だったらギャルゲーの攻略
帰宅後(部活に行っていないので早く帰ってきた)、部屋のPCの電源を入れた。
ログイン画面にて「ID:rikka=chuuni」「パスワード:※※※※※※※」を入力。実際のパスワードと見かけのパスワードを一緒にしておけば覚えるのが楽だからな。
いつものごとくブログの更新…と行きたいところだが、今日はそういうどころではない。
ゲームを押し付けられたのだ、ゲームとして。
恐る恐る「スタート(WINDYのアイコン)」を押すと
「新しいプログラムがインストールされています」
と表示。
本当のことだったんだ、とつくづく思う。ハッキングされたことに対してはあまり突っ込まないことにする。
クリックすると、タイトル画面へ。
「おいおい、パスコード入力はどうしたんだよ・・・」
するとメールが。窓には「ゲームする前に絶対よめ。じゃないと呪う」
しかたないので開ける。
「パスコードはどうしたって?」
「決まりきったことさ」
「僕はか・・・」
パタン。
携帯閉塞&電源オフ!
さっそく続きを。
桜の花びらとともに一人の少女が立っていた。
OP挿入。yodukaが歌う。実はこの歌手はePodの再生回数1位だったりする。
「おとーとくん!ゆーめちゃん!早くしないと遅れちゃうよ!」
「早いよおとねえ」
「そうだよ~もうちょっとゆっくりいってもよくない?」
義理の弟と義理の姉妹。つまりあれだ。血縁関係は全くないというわけだからなにをしてもALL・OKだ。そういう前提で見てくれないと結構激しい描写がある気がする。
「ほらほら!」
「もう、張り切りすぎだよ~」
学校までの桜並木を3人並んで歩く仲良し姉妹弟だった。
「やべ・・・シスコン発生か・・・?」
容姿端麗、成績優秀、品行方正な義姉・朝倉おとーめ。さらに生徒会長を務めるといういわば最強の女子。ただ貧乳(品乳?)ということがあるが、それは全国おとーめファンにとってプラスになっているだろう。
始業式終了後。
「おとーとく~ん!」
「!おとねえ!」
「おとーとくん、おとーとくんだぁ~」
わざわざ下の学年の廊下まで来て会いに来る、ブラコン姉。誰に対してでも平等な態度をとるが、弟に対してだけは超甘々な態度をとる。たとえそれが学校だろうと。
≪ボディーコンタクト≫
えっちなことに対しては敏感なくせにこういうことに対しては何も言わないのかよ・・・。
「はい、そこまで!」
透き通るような声でおとーめを制したのは、生徒会副会長・高坂まゆーき。弟にべたつくおとーめをとめるまゆーきの二人の姿は、漫才でも目指したらいいんじゃないかと思う。
「おとーとくーん~また来るね~」
「弟くんも!」
まゆーき先輩に連れていかれるおとねえは、どこか可笑しかった。
「あ・・・おれまゆーき派・・・」
文化祭の季節がやってきた。あんずーの提案で、「人形劇」をすることになった。
「主人公とヒロインは、よしゆきぃとこーこがいいと思いま~す」
「それ、私も賛成」
いきなり意見を述べたのは、せつげっかの一人、花咲あかーね。彼女といえば一目つくのがその胸。バスと89という高校生の中でも相当大きいブツを持っている。
「はい、きまり~よかったね、こーこちゃんっ!」