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《第二章完結》世界が静かになっても君の羅列と耳障りな雑音《ノイズ》は消えなくて  作者: 三愛 紫月
第二章 悲しみと新しい日常

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side 琴葉

音の言葉に、頭は真っ白で。

飛び乗った電車に揺られて、暫くすると見慣れた街並みが現れて……。

私は、電車から降りる。

改札を抜けて、駅前にあるベンチに腰かけた。


春樹の待っている家に帰りたくない。

私は、いつだって誰かを傷つけてきたんだ。


ザァー

ザァー


天気がいっきに崩れて雨が降り出す。

まるで、私の心の中を表しているようだ。

この雨が止むまで打たれよう。


雨が上がった頃には、私はきっと前を向けるはずだから……。

雨の音が大きくて、周囲の雑音ノイズを書き消してくれる。

だから、雨の日が大好きだった。

でも、音は一緒にこの音を聞けないんだと思うと少しだけ悲しい。


私は、音がくれる世界に救われたのに……。

私は、音を救えないんだ。

自分の正義が正しいとは限らない。そんな簡単な事を忘れてしまっていた。


パチ……

パチ……



雨の音が変わる。


音?


顔を上げた私の前にいたのは……。

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