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借り物競争は突然に

ここまで投稿が遅れたのは初めてです。

連打ボタンで世界の平和を守っていました。………すみませんすみません、頑張りますので見捨てないで下さい。m(_ _)m


表情筋が動きにくい事を今日ほど感謝したことはありません。


……闇鍋のオンパレードでしたよ。


辛くて酸っぱくて苦くて甘くてしょっぱくてドロドロマッタリサラサラ、ガチガチねっとりふんわりいろんな未知の味を体験致しました。

一つ学んだ事は勇気を持って食べること。例え見た目がグログロのでろーん、でも下手に見た目を恐れて目を閉じると五感の一つが無くなる事により味覚が鋭敏になってしまう現象を身を持って体験致しました。

本当料理って奥深い。

それでも中には辛そうな真っ赤なスープがコーンポタージュの味だったり岩石にしか見えない物体がお年寄りに優しくない歯が折れそうなガチガチに固いチョコだったりと僅かながらも当たりもあったのですよ。

ふふふ、濃いミント風味が凝縮された肉まんもどきを食べた時には…ふふふ。改めてミステリー狩人のお姉様方は偉大だと再認識致しました。


さて、気を取り直して。お次は借り物競争ですね。






「どういうことだい?なんであたし達だけなんだい」


女性にしてはキリッとした眉を顰めるレイラさんにアシュレイさんは当然の処置だ、と腹黒さが垣間見える笑顔で答えました。

そう、当然の処置です。



借り物競争、第一走者は特別枠、守護竜達のみ。

理由は他の選手達と実力の差があり過ぎて結果が見え過ぎて面白くない。ならば全員まとめてレースに出しちゃえ、と言うことです。表向きは。要は何をしでかすか分からない守護竜もんだいじ達を一箇所に固めただけですが何か?

上手くいけば足の引っ張り合いでお互い潰し合え、との思惑が垣間見えますね。デメリットは守護竜達の利害が一致した時の予測値を遥かに上回る団結力でしょうか。



「異議あり、これは明らかな職権乱用だ」



ズズズ。ああ、お茶が美味しい。



「うるせぇ!てめぇらが実行委員を脅してるなんてお見通しなんだよ。

大方我が君を借りようってんだろうが、そうは問屋が卸さねぇぞ」


「おやおやルビードラゴンの族長ともあろう方が何を根拠に言っているのですか。第一脅すとは人聞きの悪い。お願いしただけですよ」


「けっ。実行委員の奴ら顔色が真っ青になって泣きながらガクガク震えてたぞ。随分とご丁寧なお願いだな、おい」



あ、リオ君の口に食べカスが付いていますよ。ハチも涎がダラダラ出てますよ、ふふ誰もお菓子は取りませんからゆっくり食べて下さいね。



「でも証拠がないのならこれは無効だよね?疑うなんて酷いよ〜、僕らほど品行方正の文字が似合う守護竜は居ないよ」



…っ。突っ込みを入れたら負けです。

セ、セシリードさんもこちらのお菓子とても美味しいですよ。これって薄くてパリパリしてて緑茶にも合うと思いませんか?…でしょ?やっぱり合いますよねー。これ残りをお土産にしてマスターにも食べてもらいませんか。そうです、それにもしかしたらお茶請けとして採用されるかも知れませんね。あ、そうそう…あちら…の…です……ね……。



「だからさ〜、」


「……お前たち鬱陶しい、つべこべ言わずにさっさと走れ」

(皆さん我儘言わないで下さい。後がつかえてるのですよ)


……相変わらずの言語変換機能。


私の一言に肩を落としすごすごとコースへ戻る守護竜の皆様。権力ってスバラシイ。




「…どうするんだい?」

「仕方がありません、こちらの都合のいいように解釈しましょう」

「そうだね、堂々と我が主様と手を繋げるチャンスを逃さないようにしないとね」

「………嫌な予感しかしない」




何やらぶつぶつと言っている守護竜達を無視し、スタートですよ。


アシュレイさんの掛け声と共に走者一斉に、、ズシャァァッッ!………はい?



