表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
22/54

21.四人目の求婚者

スイマセン、短いです。



「え?」


リーフェの白い手を壊れ物のようにそっと持ち上げて―――アルフォンスそこに温かな唇を寄せた。リーフェはポカン……と口を開けたまま固まってしまう。


「……え?」


指に寄せられた唇に、再びボンヤリと目を落とす。彼女の頭に浮かんだのは『あ、手を洗ってないのに』という間の抜けた事だった。そんなリーフェの緑色の瞳が、上目使いに見上げる灰色の双眸とかち合う。


ドキリ、と心臓が跳ねた。


プラチナのような銀髪がキラキラと温室に差し込む光に輝いている。

美しいその光景に―――見慣れている筈なのに、呆けたままの彼女はつい見惚れてしまう。


魅入っている灰色の瞳がだんだんと近づいてきて。


気付いた時には、唇に柔らかな体温を感じた。


目を見開いたままのリーフェの唇に、優しくアルフォンスが口付けを落としたのだ。

ちゅっと、愛おしそうに音を立てて、それが離れる。




「リーフェ。誰にもお前を渡したくない。俺の物になってくれ」




体を起こし真正面から見据えたアルフォンスが―――再び顔を寄せてくる。

リーフェを囲い込むように、彼の腕がそっと背に回された……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