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追放令嬢はゲーム知識と生活魔法でダンジョンを攻略する ~もふもふな相棒と始める、自由気ままな冒険者ライフ~  作者: 速水静香
第二章:湿地の迷宮

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第九話:わらしべ長者、はじめました

 じっとりとした迷宮の空気から解放された瞬間、肺いっぱいに吸い込んだ外の空気は、驚くほど甘く感じられた。

 主が開いてくれた通路の先は、私たちがダンジョンに入った入り口とは別の、少し小高い丘の上へと続いていた。振り返っても、そこにはごつごつとした岩肌があるだけで、今しがた自分たちが出てきた通路の入り口は、まるで最初から存在しなかったかのように、その姿を消している。


(まるで、狐につままれたみたいね。でも……)


 私は、自分の胸元に下げた革袋を、ぎゅっと握りしめた。

 指先に伝わる、確かな感触。この中には、あの美しい『星屑の苔』が、大切にしまわれている。夢じゃない。これは、紛れもない現実だ。


「わふん!」


 私の隣で、フェンが体をぶるぶると大きく震わせた。迷宮の中でしっとりと湿ってしまった銀色の毛皮から、細かい水しぶきがぱらぱらと飛び散る。そして、まるで全身で喜びを表現するかのように、その場でぴょん、と一度だけ高く跳ねた。


「ふふっ、お疲れ様、フェン。あなたのおかげで、すごいお宝が見つかったわ。本当に、ありがとう」


「くぅん!」


 私がその頭をわしゃわしゃと撫でてやると、フェンは気持ちよさそうに目を細め、私の手にぐりぐりと頭を押し付けてくる。その温かさが、たまらなく愛おしい。

 空を見上げれば、いつの間にか、どんよりと垂れ込めていた灰色の雲はどこかへ消え去り、澄み切った青空が広がっていた。まるで、私たちの冒険の成功を祝福してくれているみたいだ。


「さあ、帰りましょうか! 街へ! ギルドのみんなを、今度こそ腰を抜かすくらい、びっくりさせてやりましょう!」


「わんっ!」


 私の元気な声に、フェンも待ってましたとばかりに、高らかに一声吠えた。

 足取りは、来た時とは比べ物にならないくらい軽い。

 心の中では、すでに、手に入れた大金でどんな家を買おうか、なんていう、気の早い皮算用が始まっていた。

 庭付きは絶対条件よね。フェンが走り回れるように、芝生を植えて……。家の中は、私が使いやすいように、生活魔法でリフォームしちゃおう。ああ、夢が広がるわ……!

 そんな、薔薇色ならぬ金貨色の未来予想図を脳内に描きながら、私たちは意気揚々と、フロンティアの街へと続く道を歩き始めたのだった。



 ぎぃ、と。

 もはや聞き慣れた音を立てて、冒険者ギルドの重い扉を押し開ける。

 その瞬間、中にいた冒険者たちの視線が、まるで磁石に引き寄せられる砂鉄のように、一斉にこちらへと注がれた。


「お、おい、見ろよ……」

「『ソロコンビ』の姐さんと、もふもふの旦那のお帰りだぜ」

「げっ、マジかよ。あいつら、あの『湿地の迷宮』に行ってたんじゃなかったのか? もう帰ってきたのかよ……」

「嘘だろ……。俺の知り合いのCランクパーティーは、装備をどろどろにされて、半泣きで三日で帰ってきたってのに……」


 あちらこちらのテーブルから、ひそひそとした囁き声が聞こえてくる。

 その声には、以前のような単なる好奇心だけでなく、畏怖と、ほんの少しの呆れがまじっているように感じられた。どうやら、私たちの『規格外』っぷりは、このギルドではすっかり共通認識として定着してしまったらしい。

 まあ、悪くない。むしろ、注目されるのは、少しだけ気分がいい。


(ふふん。君たちの驚きは、まだ始まったばかりよ。今日の私は、とっておきのサプライズを用意しているんだから)


