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あなたは武器にロマンを感じるか!?

 これを掲載するきっかけは、元々活動報告で行なっていた武器紹介を投稿してみたらどうだろうというアドバイスを頂き、本編を楽しんで頂く一助になればと思い始めてみる事にしました。

 内容的には武器初心者向けで、あまり深くない知識ですので、武器大好きな方からすると、物足りない内容になってしまうかと思います。


 私も物書き(の端くれだと思っています)なので日々感じていますが、物語を紡ぎあげていく上で、登場人物の差別化というのは難しい問題です。

 性別、性格、姿(顔の造形から背格好、髪型や髪の色)、口調など色々あるかとは思いますが、ことファンタジー、それも冒険モノにおいて、武器というモノは重要なアイデンティティーであると私は考えています。

 同じような考えを持つ作者の方で、作中で武器にもう少し厚みの有る設定を付けたいと思っていているけど、そこまで武器に詳しくない……なんて方々には丁度いい内容かもしれません。


 ただ、気を付けなければいけないのは、あまりにもリアル路線で武器を扱い過ぎると、物語がつまらなくなってしまう可能性が有る事です。

 分かりやすい例を挙げると……敵キャラなどが良く持っている大鎌ですが……全体のバランスが悪く、刃が持ち手に対して垂直に近い角度で付いている。

 あんなモノ普通に考えたら、使い勝手悪すぎて武器としては使えません。斬る突くは勿論、草刈りにだって使いにくいでしょう。(草刈りに使う大鎌の刃は、持ち手から直角ではなく、地面に対して平行に振れる様な角度になっており、持ち手にも振る時の補助となる棒が付いている)薙ぎ払うのならば、薙刀の様な武器で十分です。

 ですが!!やはり大鎌にはロマンが有ります!!ファンタジーにおいてそのロマンは重要なファクターであると私は考えております。


 仮に作中で敵役としてドラゴンが出現した場合、現実的に考えてしまうと逃げの一択ですが、それだと物語が進まないので、戦うと仮定するならば……まず網などの罠で機動力を削ります(特に飛行能力は絶対に封じなければ……)次に投石機や大型の弓を有した軍隊を分散配置(ブレス等で一網打尽を防ぐ為)し、物量をもって一気に仕留めます。

 腕力は野生の熊以上にあり、鉄よりも固い皮膚を持ち、空も飛べる機動力を有し、炎を吐き出す化け物であるドラゴン。

 私の乏しい想像力でドラゴンを例えるならば、射程の長い火炎放射器搭載のチタン装甲で覆われた戦闘ヘリ(離着陸性能やホバリング機能から考えて、戦闘機というより戦闘ヘリ)です。そんな相手に、剣等の近接武器で挑むのは、普通に考えてしまうと、勇気を通り越して無謀です。

 第一、上記のドラゴンだけでなく、モンスターといわれる野生の動物以上の化け物が闊歩する世界で、実際の使い易さや攻撃力だけを考えてしまうと、持ち歩く武器は弓矢が最善でしょう……近接戦を行うとしても、槍か長物の鈍器です。

 刀の様な鋭さで斬る武器というのは、表皮が人間並みに脆く、その上鎧などで武装していない条件下でこそ威力を発揮する武器だからです。化け物を相手にするには、攻撃力も強度もリーチも足りなさ過ぎです。


 しかし、ここまでリアルに武器特性を反映させてしまうと、英雄譚など産まれませんし、登場人物の武器も偏ってしまいます。

 全員が弓を持った冒険者グループなんて面白みに欠けますよね……個人的な見解になりますが、様々な形状のモンスターに一番効果的、かつ冒険者の環境(メンテナンスし難く、局地が多い)から考えすと、近距離戦では鈍器(スパイク付だと尚良し)が最適でしょう。弓の一斉射撃で敵を弱らせ、鈍器で一斉に襲い掛かり撲殺する主人公グループ……作り方によってはアリ……ですかね?


 つまり、何が言いたいかというと……ファンタジーにおいて登場人物達が持つ武器は 現実世界の攻撃力=物語の中での攻撃力 では無いという事です。

 私の持論になりますが、現実世界の攻撃力+ロマン(ファンタジー成分)=物語の中の攻撃力 だと考えています。

 ただ、そのロマンの部分(ドラゴンの鱗やミスリル銀等のファンタジー素材や、特殊な能力や設定及び逸話)を作中で語るか語らないかは別として、バックボーンとして設定しておくのとしないのでは、キャラの厚みが違うのでは?と思っています。

 ロマン部分を設定する上でも、ある程度その武器が持つ本来の性能や特性を知っておいて損は無いと思います。


 そんな訳で、武器に興味のある方、自分の作品に生かしたい方、色々な方に楽しんで頂ければ幸いです。

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