表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/5

ep.1 はじまりの森

デウスが高々と宣言した後俺たちの前にはゲームで嫌というほど見たミッション画面が表示された。

「『チュートリアルミッション はじまりの森からの脱出』か懐かしいな」

「そうだな。このゲームのチュートリアルはよーく覚えてるよ」

聡は嫌そうな顔を浮かべた。

「今となったら慣れたが容赦なく殺しに来るんだもんな」

このゲームは割とどころかかなり容赦がない。

チュートリアルから普通に死亡要素と初見殺しを入れてくる。別名初心者狩りの森。

「まじで運営は何考えてこのチュートリアルを作ったんだ?」

「まあ、いいじゃないか。チュートリアルだけどどうする二人で行くか?」

「いや、一人で行こう?二人で行くとイレギュラーなことが起きるかもしれない」

蓮は冷静にそう判断を下した。

実際ゲームで持っていたスキルも装備を持っていない。レベルも1。もしこれで強敵が出ようものならお陀仏だ。

本当は別の目的があるのだが。

「確かにそうだな。じゃあ、森を出た後の職業の神殿でまた会おうぜ」

と聡は塔の第一階層第一フロアにある。最初の一番大きな選択をするであろう場所を示した。

「あそこなら安全にだしな。了解また会おう」

この状況で仲間はいてくれるとありがたい。

この提案は俺にとってメリットしかないだろう。

「じゃあ、また後でなー」

聡は差ししめられたルートを進んでいった。

周りのプレイヤーであろう人達ももういなくなっている好都合だ。

蓮はルートとは()の森の中へと入っていった。

そこは普通は入ったら強制ムービーが流れ戻される場所だ。ただ、そのポイントを避けながらなら奥に進むことができる。これを知っているのは俺だけだ。

(この木を右その次を左に進んでっと)

すると暗かった森から一転開けた場所に出た。

そしてそこには、

「相変わらずデカいドラゴンだな」

白い鱗を持つ白龍が立っていた。

そして、ドラゴンがこちらを認識し甲高い鳴き声を発した瞬間蓮の前に

『ユニークミッション 弱き者の蛮勇が発生しました 受注しますか? YES/NO』

もちろんYESだ!

『ミッションの受注を確認しました。ミッション弱き者の蛮勇を開始します』

「さーてやりますか!」

蓮は地面を強く蹴り走り出した。

ドラゴンはこれを見てブレスを放つが当たらない。

「その攻撃は見飽きてるんだよ!」

とひらりと攻撃をかわし少し外れたところにある大量の剣の墓場から一本の錆びた大剣を手に取った。

「ほら来いよ」

とドラゴンに挑発をかけドラゴンはブレスを放った。

「フッ、かかったな」

蓮は大剣を前に出し攻撃を防いだ。

そして、錆びていた部分が取れ、そこには赤く輝く大剣が握られていた。


───────────

『ドラゴンスレイヤー』

古代の名匠が打ったとされる名剣。その剣はどんなドラゴンであろうが打ち破るだろう


ドラゴンと対峙しているときステータス十倍

ドラゴンに対してダメージ十倍

使用者のHPを一秒ごとに一吸収


───────────


ドラゴンはそれを見た瞬間怖気づき始めた。

「さあ、チェックメイトだ!」

蓮は高く飛び上がりドラゴンの首を落とした。

『ホワイトドラゴン(古龍種)を討伐しました。レベルが上昇しますレベルが上昇しますレベル上昇⋯』

静かになった森の中でそんな機械音が響いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