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日記公開は突然に 補佐官 サリア

PV (アクセス)117000人突破致しました〜。ヽ(;▽;)ノ

拙い文章を見て頂き、ありがとうございます。m(_ _)m

今回はお遊び企画兼、お礼、お祝い小説です。

◎月☆日 晴れ


本日は雲一つない快晴。

朝食は大きめの白パン3つと目玉焼き、ボウボウ鳥の燻製肉、具沢山スープ。

燻製肉は深い味わいでお代わりをする者が続出。対策を考えなければならないか?


本日の議題に他国からの要望で、料理革命を起こしている我が国に料理人を派遣したいとのこと。

アゼル様は渋りながらも了承。

他国との諍いが起きず胸を撫で下ろす。




昼食はハンバーガーとジャ芋の揚げたもの。フライドポテトと言うらしい。ハンバーガーは勿論の事、ポテトのカリカリした食感が癖になりそうだ。


途中、アゼル様が逃亡するものの行き先はリン様のところと分かっているので、昔に比べ随分楽になった。

因みにリオ様の昼食は野菜のみのバーガーらしい。女性受けしそうな商品になりそうなので、今後要検討。




夕食はカレーにシャキシャキ野菜サラダ、白黒牛の乳で作ったヨーグルト。


食欲をそそる匂いと黒い色のギャップに躊躇うものがいたが、一度食べるとスプーンが止まらない恐ろしい料理だった。

ライスと今朝の残りのパンも全て無くなる。

リン様が中毒性のある魅惑の料理と言った事を身を持って知った。






◎月○日 曇りのち小雨


午後から少し降り出す。

朝食はパンに具材とトマトを煮詰めたものとチーズを乗せて焼いたピザトーストとルフルの搾りたてジュース。

トーストは一人二枚までお代わり可。


本日は保管室に溜まった書類をアゼル様に決済して頂く。

昼食はリン様が用意するとの事なので、通常の二倍の速度で処理をされている。普段もこの調子でして頂きたいものだ。



昼食はプレートランチというもので、一枚の皿にパンにサラダ、キッシュと魚のムニエル、コーンスープ、デザートにミニプリン。

これは見目もよく素晴らしく効率的だ。

城の料理もレベルが上がったが、リン様の料理はそれ以上だ。特にこの卵を使ったキッシュと言う料理は絶品だ。また是非とも作って頂きたい。


先日、盗難事件がありアゼル様が少々不機嫌だ。

機嫌を取る為なのか哀れに思ったのか、リン様が組紐というものをアゼル様にプレゼントをしていた。

複雑な編み込みで銀に緑や金色等で編み込まれたアゼル様をイメージした美しい紐だ。

こんな美しい色彩や模様は初めてで、聞けば千以上の模様や組み方があるらしく、剣の飾りやブレスレットなど使い方は様々だ。素晴らしい、これは是非とも我が国の工芸品の一つにしたい。

喜ぶアゼル様だが、リオ様やメイドがさりげなく組紐を着けている事を指摘するべきか悩む。

私も貰ったのだが、アゼル様には言わない方がいいだろう。



夕食はガチガチのパンに香辛料を山ほど使った干し肉のスープ、魚と野菜の甘辛炒め。

一部の要望で、以前の味付けで出されたが残す者が続出。いつの間にか皆の舌が肥えていたらしい。






×月*日 雨


雷雨。ますます酷くなりそうだ。

朝食は魚介類を使ったお粥と漬物。

消化が早いので、希望者にはパンの配布があった。ありがたい。


今朝の仕事中に緊急連絡有り。

私宛ということで書簡を見ると、各国の補佐官達からの悲鳴を帯びた内容に背筋が寒くなる。

情報源は精霊と思われるが、リン様が手製の組紐おくりものをアゼル様に渡したことが守護竜様方に知れ渡り、今にも爆発して城を破壊しそうだの、暴発しそうな魔力のせいで国中にこの時期ありえない雪が降っただの、死んでもいいから会いに行くと叫んでいるだの、緊迫した状況が文面からヒシヒシと伝わってくる。所々滲んでいるのは、汗か涙か?緊急に対処しなくては。

因みに国王が明日は我が身、と震えながら胃薬を飲む姿が印象的だった。

はたから見れば臆病者に見えるかも知れないが、この恐怖は味わった者にしか分からないだろう。



昼食はスライスしたハムや野菜の具沢山バケットとカチカチ豆のスープ。正直昼食は味が分からなかった。


リン様に直接頼むのが一番だが、その際、横に張り付いているアゼル様が暴走する危険性がある。

悩む私の顔色が悪い事に気がついたリン様が食後、人払いをしてくれた。

男と二人きりなどいけません!と、縋り付くアゼル様をゲシゲシと足蹴にしていた。背骨は大丈夫だろうか?

