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【冒険者ギルドの特命執行官】  作者: 琥珀 大和
第二章 DE OPPRESSO LIBER

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第49話

ソフィアから話を聞いた。


客観的に事実を淡々と告げていたのは元特殊部隊員らしいといえるが、その内容はあまり面白いものではない。


伯爵家令嬢であるソフィアという人物として、こちらの世界で目覚めた彼······いや、ややこしいので彼女と呼ぶことにするが······は、15歳のときに元の世界での人格を取り戻す。


オリジナルのソフィアには伯爵家繁栄のために家同士が定めた婚約者が存在した。貴族社会でもあるこちらの世界では珍しくもない政略結婚である。


17歳のある日。嫁ぐ予定の侯爵家三男より力づくの婚前交渉を求められる事態に陥ったソフィアは、自己防衛として相手を撲殺する。


深窓の令嬢とまでいわれるほど華奢な身体だったソフィアは、それまでの二年間に鍛錬をつむことでかつての強靭な肉体に近づくに至っていた。


もちろん男性と女性では体格差があるため、元の世界の全盛期と同等とまではいかなかったが、女性特有の柔軟な身のこなしとスピードを身につけて体格に合わせた戦闘術をしっかりと馴染ませていたのである。


そんなソフィアに対して、遊び呆けて生きてきた侯爵家三男はおろか護衛の騎士たちは手も足も出なかった。


三男はともかく、剣技に長けた騎士たちであろうがこちらのフィールドに持ちこめば大した相手ではないのは想像に難くない。


騎士というものは剣で戦う者であり、少なからず騎士道に順じている。


天井の低い屋内などに誘い込んでトラップや遠距離攻撃を用いて迎撃、もしくは暗闇を味方につけて戦うなど有利な条件に持ち込むことはいくらでも可能だった。


銃や化学兵器が相手でなければ、特殊部隊員というのはそれほど強力な戦闘力を有している。


ルールさえ無視すれば、世界ランカーである格闘家をも素手で倒すことのできる規格外の強者だったりするのだ。


「考えても見ろ。今の私は見た通り女だ。しかし、かつてはおまえと同じ性別だった。性的少数者を否定するつもりはないが、自分が同じ性別の者に襲われるともなれば抵抗するのはあたりまえだ。」


ソフィアが語った通り、意図せず女性の体となった元男性にとって、同じ性別の者から性的暴行を加えられることは耐え難いことに違いない。


個人的にも彼女が相手を血祭りにあげたことは理由を考えれば当然のことに思えた。


しかし、問題なのはその後である。


ソフィアはかなりの難敵を相手取ることになり、今の立場と状況が形成されてしまったのだ。




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