 私はそんな周囲の視線を、まるで心地よいスポットライトでも浴びるかのように優雅に受け流し、にこやかな微笑みを浮かべたまま、まっすぐカウンターへと向かった。

 カウンターの向こうでは、見慣れた栗色の髪の受付嬢さんが、山積みの書類と格闘していた。私たちの存在に気づくと、彼女はぱっと顔を上げ、その大きな瞳を、信じられないものを見るかのように、まん丸に見開いた。


「あ、アリアさんっ!? フェンも! お、おかえりなさい!」


 彼女は、椅子から転げ落ちんばかりの勢いで立ち上がると、カウンターから身を乗り出すようにして、私たちの無事を確かめていた。その声は、安堵と驚きで、少しだけ上ずっている。


「ただいま戻りました。ええ、ご覧の通り、怪我一つありませんよ」


「よかった……! 本当によかった……! あの後、やっぱり心配になって、ギルドの資料をもう一度調べ直したんですけど、やっぱり『湿地の迷宮』は危険だって報告ばかりで……! もし、何かあったらどうしようかと……!」


 彼女は、心底ほっとしたように、自分の胸をなでおろしている。

 本当に、親切で、心の優しい人だ。その気遣いが、じんわりと心に温かい。


「ご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。でも、大丈夫。とても、とても楽しい冒険でしたわ」


「た、楽しい……ですか……。あの、じめじめしたダンジョンが……?」


 私の言葉に、彼女は『この人、一体何を言っているんだろう』とでも言いたげな、不思議そうな顔で小首を傾げた。その反応も、無理はない。


「ええ。さて、早速ですが、依頼の報告をさせていただいてもよろしいでしょうか」


「は、はい! もちろんです! ええと、依頼は『湿地の迷宮の調査』、目的は『最深部に生息するとされる主の確認』、でしたね。主には、会えましたか?」


 彼女は手元の羊皮紙にペンを走らせながら、事務的な口調で尋ねてくる。

 私は、にっこりと、公爵令嬢時代に叩き込まれた、一点の曇りもない笑顔を彼女に向けた。


「はい。ばっちり、会えました。とても、大きくて、立派な主さんでしたわ」


「そ、そうですか! それは、よかった……! それで、討伐は……って、すみません、また野暮なことを聞きますけど、こちらの魔道具には、討伐記録が一体も……」


 彼女が、気まずそうにカウンターの隅に置かれた魔法の板を指さす。そこには、当然ながら、私の名前は何一つ表示されていない。

 私は、その問いを待っていました、とばかりに、悪戯っぽく微笑んでみせた。


「ええ、もちろん。討伐なんて、とんでもない」


 私は、わざと少しだけ間を置いて、ゆっくりと続ける。


「主さんとは、すっかり、お友達になりましたもの」


「…………はい?」


 受付嬢さんの動きが、ぴたり、と固まった。

 彼女だけではない。

 私の言葉は、静かな爆弾のように、ギルドホール全体に響き渡った。

 それまで、がやがやと騒がしかった酒場の喧騒が、まるで誰かがスイッチでも切ったかのように、ぴたりと止んだのだ。

 水を打ったような静寂。

 その静寂を破ったのは、近くのテーブルで酒を飲んでいた、熊のような大男の、素っ頓狂な声だった。


「はぁ!? お、友達ぃ!? あの、誰も近づきたがらねえ『湿地の迷宮』の主と、友達になっただとぉ!?」


 その声を皮切りに、ギルド内は、一瞬にして蜂の巣をつついたような大騒ぎになった。


「おいおい、冗談だろ……?」

「主と友達って、どういうことだよ……。まさか、手懐けたってのか……?」

「馬鹿言え! ダンジョンの主が、人間に懐くわけねえだろうが!」

「じゃあ、一体どうやったんだよ……!」


 どよめきと、困惑と、疑念。

 様々な感情がごちゃ混ぜになった声が、ホールの中を飛び交う。

 カウンターの向こうで、受付嬢さんは、まだぽかんとした顔のまま、完全に思考が停止してしまっているようだった。


「あ、あの……アリアさん……? お友達、と、申しますと……?」


「ええ、お友達ですわ。私が差し上げたご飯を、とても美味しそうに召し上がってくださって。そのお礼に、帰り道まで教えてくれましたのよ」


「ご、ご飯……?」


 もはや、彼女の理解は、完全に私の言動に追いついていない。その目が、ぐるぐると回っているのが見えるようだ。

 ふふっ、面白い。人の常識が、目の前で音を立てて崩れていく様を観察するのは、実に愉快だ。


(さて、と。前座は、このくらいにしておきましょうか)


 私は、わざとらしく、こほん、と一つ咳払いをした。


「それから、主さんから、素敵なお土産までいただいてしまいまして」


「お、お土産……ですか……?」


「ええ。もしよろしければ、ギルドで鑑定していただけると嬉しいのですけれど」


 私はそう言うと、満を持して、胸元の革袋に手を伸ばした。

 ギルド中の視線が、私のその手元に、針で刺すように集中するのが分かる。

 ごくり、と。誰かが唾を飲み込む音が、やけに大きく聞こえた。

 私は、ゆっくりとした、もったいぶった動きで、革袋の口を開ける。

 そして、中から、一枚の苔を、そっと取り出した。


 その瞬間。

 ギルドホール全体が、柔らかな、青白い光に包まれた。


 私が指先でつまんだ苔は、まるで、夜空からこぼれ落ちた星のかけらを、そのまま固めてしまったかのような、幻想的な輝きを放っていた。一つ一つの繊細な葉が、それ自体、小さな星のように、またたいている。

