カオルとユッキーのLINE 「頼み」
y: カオちゃん、どうしよう。
元カノから連絡が来た。
k: マジで? なんて。
y: 会って、お茶でもって。
k: はぁ? 今さらなんで。
まさか、離婚でもしたとか。
y: それは、ないみたい。
k: じゃあ放っときなよ。
y: あたし、会おうかと思って。
k: は? まさか、復縁したいとか言うんじゃ……
y: それはないよ。
既婚者との恋愛には、懲りたもん。
k: でもユッキー。本当は、まだ未練あるんでしょ。
y: うん。正直なところあるよ。けど
あたしこのままじゃ、前に進めないからさー。
ちゃんと伝えたかったこと伝えて
聞くこと聞いて、さっぱりしようと思って。
k: ふっきるために、会うってこと?
y: うん。
ちゃんと話せないまま別れちゃったから
だから余計にあたし
ダメだったんだと思うんだよね。
k: そっか。なら、頑張ってきなよ。
ちょっと心配だけど。
y: だいじょぶ。
k: 復縁はナシだよ。
y: うん。分かってる。がんばる。
k: いつ会うの。
y: 来週の月曜。
そんでさ、カオちゃんにお願いがあるんだけど
k: 何?
y: 会った後、一人でいたくないから
カオちゃんち泊まりに行っていいかな。
k: 月曜……その日、シノが来るけど。
y: えっ、シノちゃん。じゃお邪魔かー。
k: いいよ、別に。
y: いやいや、だめでしょー。
k: いいよ。おいで。
シノがいても、よければ。
y: もちろんシノちゃんいるなら逆にあたし
すっごく嬉しいくらいだけど
でもさー……?
k: 大丈夫。むしろいてくれたら、助かる。
y: んん? てことは?
k: 襲いかねない。
y: まだ襲っちゃダメなの?
k: こないだ……全力で拒否られた。
y: あらら。
k: 時間かけなきゃいけないのは
分かってるんだけど。
y: どうせカオちゃん、無理やり襲ったんでしょ。
k: シノがあまりにも可愛くて。
y: 何それ。超羨ましい。
k: でも嫌われそうで怖い。
y: あははー。惚れてるねー。
k: 笑い事じゃないって、マジで。
ノンケ相手って、初めてだけど
こんなに怖いもんだとは思わなかった。
y: そっか。いつもビアンの子だもんね。
k: 私が男だったら
y: あら、ネガティブなカオちゃん出現。
k: 久しぶりに女の自分が嫌になった。
私が男なら、シノは
y: こらこらカオちゃん。
違うでしょ。男じゃなくて女のカオちゃんを
好きになってるんだよ、シノちゃんは。
k: 好きで女に生まれた訳じゃないのに
y: そうだろうけどもさ。
k: また拒否られるかと思うと。
でも手を出さずにいる自信もない。
y: ん。それは分かるよ。非常に。
k: だから月曜は、シノが泊まりには来るけど
y: 分かった。つまりあたしが
カオちゃんのストッパーってことね。
k: そーゆーこと。頼むよ。
y: なら遠慮なく遊びに行くー。
わーいシノちゃんに会えるー! 楽しみー。
でもお邪魔だったら、すぐ退散するからね。
k: 邪魔になったら嬉しいけど。
y: あたしは嬉しくないけど。
k: そういうことで。
y: そーゆーことでね。




