表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/26

その4「映画」

◇妹、兄の部屋へやってくる



妹「兄さん兄さん」


兄「ん?」


妹「突然ですが、夏といえば!」


兄「夏? うーん、海かな」


妹「ハズレ!」


兄「ハズレ?!」


妹「正解はこれです」


兄「DVD?」


妹「帰り道に借りてきたの。一緒に観ようじゃないか」


兄「別にいいけど……怖いやつじゃないだろうな」


妹「夏に映画といえばホラーでしょ」


兄「じゃあパス」


妹「えー、兄さんホラー映画苦手だったっけ?」


兄「もう二度と観たくないってくらい嫌いだ」


妹「お子様だなー」


兄「いいから、俺のことは放っておいてくれ」


妹「兄さんのチキン! もう一人で観るからいいよーだ」


兄「ああ、だけどもう夜遅いんだし観るんなら明日の方がいいぞ」


妹「チキンの兄さんの言うことは聴きませんよー」


兄「寝れなくなっても知らないぞ」





◇妹、リビングのテレビの前へ



妹「まったく、せっかく二人で観ようと思って借りてきてあげたのに。兄さんの臆病ぶりにはガッカリだよ」


妹「とはいえ、たしかにこのタイトルをこの時間に一人で観るのはちょっと……」


妹「いや、私ももう大人なんだし、やっぱりホラー映画は夜に観てこそだよね、よし……!」





◇深夜、兄の部屋



兄「夜中にふと目を覚ましたら目の前には妹の髪の毛が」


妹「……」


兄「手をつないで寝てやろうか?」


妹「いらない」


兄「そっか」


妹「……」


兄「……」


妹「……」


兄「……」


妹「……やっぱり手貸して」


兄「ふふ、たまにはホラー映画も良いかもな」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