぁ、はぁ。やったのか…俺は」
バタっ!タケルはその場に倒れ込んでいた。
日本武尊「ふふっ。私の力を使いこなす奴がいるとは。これから楽しみだな。タケル早く目覚めておくれ。」