「「「……ア、アゼルゥゥッッ!!!」」」



……どうやら走る直前に土魔法で足を引っ掛けバランスを崩しながらも回避しようとした不安定な体を風魔法で上から地面に押し付けるという念の入りよう。仕掛けた犯人は罪悪感?何それ美味しいの?、と言わんばかりのキラキラ爽やかな笑顔でコースを走り抜けます。

お、恐ろしい。同僚さえも罠にかける事を歯牙にも掛けない素敵で無敵なアゼルさんに一同戦慄を覚えました。


「わっ皆さん倒れたです。

あ、アゼルさんだけ大丈夫ですよ。凄いです、運動が得意なんですね」



ちゃうちゃう。

その場にいた全員が手をパタパタ振り突っ込みを入れたのは言うまでもありません。



さてその元凶まおうさんはこちらに笑顔を見せる余裕を持ちつつオリンピック選手にも負けない素晴らしいスピードとお手本の様な美しいフォームであっという間に指定用紙が置いてある場所に着くと、、そのまま固まりました。

はて?無理難問でも書いていたのでしょうか。でもアゼルさんならそのまま捻じ曲げてしまいそうなものですが。

固まるアゼルさんの背後から土埃を上げながら般若の形相で一番初めに着いたレイラさんが襟首を掴みガックンガックン揺らしながら、問い詰めますがアゼルさんは余程ショックだったのか固まったままです。

そこへやっと追い付いたルトさんとガイラルさんが高速でガクガクされる様を引き気味で見つめるも、直ぐに用紙を取り、固まりました。

???

まぁ、彼らがこちらに来ないところから私に関係無い課題という事だけは分かりましたが。

暫く固まっていた彼らでしたがいち早く持ち直したアゼルさんが片手で前髪をかき上げながら苛立たしげにクシャリ、と紙を握り潰し大きく息を吐きました。



「…ち、脳筋のアシュレイ殿が小賢しい知恵をつけていた事を予測出来なかったこちらのミスです。

どう考えても我が主様には擦りもしない低俗な単語です。仕方がありませんルト、私と共に来なさい」


「はぁ?何で僕さ?」


「こうなったら我が主様に勝利のご報告しかありません。非常に残念且つ不快ですが、私の紙に書かれている指定人物は貴方しかいないんですよ」


「ねぇ、それが人にものを頼む態度?…ってその低俗な単語って僕に当てはまるの?何かムカつくんだけど。でも駄目だよー、僕はガイラルを連れて行くんだもん」


「悪いなルト。俺はレイラを連れて行かなくてはならないんだ」


「あたしかい?でもねぇ、あたしの課題のやつはアゼルなんだよ」


「いいから此方へ来なさい」


「やだよ〜、だいたい我が主様は別として自分が一番可愛いいし、凄いって褒められたいもん。アゼル達だって同じでしょ?」


「「「……………………」」」



静かに両足を開きながら拳を握り、剣の柄に手を添え、三節棍を構え、両手で銃を取り出し、、四人同時に地面を蹴り上げました。






「あー、楽しそう!ねぇねぇ、あたしもあっちに行きたいわ!乱入しちゃダメ?」


「セシリード殿には悪いがそれは駄目だ。スポーツマンシップに反するだろ」



……借り物競争って憧れの先輩に当たりますようにキャッ、的なワクワクや副校長のヅラじゃありませんように、的なドキドキ感、つまりスリルがある楽しい競争であり目の前の力と技のぶつかり合いのどっかんぼっこんバッキュンと起きている争いは絶対借り物競争とは呼びません。今のこの状況はスポーツマンシップとは全く関係ないと?


ーーー私と彼らとの間には底が見えない程の暗くて深い溝があるようです。






ピーッ!

はい、タイムアウト。

時間は無限では無いのですよ。


目の前には見るも無残に地面は割れ土や草が飛び散り、一際大きな深い亀裂の奥にあるクレーターの底で肩で息をする四人。



「……ぜぇぜぇ、プ、プリシラ、…はぁはぁ、犯人はアンタ…だね。だいたいアシュレイに、、これを考える何て無理…だろう!」


「あら、レイラ。言いがかりはやめて頂きたいですわ。

でも私は今回アシュレイ様の補佐ですから、ほんの少しだけ助言は致しましたけど」


「やっぱりアンタの入れ知恵じゃないかーっ!」



レイラさんの叫び声が澄み渡った青い空に消えていきました。



因みにアシュレイさんに何が書かれていたかと問うと、



『顔だけ取り柄の性格破綻者』

『大飯食らいのガサツなメス』

『腹黒い小生意気なガキ』

『いいとこ取りのいけすかない奴』



なるほど。





もうすぐ七夕ですね。

感謝とお詫びに活動報告でSS書きます!…きっと。



ボツネタ。

綱引き


「せー、の!!」


ブチンッ!


「また切れたぞ!?強化魔法でもダメなのか」

「イテテ、、尻が痛ってー。おい何本目だよ〜」

「わーっ!?お前らどけっ!最長老様が下敷きにーっ!!」

「ひーっ!」

「何でいるんだ!?つーか鍵かけて閉じ込めたんじゃなかったのかよ!?」

「見張りもたてているんですがいつの間にか外に出てるんです〜」



お粗末。





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