無関心男とネコミミっ娘
せっかくなので、ここで登場人物紹介です
東崎謙人[とうさきけんと](16)
女の子に全く興味を持たない思春期真っ盛りとは思えない性格で、女の子を異性として見ていない。
だが、基本的には優しいので悪いヤツではない。
映画部の部長で、恋愛物の映画を作るのが得意という何とも矛盾した主人公
倉見桜[くらみさくら](16)
ネコミミが特徴の女の子。
東崎の事が大好きだが、だいぶ苦戦している模様
内気な性格で恥ずかしがり屋だが、好きなものには積極的な性格の持ち主である。
東崎と同じ映画部に所属している
明石義武[あかしよしたけ](16)
東崎と仲良しな同級生1
おとなしめな性格で、東崎の事をよく知る人物である
東崎の女性への興味のなさを心配しながらも、倉見との進展を内心楽しんでいる
野球部に所属し、たまに東崎の映画に出演したりしている
小笠原俊[おがさわらしゅん](16)
東崎と仲良しな同級生2
人をいじることが大好きで、東崎をいじるトラブルメーカー
倉見との関係をわずわらしく思って、いろいろ厄介事を起こす
柔道部に所属。全国大会優勝と言う実績を持つ
高校2年生の春。
「いやぁ…もう2年生かぁ…」
俺の名前は、明石義武。4月から高校2年生になる都内某高校に通う普通の男子高校生だ
といっても俺は主人公ではなく…
「よぉ、謙人!!」
「お、明石か」
コイツが主人公の東崎謙人である。
「明石、お前俺と同じクラスだぞ」
「マジか!!これから一年間よろしくな」
「あぁ、じゃあクラス行くか」
俺と謙人は3階の2年の教室に向かった
パタパタ
俺達は階段を登っていると
ヒラッ
「うおっ!?///」
なんと目の前を歩いていた女子のスカートが見えそうに…///
「どうした?明石」
「謙人見なかったのか?前の女子のスカートが見えそうになったんだ」
「へぇ………」
「謙人…お前本当に女の子に興味がないんだな」
「はぁ?どういうことだよ?」
「いや…この調子だと倉見さんとは進展ないな…」
「桜と進展?いったい何の話だよ」
「別に…」
俺達は2年4組に到着した。
ガラガラ
「あっ、明石と東崎じゃねぇか」
「おがさん!同じクラスだったのか」
この人は小笠原俊。皆からあだ名で『おがさん』と呼ばれている
「お前らと同じクラスか、これは面白いことになりそうだなww」
「何がさ?おがさん」
「いやいやww時に東崎よ、春休みの間に倉見とは進展あったのか?ww」
「おがさんまで進展って…一体何の話だよ?」
すると、おがさんは呆れた顔をして
「はぁ…進展は無しか。本当にお前は女子に興味ないのな」
「女子に興味ないって言われても」
「じゃあ謙人は女性を異性として見てるの?」
俺が聞くと
「いや、見てないよ」
「断言した!!」
「そうか…異性として見てないから、東崎は大量のフラグを折ってきたのか」
「ケンカ売ってんのか、おがさん」
すると
ガラガラ
「あ!明石君、小笠原君!!」
そこにはネコミミを付けた美少女がいた。この娘が倉見桜である
「倉見さん、同じクラスだったんだね」
「うん………あ…」
倉見さんは謙人を見て、顔を赤くした
カァァ…///
「け、謙人君も同じクラスなんだね…///」
「あぁ、また一年間よろしく」
「う、うん…///」
そう言って倉見さんは自分の席に行った
「今年は退屈しなさそうでいいなww」
~~~~~~~~~~
今日は、委員会決めの日であった
「じゃあ、まずは選管委員会から決めていこうか」
担任が多数決でどんどん決めていった
「なぁなぁ、東崎」
「なんだ?おがさん」
「東崎はどこの委員会に入るんだ?」
「部活とか忙しいから…忙しくない所がいいなぁ」
「じゃあなんせなら、倉見と同じ委員会選んじゃえよww」
「なぜ話の過程で桜が出てくんだよ」
「いいじゃん。お前ら去年、保健委員やってたじゃん」
「でも、新入部員の勧誘とかで忙しいから無理だって」
「え~………つまんねーな」
すると担任が
「あー、保健委員なんだが倉見の他に誰か男子1人立候補いないか?」
どうやら保健委員は男子1人が要るらしい
「よしっ!!東崎、お前が立候補しろ」
「やだよっ!!お前が行けよ」
「いやっ、ここはお前の出番だ!せんせーい、東崎がやりたいそうでーす」
「ちょ!…おまっ」
「おぉ、東崎やってくれるのか」
「俺はやりません………って」
俺はこの空気を感じ取った。
「……………」
「……………」
このクラスの連中、早く帰りたがっている!!
これは俺が拒否をするほど、俺が不利になってくるパターンだ…
「くっ…俺が…やります」
「じゃあ保健委員は倉見と東崎に決定な」
~~~~~~~~~~
放課後
「いや~、結局やることになったな保健委員ww」
「おがさん…今度覚えてろよ」
テクテク
「け、謙人君…」
倉見さんは謙人に近寄ってきた
「どした?」
「あの…ゴメンね?私が気を遣わせちゃって…」
「いいや、桜が悪い訳じゃないよ。悪いのはおがさんだから」
「ひどいじゃないか~、東崎~」
「だぁぁ!!ベタベタくっつくな!!気色悪い」
~~~~~~~~~~
校門前
「じゃあまたな、謙人」
「おぉ」
「あれ?倉見って、東崎と同じ方向だっけ?」
おがさんは聞いてきた
「う、うん。最近引っ越したばかりで…」
「ほほぉ…」
おがさんは嬉しそうにニヤニヤする
「な、何だよ…ニヤニヤしやがって」
「いやいや…倉見」
「何?小笠原君」
「送りオオカミには気を付けてね、…東崎オオカミにww」
「にゃっ!?/////」
「桜に変な事吹き込むな!!」
テクテク
「ったく…おがさんめ」
「アハハ…」
「それにしても桜はいつの間に引っ越してたんだな」
「うん…///謙人君と一緒に帰れるから…なんて///」
「そーかー」
………謙人君は本当に鈍いというか、女の子に興味がなさすぎるんだから……………でも、
ピッ、ガチャン
「桜、この飲み物好きだよな。オゴってやるよ」
「本当に?あ、ありがとう///」
謙人君は私の好きな『ファンタメントスコーラ味』を渡してきた
もう…女の子に興味ないくせにそういう所は優しいんだから///
「なぁ、桜」
「な、なに?」
「明日から一緒に登校するか?」
「ふぇ!?急に…どうして///」
「う~ん…朝は暇だからかな」
「そ、そう…」
ちょっと期待したけど…違うのか…
でも、ちょっと嬉しい…///
「いいか?桜」
「………うん…/////」