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【冒険者ギルドの特命執行官】  作者: 琥珀 大和
第一章 the Only Easy Day Was Yesterday

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第48話

「先ほど、俺がいる地域の負の感情が基準値以下だと言っていたが、テリトリーが複数に別れているのか?」


「ええ。とは言ってもそれほど多くはないわ。負の感情が大きくなるには大多数の人間が存在する必要がある。こちらの世界で人が集まる地域といえば限られるもの。」


「この地図上では何ヶ所存在する?」


「三ヶ所よ。」


もう一度、地図をじっくりと見てみる。


「イギリスにあたるところの国土がほとんど見受けられないな。」


「ええ、残念ながら我が祖国はこちらの世界では国として機能していないみたいね。まあ、外洋には強力な魔物がいると聞くし、そういった面で実地調査ができていない可能性は高いのだけれど、負の感情を測定した結果としては人口はこの三ヶ所を中心に集約されているわ。」


海岸線の違いで元の世界とはかなり地形に差があった。島国などはほとんどないといっていいかもしれない。しかし、ミューフの言うように外洋の強力な魔物が原因で開拓ができず、地図上にも詳しい表記ができていないだけかもしれない。


「人口の密集地は元の世界でいうとナポリとヴェネツィア、パリということだな。」


これは16~17世紀のヨーロッパで人口が多かった三大都市と同じである。


やはり人が集まる場所は気候や地形などで共通するのだろう。因みに、今俺たちがいるのは元の世界ではヴェネツィアにあたる都市である。大幅に地形は異なるためイメージとしてそうなのだろうと思われるのだが、こちらはもともと孤島というわけではなく陸路も発達していた。このように地図と照合しなければ、まったく違う都市としか思えないといえるだろう。


「この地図以外の地域のことはわからないのか?」


「わからないわ。資料も手に入らなかった。」


「そうか···この地図の範囲だけでどのくらいの人口がいると思う?」


「それも正確にはわからない。ただ、負の感情の測定値から推測すると1~2億人程度じゃないかしら。統計ではなく、ある都市の人口と比較した大雑把な数値だけどね。」


この世界には魔物も多く存在し、未開拓の地域も多い。


都市といっても1000~2000人程度の規模の所も多く、一般的な大都市で5000~10000人といったところだろう。


ミューフが話した内容はそれほどおかしいものでもないと思えた。


「アメリカや日本にあたる地域のことが気になる。」


G8とは欧州を中心とした国々で形成されている。しかし、そこに日本やアメリカ、カナダといった他地域の国々も名を連ねているのだ。


俺たちと同じように送り込まれた他の者たちも、自らの出身地と符号する地域のことは気になるに違いない。


「そのことだけど、アメリカ大陸にあたる地域はまだ未開拓だと考えられるわ。元の世界とは異なるけれど、こちらの人口や文化水準で考えるとまだ移住者などはいないはずよ。」


原住民はいるとして、まだ植民地支配もされていないということなのだろうか。


どこまで情報が正しいかはわからないが、大海への出航がかなり厳しいことを思えば確かにその通りなのかもしれない。


「では日本は?」





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