 薄暗いギルドホールの中で、その光は、あまりにも神々しく、そして、どこか現実離れして見えた。


「…………」

「…………」


 先程までの喧騒が、嘘のように消え去った。

 誰もが、言葉を失い、ただ、その美しい光の源に、心を奪われている。


「わあ……。き、れいな……苔、ですね……?」


 最初に口を開いたのは、やはり、正気を取り戻した受付嬢さんだった。

 けれど、その声は、まだどこか夢見心地で、目の前にあるものの価値を、全く理解できていないようだった。


「ええ、とても。主さんが、とっておきの場所に案内してくださったんです」


 私がそう答えた、その時だった。

 ギルドの奥、普段は職員しか出入りしない扉が、勢いよく開かれた。

 そこから姿を現したのは、白髪混じりの髭をたくわえた、恰幅のいい初老の男性だった。その威厳のある佇まいは、彼がただの職員ではないことを示している。

 確か、このフロンティアの冒険者ギルドを取り仕切っている、ギルドマスターその人だ。


「……嬢ちゃん」


 彼は、険しい表情で、ずん、ずんとカウンターへと近づいてくる。

 その視線は、私の顔ではなく、私の指先にある、光り輝く苔に、釘付けになっていた。


「今、お前さんが持っているものを……もう一度、わしによく見せてはくれんか」


 その声が、わずかに上ずっていることに、私は気づいていた。

 私は、言われるがまま、その苔をカウンターの上に、そっと置いた。


 ギルドマスターは、懐から片眼鏡を取り出すと、まるで、壊れ物でも扱うかのように、慎重にその苔を覗き込んだ。

 彼の周りに、知識のありそうな魔術師風の冒険者や、ベテランの風貌をした者たちが、固唾を飲んで集まってくる。


「この、星を散りばめたような輝き……」

「間違いない……文献で読んだ特徴と、寸分違わん……」

「まさか、こんな辺境のギルドで、本物にお目にかかれる日が来ようとは……!」


 ざわ、ざわ、と。

 抑えた、しかし熱のこもった声が、あちこちから上がり始める。

 やがて、片眼鏡を外したギルドマスターが、ゆっくりと顔を上げた。

 その顔は、驚愕と、興奮とで、真っ赤に染まっている。


「……『星屑の苔』じゃ」


 彼が、絞り出すような声で、そう告げた。


「どんな傷も、どんな病も癒すと言われる、伝説の秘薬『エリクサー』の主原料……。一枚だけでも、城が立つと言われる、幻の……『星屑の苔』、じゃ……!」


 その言葉が、ギルドホールにとどめを刺した。

 今度こそ、本当の意味で、時間が止まった。

 すべての音が消え、すべての動きが停止する。

 冒険者たちは、口を半開きにしたまま、彫像のように固まっていた。

 城が、立つ。

 その、あまりにも現実離れした言葉が、彼らの頭の中で、ぐるぐると反響しているのだろう。


(よし、完璧なリアクションね。大成功だわ)


 私は、そんなカオスな状況の中心で、一人、内心で満足げに頷いていた。

