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プロローグ
俺、中沢修。受験が終わって、春から高校生だ。桜並木の中を一人で歩く……田んぼが見える……あぁ、なんてのどk―
「ちょっと修!なんで置いてくのよ!」
……紗奈姉。父さんの再婚相手の連れ子だ。正直言うと、一目惚れだった。紗奈姉はいつでも優しくて、いつでも俺と一緒だ。
「何言ってるんだよ。置いてったつもりはないんだけど?」
「でも事実置いてかれそうじゃない!」
「はいはい。ごめんごめん。」
これが俺の日常―。
そう、日常だったのだ―。
あ、一つ言っとくけどこれそんなにシリアスなお話じゃないからね?