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ダンジョンルーラー!  作者: 妄想青年
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ユニークモンスター

カーバンクルの魔法を見たあと、ダンジョンの見直しをしている。


「やはり、初手は手を抜かないといけないか?」


初めからオーガなどを配置してしまうと人類が攻略を後回しにしてしまう可能性がある。


俺が強くなる為には大量の人類を倒さないといけない、それなのに寄り付かないダンジョンを作ってしまうのは非常によくない。


「ある程度美味しいダンジョンだと思われないと駄目だろうな」


ダンジョンには宝箱などが置ける。


初めは相手である人類を強化するものいらないだろと思っていたが、人類を呼び込む餌としてはいいのではないだろうか?


それに敵に宝箱の中身を取られても後で殺して回収すればいい。


そんなこんなダンジョンの改装をしているとDPが溜まる。もう一回ガチャタイムである。


「ガチャっていうのは気分が上がるな………」


ソシャゲなどそんなやっていなかったが、ガチャをできると思うと少しわくわくしている自分がいる。これが沼に嵌っていく感覚か………カーバンクルなんて強いモンスターを引いてしまった弊害だろう。


「やっぱり緊張するな。たったワンタップで3000DPか………」


祈るようにボタンを押す。


前回同様目の前が真っ白になる。


「痛い!」


視界は真っ白だが何かが地面に激突する音が聞こえる。というかなんか喋ったぞ???モンスターが喋るなんてことあるのだろうか?


真っ白の光が収まると俺よりも二回りほど小さい女の子がいた。というか頭を押さえて地面でのたうち回ってる。


「………」


なんかこの子、角とか翼が生えてるんだけど?


そして目が合う


「あなたがマスター?」


すくっと立ち上がり俺の前まで来た。


「君を召喚したのは俺だな。君名前は?」


「わからない」


ないではなくわからないか………


「私には確かに名前があった、でも記憶がない。」


「少し見させてもらうぞ」


ステータスを開き少女の種族を確認する。そして判明した種族名はリトルドラゴン


確かに角や翼があるがドラゴンと言うには随分可愛らしい。基本ドラゴンと言えば巨大な爬虫類を思い浮かべるが、それとは似ても似つかない。


リトルと付いているくらいだし子供なのだろうか?いや子供だからって人型にはならないか………


恐らくと言うか十中八九この子はユニークモンスターと言う奴だろう。


「うーん、意思疎通ができるのに名前が無いのは不便だよな」


この子を【ネームド】にしてしまおうか……まだ能力は見ていないがドラゴンであることが事実ならば戦闘能力は相当高いはずである。


少し迷ったが名前を付けることにした。


「よし、今日から君はリルだ!」


我ながらネーミングセンスの欠片もない。


「リル………うん。私はリル」


しかし当人は喜んでいるみたいだからよし!


「体が暖かい」


名前を付けたからリルが少し光った。どうやらネームドモンスターになったことで能力値が上がったみたいだった。


「リルは召喚されたばかりだから現状が分からないよな?」


「わかるよ、召喚された時にこの世界についての情報が頭の中に入ってきた」


「へぇ~意外と親切なんだな」


「とりあえずマスターは絶対前にでないでね?」


どうやら俺のステータスも知っているみたいだ………運特化は流石にまずいか?


「リルは俺のステータスみたいにランクを付けるとしたらどうなるんだ?」


「私は多分力がB+で魔力がBかな?素早さと器用はC+って所だと思う。運はDだね。頭の中にある情報を参照してるだけだから正確かはわからないよ?」


その頭の中の入ってきたと言う情報はどこまで教えてくれているのだろうか?


「その情報ってどんなものか教えてくれるか?」


「うん………ん?」


リルが頭を傾げている。


「喋れないみたい。話そうと思うと口が動かなくなる。」


そう甘くはないか、でもこれで分かった。リルは現状俺よりもこの世界について知っている。そうなるとリルのステータスの目安も大方あっているのではないだろうか?


「いや、純粋に強くないか?」


オーガの数値がどれくらいなのかわからないが恐らくそこまでは高くないはずだ。多分リルはカーバンクルよりも強い。おまけにこの世界の情報を持っている。


「リルはこのダンジョンで人類を撃退できると思うか?」


「撃退はできる。むしろ旨味が少ないから多くの人が来るかと言われると怪しい」


「やっぱりもう少し宝箱とか置いた方がいいか?」


「それもだけど人類側もレベルが上げたいはず、弱い魔物を多めに配置して経験値が稼げる場所だと思わせた方がいい」


「それだと相手が手ごわくなるけど大丈夫か?」


「うん、ゴブリンやスライムを何千体倒そうが私のが強い、それに初見殺しの罠を置いてれば問題はない」


「なるほど」


「マスターは少し慎重になりすぎてる。マスターはなんでステータスにHPが無いかわかる?」


「なんでなんだ?」


そういえばステータスにはHPなどの表記はなかった。


「どんなにHPが上がろうと、首を落とせ死ぬし心臓を止めれば死ぬ、だからその項目は作られなかった」


項目が作られなかったか………恐らくこんな世界になった元凶ともいえる遊戯神によってステータスは作られたのだろう。


「だから殺す方法は幾らでもある」


そう言い放つリルはとても頼もしく見えた。




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