 ギルドマスターは、震える手で、カウンターの上の苔を指さした。


「じょ、嬢ちゃん……! これを、本当に、ギルドに……売ってくれるのか……?」


「ええ、もちろんですわ。私には、こんな高価なものを加工する技術もありませんし、持っていても、宝の持ち腐れになってしまいますから」


 私は、あくまでも冷静に、優雅に、そう答えてみせる。

 内心では、『いくらになるの!? 早く! 早く値段を言って!』と、そろばんを弾く指が痙攣しそうになっているのだが、そんな素振りは微塵も見せない。

 公爵令嬢として培ってきたポーカーフェイスが、今、最大限にその効果を発揮していた。


「そ、そうか……! 分かった……! この『星屑の苔』、このフロンティア支部が、責任を持って買い取らせていただく……!」


 ギルドマスターは、ごくり、と一度、大きく唾を飲み込むと、覚悟を決めたように、口を開いた。


「買い取り価格は…………金貨、一万枚じゃ!」


 その瞬間、ギルドのあちこちから、「ひっ」という、誰かの息をのむ音が聞こえた。

 金貨、一万枚。

 それは、Fランクの冒険者が、薬草採取の依頼を、何百年も、休まずにやり続けて、ようやく稼げるかどうか、という金額だ。

 普通の人間が、一生かかっても、決して手にすることのできない大金。


(…………い、いちまんまい…………!?)


 さすがの私も、そのあまりの金額に、一瞬、脳の処理が追いつかなかった。

 頭の中で、そろばんが、ばちん、と音を立てて弾け飛ぶ。

 マイホーム? 違う。

 お城? そうね、小さなものでよければ、本当に建ってしまうかもしれない。


(よっしゃあああああああああああああああああああああああっ!!!)


 脳内で、私は盛大なガッツポーズと共に、天に向かって絶叫していた。

 しかし、私の顔は、穏やかな微笑みをたたえたまま、少しも変わらない。


「まあ、妥当なところですわね。では、その金額で、よろしくお願いいたします」


 私の、あまりにも落ち着き払ったその返答に、ギルドマスターは「お、おお……」と、さらに度肝を抜かれたようだった。

 この娘、一体何者なんじゃ、と。彼の顔には、はっきりとそう書いてあった。



 その後、ギルドは大混乱に陥った。

 金庫の番人が血相を変えて奥へと走り、何人もの職員が、震える手で金貨の枚数を数え始める。その光景は、もはや日常業務とはかけ離れた、一種のお祭りのようだった。


 そんな喧騒の真っ只中で、ギルドマスターが、改めて私の前に、真剣な顔で向き直った。


「……アリア嬢」


 いつの間にか、私の呼び方が『嬢ちゃん』から『アリア嬢』へとランクアップしている。分かりやすい。


「今回の君の功績は、計り知れん。単に『湿地の迷宮』を調査した、というだけではない。主との友好関係を築き、この『星屑の苔』を発見した。これは、もはやFランクの冒険者の成した仕事ではない」


