表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【冒険者ギルドの特命執行官】  作者: 琥珀 大和
第四章 Who Dares Wins

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

157/197

第8話

町はずれにあるというカティア教の拠点を探すことにした。


この辺りは先の方が河川となっており、橋も二ヶ所しか設置されていないためにあまり道行く人もいない。


住宅街を離れ、少し寂れた地域へとやって来た。


なるほど。


拠点とされている家が以前は商人の住居だったというのは、近くの川から荷を運べるからだろう。それほど水深も幅もない川だが、小さな船による運搬には適しているようだ。


敷地の裏手には川に面した所に倉庫があり、そのすぐ傍には桟橋が設けられていた。


今は使われていないようだが、厩舎まで備わっている。


「あの家に何か用かね?」


歩きながらそちらに視線をやっていると、向こうからやってきた老人がそう言ってきた。


老人の存在には早くから気づいていたが、関心があるかどうかを試すためにわざと視線を向けていたのである。


「ああ、冒険者をやっているんですが、拠点になる家を探しているんです。あそこなら広くても安いんじゃないかと思いましてね。」


「なるほどなぁ。でも、残念ながら今は借り手がいるようだよ。」


「そうなんですか?」


「数ヶ月前から得体の知れない連中が出入りしておる。いずれも白いローブを纏った男たちだ。近所の者は何者かと戦々恐々としておるわ。」


この老人は俺もその関係者ではないかと思って声をかけてきたのかもしれない。


「何か実害でも?」


「いや、まだ何も起こってない。あんた、興味がありそうだな。」


「冒険者ですから、何か仕事になるような話なら興味を持ちますよ。」


「ふん。最近ではその冒険者らしき奴らも、夜に訪ねてきておるよ。」


「冒険者が?」


「ああ、何のためかは知らん。週に一度か二度くらい、何人かで来るようになった。」


「騒音とかはないんですか?」


「それはない。静かなもんだ。まあ、余計に何をしているのか気になりはするがな。」


夜中に人が集まって騒音がない?


あの建物には地下にも部屋があるのかもしれないな。


「なるほど。貴重な話をありがとうございます。」


「あんた、冒険者ギルドに報告しといちゃくれんかね?」


「そのくらいお安い御用ですよ。」


「そうか。それじゃあ、頼んだぞ。」


老人と別れた後は、ぶらぶらと歩いて大回りで帰った。


あの家を調べるのは夜の方がいいと判断したからだ。


すでに冒険者が何名か巻き込まれている、もしくは自ら信者や仲間となったのか。どちらにせよ、詳細はこれから調べるしかなかった。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