表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異界の刀鍛冶 ~1日5分の最強勇者!!~  作者: 前田  裕也


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/54

013  初めての戦闘?

昔はサトウキビの一大産地で栄えたが今は滅んでいる国、奴隷制は亡くなったが後は貧しくなった民が残った。


産業が奴隷制に依存していた為だ。


そして元奴隷の民たちは路頭に迷った。

主はいなくなり、仕事が無くなったわけだからな、生活の基盤が崩れたわけだ。

いきなり自立などできようか? よほどの能力があるならともかく。


奴隷制が無くなったのは良いが、救済策が用意されなかった。


滅ぼした国だってそこまで面倒見切れないし、金目の物を持っていけば終わりだな。

ゆえに貧しい民が残って、貧しい国ができた。


それがあの国だ。   


『サトウキビを受け取りに行きますか?』

ベットに入って考え事をしているとアンジーがすぐにやって来る。

「それは数日後だ、こちらの作物の用意もまだだし今日は別な事をしようと思う」


別な事とは、悪人探しだが。

「勇者の技でワルの居場所がわかるのは無いか?」


『居場所ですね、邪気、敵意の探知、殺気忌避、魔魂捕縛、邪心誘石・・・』


「最後の・誘石? って何だ?」

『これは魔物を封じる技ですね、人間に効くかどうか・・』


封じるとか忌避?避けるのは違うな、殺気も少し違うし、邪気の探知かな?

「では邪気探知でだな」  


今夜はあの国の周辺部、まず北へ向かう。

悪人探しだ。


『ところで、なぜ周辺部なのですか?』

「周辺なら警備が薄いし、逃げやすいだろ? 国外へだってすぐだよな だからワルのアジトは周辺部だろうと思ってな、スリや泥棒程度は別だが」


それでは影の道を通り出発。

鎧や兜など当然フル装備だ。


先に小さな明かりが見えてくる。

家が並んでいるが明かりがついているのは一部で、他は暗い。

普通の村のようだが、邪気の探知にはっきりと反応している。  


『ここに悪人がいるのですか?』

アンジーが不思議そうに聞くが、人間界の事をよく知らないのだろうか?


「悪人がいるどころか、おそらく村全体が・だろうな」

『全体?』


「ふつうの村を装った誘拐団だとか、な? あるんだよ、そういうのが」


『村が、ですか?』


「そのほうが隠しやすいだろ、口裏合わせがし易い・皆が仲間だからな」

『ああ、なるほど』


「貧しい国だと金目の物は無いが、人ならいるし警備が手薄だと・・・」

『狙われるわけですね』  


さて、どんな奴がいるのか、行ってみようじゃないか。



見張りらしき村人がこちらに気付き硬直している。

それはそうだ 夜中にフル装備の甲冑兵が来たらそうなるだろう。


慌てて仲間を呼んでいるが、一人しかいないのか? 小さな村だからそんなものか。


「やあ、こんばんわ」

「止まれ! 誰だ?!」


「実は人を探していてね、この辺りにいるはずなんだが見ていないかな?」


二人で顔を見合わせているが、何と答えるか迷っているようだ。

「知らんぞ、誰も来ていない!」

「ああ、そうだ! 誰も見とらん、すぐに帰れ!!」  

そう言ったが、とても嘘くさい。


「そうか~~ 見てないか~ 残念だ、 では勝手に探させてもらうか」


そのまま構わず真っすぐに歩いていくと、二人は持っていた棒を交差させて止めた。

「入ることはならん! さっさと帰れ! 帰らんなら・・」


う~~ん 役目上はそう言うだろうが、フル装備の相手には通らんだろ? ね。


素早く剣を抜いて棒を斬った。

この程度なら勇者の技は必要ない、私でもできるのだ。


カランと、音がして二人の棒は半分ほどに短くなった。

「今度邪魔をしたら首をはねるぞ!」


剣を鞘に納めてゆっくりと進むと二人はあとずさってから走り出した。  

「う、うわわわ・ ひいっ」


仲間を呼んでくるだろうが、それまで一通り見て回るとしよう。

さらわれて来たのがいるとすればどこだろうか? 地下室?有るかな?

掘るのはかなりの労力のはず・・だが隠すには必要か? あるいは隠し部屋?


それとも村から離すか?   なら森の中?、洞窟か? 

村人を締め上げれば話すだろうか?  


でもその前に襲ってきたら・・ 全員斬り捨てると話すのがいなくなるか?

では生かしておかねば、そのうえで殴るか? 拷問は・・・嫌だな。

などと考えていたらカンカンと音が響いて来た。


あれは、警報音か? では村人が集まって来るな、早く決めねば。 

見せしめで数人だけ斬るかな? 残りが話してくれるといいが。


村人がバタバタと走って集まってきた。

兵士としては訓練不足の様で動きが悪い、武器は槍と剣、弓が後方数人か。

防具は・・兜と胸当て程度が数人と、他は無しか? 用意も悪いな。


襲撃はほぼ想定していないらしい。

見張りは緩んでいたしで、これはいただけない。


見ているうちに囲まれていた。


『いよいよですね、暴れるんですよね?』


今まで黙っていたアンジーが話しかけて来たが、声が弾んでいないか?

なんだか嬉しそうだ、天使様なのに。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