 彼は、重々しい口調で、そう切り出した。

 周りにいた冒険者たちも、皆、真剣な顔で、彼の言葉に聞き入っている。


「よって、ギルドマスターである、わしの権限において、君のこれまでの功績を、総合的に再評価させてもらう」


 ギルドマスターは、一枚の羊皮紙を取り出し、そこに書かれた文字を、朗々と読み上げ始めた。


「まず一つ。街の東の平原において、多くの冒険者が手を焼いていた巨大魔物『グレートボア』を、単独で捕獲した功績」

「次に一つ。新人向けのダンジョン『ゴブリンの洞窟』を、討伐数ゼロ、かつ、半日足らずで踏破し、最深部の宝を持ち帰った功績」

「そして、今回。誰もが避けて通っていた高難易度ダンジョン『湿地の迷宮』を完全踏破。主との友好関係を樹立し、伝説級の素材『星屑の苔』を発見した、前代未聞の功績」


 一つ、また一つと、私の功績が読み上げられるたびに、ギルド内の冒険者たちから、「おお……」という、感嘆の声が漏れる。こうして改めて並べられると、我ながら、とんでもないことをしでかしてきたものだと、少しだけ思う。


「以上の功績を鑑み、特例中の特例として、君の冒険者ランクを―――」


 ギルドマスターは、そこで一度、言葉を区切った。

 ごくり、と。

 ギルド中が、固唾を飲んで、彼の次の言葉を待っている。


「―――Fランクより、一気に、Cランクへと昇格させることを、ここに決定する!」


 その宣言と共に、わあああああああっ! という、割れんばかりの歓声と拍手が、ギルドホールに巻き起こった。


「すげええええええ!」

「一気にCランクまで飛び級かよ!」

「まあ、当然だよな! あいつの功績を考えりゃ、Fランクのままの方がおかしかったぜ!」

「俺たち、とんでもねえ奴と同じギルドにいたんだな……!」


 それは、嫉妬やっかみなど、どこにもない、純粋な賞賛の声だった。

 このギルドの冒険者たちは、皆、根っからの実力主義者なのだ。口では色々と言いながらも、自分たちを遥かに超える実力と実績を目の当たりにして、それを素直に認める潔さを持っている。

 少しだけ、くすぐったいような、嬉しいような気持ちになった。


「はい、アリアさん。これが、新しいあなたのギルドカードです」


 受付嬢さんが、興奮で頬を上気させながら、一枚の真新しい金属カードを、私に手渡してくれた。

 受け取ったカードには、私の名前と共に、『ランクC』という文字が、誇らしげに刻まれている。

 そして、もう一つ。

 ずしり、と。

 金貨一万枚が、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた、とてつもなく重い革袋が、カウンターの上に置かれた。


「……やったわ」


 ぽつり、と。

 私の口から、そんな言葉が漏れた。


「やったわね、フェン……!」


「わふん!」


 私の足元で、フェンも、私の喜びが伝わったかのように、嬉しそうに一声鳴いた。

 私は、新しいギルドカードと、ズシリと重さが詰まった革袋を、ぎゅっと握りしめた。


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【お菓子作り/もふもふ/スローライフ】
お菓子作りのための追放スローライフ~婚約破棄された公爵令嬢は、規格外の土魔法でもふもふ聖獣やゴーレムと理想のパティスリーを開店します~


【化学調味料/飯テロ/日本食】
追放令嬢は、化学調味料で異世界の食文化を革命する!~100%人工のうま味で背徳の日本食を広めます!~


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金貨1万枚って、10円玉一枚10グラム、金貨一枚が10グラムってことはないと思うが、仮に10グラムとしたら1万枚で100キログラム、とても持てないでしょう。
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