16∮止まらない、戻らない
目を逸らせない真実から
逃げ出すのをやめた
いくら彷徨ってももう
止まらないし、戻らない
とあるひとの名を呟くたび
胸に灯る光を呼んで
それは自分を強くして
それ以上の弱さを生むと知る
全部を殺してあなたに仕えようとした
この距離は暴かれるから
近づけないし離れられない
触れられる間合いがただ
憎らしいし疎ましいのに
目を逸らせない真実から
逃げ出すのをやめた
いくら彷徨ってももう
止まらないし、戻らない
全部を受け容れてあなたを愛そう
(C)Aoi Tact
不思議と今このタイミングで読み返すと、自分という人間の変わらなさにほっとします。
これは恋を自覚した時の言葉。見事にいつでも変わらない(少なくとも4~5年以上前の作品なので)
恋に気付いて、じたばたと一通り驚いて、戸惑って、否定してみて、逃げてみて、余計に意識してきて、向き合ってみて、
最初からこうしていればよかったと、運命を決め込む。
ギリギリ文字数が足りなくて、ラスト付け足しました。
一周回って初心に戻るのが合っているようです。
そうして自覚した想いを、少しずつ、少しずつ大きくして、いつか消えてしまうまで付き合うことになっていくのです。
(・・・ちょっと待った今なんでここで某推しなアイドルの面影がちらつくんだ)(マテ)