事情を説明したところ、リン様は深い溜め息をはかれ一言、身内が迷惑をかけた、と謝罪されたのだがリン様も被害者だと思う。

最近はお互い目と目で通じ合う事も多く 、これが “同病相憐れむ” と言うのだと実感した。



夜食はトンカツとライス、マカロニサラダとオニンネギスープ。

ライスは一人二杯までお代わり可。


まだ不安は有るものの、リン様のおかげで気持ちが楽になり夕食が美味しく感じる。普段はしないお代わりまでしてしまった。






×月*日 雨のち晴れ


小雨なので直ぐに晴れそうだ。

朝食は厚焼きパンにボウボウ鳥の卵のスクランブルエッグと腸詰め、温野菜のサラダ。

スクランブルエッグの量をもう少し増やして欲しいとの要望有。


朝一で、リン様自ら三本の組紐を持って来て来られた。

守護竜様方、それぞれの色を主として様々な色を編み込まれている素晴らしい出来栄えだ。

お礼もそこそこでその場を後にし、城から緊急で各国に向け出立させる手続きをとる。



昼食は無し。



最速で手続きを終了させ、昨日一日休養した各国の書簡を持って来た者達に荷物と食料を渡す。

城の食事の美味しさに驚いていた彼らは組紐と食料を持ち、喜びながら国へと戻って行った。

王や部下達の顔を見渡せば皆、疲労の色が濃い。

しかし今夜からはゆっくり寝られそうだ。



夕食はミュウミュウ肉とキノコのクリームスパゲッティとサラダ、コンソメスープ、白パン。

事件を知っていたのか料理長自ら労いの言葉をかけてくれ、麺とパンの量をサービスしてくれた。

まだ二十代だが人のさりげない優しさが身にしみる。





▲月▲日 晴れ


このところ天気が良くなかったので久々の晴れだ。

朝食は雑穀パンとチーズ入りオムレツ、カットフルーツの盛り合わせ。

チーズ増量の要望有。

しかしリン様がメタボと言う恐ろしい病気になると言うのでこの要望は却下。


各国からの礼状と共に大量の珍しい食材や貴重なスパイスなどが贈られてきた。

危機を乗り越えてお互いの無事を確認した使者達が王や貴族も交え、笑泣きで抱きしめ合っていた。

またこれで国同士の絆が深まった事だろう。



昼食は慰労会も込めてビュッフェスタイルで。

様々な料理を好きなだけ食べれるこのスタイルは、静かな中でマナーを気にしながら食べるより、私的になるが私は断然こちらの方がいい。


食材やスパイスは組紐のお礼と共にリン様に渡すと、大変に喜ばれ夕食の誘いを受けた。

ギリギリと歯から不快な音を出し睨みつけるアゼル様を直視したくない。

執務室に戻り、一週間分の決済待ちの書類と引き換えでアゼル様の参加を頼んでみると提案すると笑顔で快諾して頂けた。

保管室の四分の一が処理された事に安堵する。



夕食はステーキと彩り温野菜サラダ、ジャ芋のポタージュ、デザートにはフルーツタルト。

因みにリオ様の分は豆腐ステーキという肉を使わない料理だとか。

どれも味は素晴らしかったが、特にフルーツタルトが絶品だった。

これは南の使者が持ってきた味も品も超一級のものを使い、更に美味しくしてしまうリン様の技量には脱帽する。


始終褒め称えるアゼル様を虫ケラを見るような目で眺めるリン様と顔が引きつっているメイド達。

そういえば、城のメイド主催の “恋人にしたい男” と、“抱かれたい男” ランキングで不動の一位だったアゼル様が低迷しているという噂があるが、原因は間違いなく最近の言動だろう。

そして “弟にしたい男” でリオ様が、 “カッコイイ男” で女性ということでランク外になったがリン様が、現在それぞれ二位を大きく引き離しているらしい。







深夜、サリアは今日一日の出来事を書き終わるとペンを置いた。


日記を読み返しながら少し前の日常を思い浮かべてみる。

氷の守護竜と呼ばれたアゼル様、物静かな部下達。平穏だが静かで代わり映えのしない日常。

特に書く事がない日常に、日記に空白の部分が目立つ。


今では遠い過去みたいなものだが、どんなに大変でも一喜一憂し、変化ある今の日常の方を好ましく感じながら就寝の為にランプを消した。









書いていて楽しかったです。

またサリーさんや他の人でまたやるかも知れません。

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