一緒にいたいから
~2年後~
「よしっ、だいたい終わったかな」
「こっちも終わったよ」
とあるマンションの一室、俺と桜はそこへの引っ越しの準備をしていた
そう、大学生になった俺達はこれからここで同棲することになったのだ
「ようやく俺達も大学生か~」
「うん、でも引っ越しするのってこんなに大変なんだね」
「まぁこれも大変だけど、親から離れて生活するのがもっと大変だからな」
「そうかな?」
「洗濯とか食事とか全部用意しないといけないからな、親のありがたみが分かるよ」
「確かにそうだね………あ、でも」
「うん?」
「これからは分担すれば、楽になるかもよ?/////」
「………そうだな」
「結構時間掛かったからもう暗いな」
ふと外を見ると外は真っ暗だ
「そうだね、お腹すいたでしょ?出前でも取る?」
「………俺、桜の作るご飯が食べてみたいな…」
「にゃ!?わ、私がご飯作るの?///」
「今まで桜の手作り料理とか食べたことないから、食べたいなぁって」
「で、でも私の料理美味しくないかもよ?」
「いいんだよ、好きな人の料理だからこそ食べたいんだから」
「はぅ………わ、分かった/////」
~~~~~~~~~~~
ジュー…
「おぉ、とても美味しそうな匂いが…」
「ふふ、そろそろ出来るから待っててね」
キッチンにはネコ柄のエプロンを着た桜の後ろ姿が映る
こんな可愛い桜とこんな形で一緒にいれるだなんて…
「……………」
ギュッ…
「ほにゃ!?け、謙人!?/////」
「桜…」
「りょ、料理してるから危ないよ…///」
「俺、桜を好きになってよかったと思う」
「え………」
「もしあの時、俺が桜を好きになってなかったら、こんな幸せもなかったかもしれないと思うとゾッとする位にね」
「そ、そうなんだ…そんなに私のこと好きなんだ///」
「うん。だからずっと俺のそばにいてくれないか」
「……………///」
スッ
すると抱きしめている俺の手を優しく掴んできた
「うんっ、私だって一緒にいたいから」
「………そっか」
俺はある日を境に好きということが分からなくなっていた。
そんな時、桜は教えてくれた。
好きってのはこんなに暖かいものだと、桜は教えてくれた
今度は俺が桜に恩返しする番だ
ずっと一緒だよ
終わりました~~~
いやはやここまで展開引っ張るとは自分でも思いませんでしたけど、なんとか終わりました(・∀・)
今まで見てくださった人ありがとうございました!!




